2014年11月16日

創世記　12章1〜3節

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜ アブラハムの子孫と祝福 ＞


　アブラハムの子孫、アブラハムの祝福、これらの言葉を聞くと違和感はありませんか。 祝福という単語は好きだからアブラハムの祝福という言葉はそんな違和感がありませんが、アブラハムの子孫という言葉には違和感があると思います。私たちはイスラエル人ではないのにアブラハムの子孫と言われると人によっては拒否反応があるかも知れません。 今日はアブラハムの祝福とアブラハムの子孫に関して総合的に考えたいと思います。


１．アブラハムの子孫
　創世記の流れからするとアブラハムの子孫はイサクです。また、イサクの子どもであるヤコブもアブラハムの子孫です。ヤコブの別の名前はイスラエルなので、アブラハムの子孫はイスラエルとも言えます。旧約聖書だけを信じているイスラエル人はアブラハムの子孫であるプライドを持っています。

　アブラハムの子孫であるイスラエルは神に選ばれたという、選民意識が強いです。 しかし、選民意識は不思議に他の民族を憎む形で現れます。アブラハムの子孫ではない人々を差別しました。異邦人を犬のように取り扱いました。異邦人と一緒に食事もしなければ、挨拶もしません。このような行動は創世記12章1−3節に書いてある精神ではありません。アブラハムの子孫を通して世界の人々が祝福されなければならないのに、異邦人をいじめました。

　正しい選民意識は他国の人々も同じく人間として愛する形で現さなければなりません。 それこそ創世記12章の精神です。選ばれた一つの民族だけ祝福されるのではなくて、世界の人々が祝福されるのが創世記12章の精神です。

　新旧約聖書を信じているクリスチャンにとってアブラハムの子はイエス・キリストです。 新約聖書は「アブラハムの子であるダビデの子、イエス・キリストの系図」という文書から始まります。 世界の人々を祝福するアブラハムの子は血筋による子孫ではありません。アブラハムのような信仰を持っている人々によって世界の人々は祝福されます。

　アブラハムは信仰によって神様に選ばれ、愛され、祝福を頂きました。アブラハムの子であるイエス・キリストを信じている私たちも信仰によってアブラハムの祝福を頂きます。イエス・キリストを信じている人は皆、祝福されたアブラハムの子です。


２．アブラハムの祝福
　アブラハムの子は神様に祝福された人々です。世界の人々はアブラハムの子によって祝福されます。アブラハムの子が血筋による子孫であるなら世界の人々は神様の祝福を受けるためにイスラエル人にならなければなりません。皆が割礼を受けなければなりません。 イスラエル人には良いことかも知れませんが、他の民族は皆絶滅しなければなりません。 これを神様が喜ばれるわけがありません。神様は各民族がありのままの姿で救われるのを願っておられます。

　新約聖書によりますとアブラハムの子孫はイサクではなくて、イエス・キリストです。イエス・キリストを信じる人は皆、アブラハムの創世記12章の祝福を頂きます。 アブラハムが神様を信じて神様の祝福を頂くことと同じく、この世の人々もイエス様を信じて神様の祝福を頂きます。神様は信じる人々に神様の祝福を与えて下さいます。

　私たちもイエス様を信じていますので、アブラハムの子孫として、世界の人々が私たちの故に祝福されなければなりません。 人々の幸せのために生きる人は生き方そのものが幸せであり、もっと幸せになります。 アブラハムの子孫とアブラハムの祝福は信仰という共通点があります。

　主イエス・キリストを信じることによるアブラハムの子孫とその祝福がいかなるものなのか私たちはまだ知らない部分が多いです。 アブラハムが神様だけを信じましたが、私たちもその信仰を習って素晴らしい信仰の世界を味わいたいです。



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