2015年1月18日

マタイによる福音書　10章24〜33節

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜ 信仰告白と神の約束 ＞


　マタイ１０章はイエス様が十二弟子を派遣する場面です。イエス様は各家庭から一人か二人を救われました。そして、十二弟子を訓練されました。そして、１０章で弟子たちを家族や親族、地域に派遣されました。イエス様は１０章５節で十二人の使徒を遣わす時、彼らに命じて言われました。 いくつか起こり得ることを予め教えられましたが、その中の一部が今日の箇所です。

　覚悟しなければならないことと神の約束が書いてあります。イエス様が十二弟子を遣わされたことと同じように、私たちも現在、この日本に、この社会に、各家庭に遣わされています。私たちが日本に住んでいること自体が、すでに遣わされていることを意味します。この教えはイエス様の弟子である私たちにも通じることです。


１．イエス様と同じ迫害の経験（24−25節）
　イエス様が経験したことを私たちも似ている経験をします。なぜなら、神の家族になったからです。イエス様を信じて、神の家族になるとイエス様と同じ経験をします。 24−25を見ると私たちの先生であるイエス様がひどく言われましたので、その弟子である私たちも同じ事を経験するかも知れません。

　私たちが住んでいる社会では宗教に関する警戒心が強いです。私たちが持っている信仰が人間関係を制限する時があります。キリスト教の信仰を持っていることだけで不利な立場に立っているような気がします。人々に信仰を進めるのがまるで、悪いことでもあるかのような印象です。ですから伝道しにくいです。それは目に見えない迫害の一つです。しかし、迫害があるからこそ、私たちも「その家の者」であることが明らかになります。


２．信仰告白の恐れ（26−28節）
　信仰は隠してはいけません。ですから、人間関係が怖くて、自分の信仰を隠そうとしてはいけません。イエス様を信じていることをいつかは、何だかの形で、隣の人に表さなければなりませんが、私たちはそれを恐れています。

　しかし、神の家族に属している私たちが本当に恐れなければならないのは父なる神です。人々の前でイエス様を信じていることを認めれば、イエス様も最後の日、私たちを受け入れますが、人々が怖くて、イエス様を信じることをやめて、信仰を捨てますとイエス様も私たちを受け入れません。


３．私への神の関心と価値（29−31節）
　父なる神は厳しいお方ではありません。人々の前で恐れなく告白しなさいという理由は私たちのことを、何から何までご存知で、私たちを助けられるからです。神があらゆる状況で助けられるから、安心して、勇気を出しで人々の前で信仰告白しなさいとおっしゃいました。私たちの父なる神は迫害されているご自身の子どもを放っておくお方ではありません。何よりも大事に助けて下さり、守って下さいます。

　父なる神が私たちに対する関心と価値はこうです。
関心：30節「私たちの頭の毛までも、みな数えられている」
価値：29節「一アサリオンで売られている二羽のすずめさえ父なる神様の許しがなければ、一羽も地に落ちることはないのに、私たちは多くのすずめよりも大事」

　私に対する父なる神の関心と価値、これが平安の源です。この関心と愛があるから、私たちはこの地上において色々の試練に耐えられます。

　 信仰を守って生きようとするとき、色々の迫害や試練が多いと思いますが、私を何よりも大事にしてくださる神、何よりも注目して下さる神の愛を頂きながら正しく生きましょう。



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