2015年2月1日

マタイによる福音書　4章18〜22節

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜ 舟と父とをおいて ＞


　イエス様の四人の弟子たちはもともと、ガリラヤの湖で魚をとる漁師でした。ところが、突然、彼らは舟と父をおいてイエス様について行きました。なぜでしょうか？


１．将来が変わる瞬間なので。
　四人の弟子の運命はここで変わりました。
「わたしについてきなさい。あなたがたを、人間をとる漁師にしてあげよう」。
イエス様が四人の将来を変えました。魚をとる漁師から人間をとる漁師に変えました。彼らはガリラヤの湖で静かに生涯を過ごす人でしたが、主が彼らを大いに用いて下さいました。神の子どもとして、イエス様の弟子として生きるように祝福して下さいました。


２．イエス様との二回目の出会いなので。
　ペテロとアンデレの反応：20節「彼らはすぐに網を捨てて、イエスに従った。」
ヤコブとヨハネの反応：22節「すぐ舟と父とをおいて、イエスに従って行った。」

　いきなり、初めて出会ったイエス様について行けるでしょうか。いきなり、仕事も両親も捨てて、ついて行くことは可能でしょうか？

　ところが、彼らとイエス様の出会いは初めてではありません。一回目の出会いはヨハネ１：４０−４２です。しかし、一回目の出会いなのか、二回目なのかは大事ではありません。なぜなら、イエス様をメシアだと信じている人は初めての出会いでも従いますが、イエス様をメシアだと信じない人はいくら出会っても従いません。


３．親離れ、子離れの瞬間なので。
　ヤコブとヨハネは親離れする瞬間が来ました。今までは親の世話をしていましたが、これからは天の父なる神の使命を全うしなければなりません。迷う時間はあったと思います。 しかし、親を離れ、天のお父様から使命を頂きましたので、立ち上がらなければなりません。ですから、二人の兄弟は「すぐ舟と父とをおいて」、イエス様に従いました。

　ヤコブとヨハネのお父さんも子離れしなければならない時間が来ました。今までは自分の子どもでしたが、これからは神の子どもです。今までは神から授かって、神の代わりに守っていましたが、これからは神ご自身が彼らを守られます。今まではお父さんが彼らの面倒を見ましたが、これからは天のお父様が直接、彼らの面倒を見ます。二人の子どもを神に返さなければなりません。これ以上、彼らを止めてはいけません。二人の子どもにはこれから神のためにしなければならない大事な仕事があります。神の時間が来れば親は子離れしなければなりません。

　クリスチャンにとって親離れ、子離れのタイミングは次のような意味があります。子どもが親の声を聴いて、親に従う時期から、父なる神の声を聴いて、父なる神に従う時期に変わるときです。子どもが親離れするよりは、親が子離れする方がもっと大変で、辛いと思います。なぜなら、子どもは新たな夢を目指して、希望に満ちて、親離れしますが、親は子どもを失うだけなので寂しいです。

　しかし、信仰の親は子離れしなければなりません。これから天のお父様に従って行こうとする子どもの足を引っ張ってはいけません。元々神から頂いた命なので、天のお父様に返さなければなりません。子どもを私の偶像にしないで、一番尊いものとしてささげなければなりません。

  祈りの中で、心の準備をしましょう。親離れできるように、子離れできるように、子どもの皆様は親を離れ、天のお父様に従えるように。親の皆様は子を離れ、天のお父様に頼れるように。



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