2014年10月19日

ヨハネによる福音書　4章3〜18節

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜ 神の常識と人間の常識 ＞


序　論
　私たちは色々の人々と共に住んでいるので、出来る限り他人を理解しようと努力はしますが、それでも私の常識に合わなければ非常識の人だと決めつけ、私と違う人を受け入れようとしません。


１．二人の非常識の人
　ヨハネ四章に二人の非常識の人がいます。一人はサマリヤの女性です。彼女は当時の社会から非常識の人として思われました。昼の十二時ごろに水をくみに来ること(6−7節)や、五人の夫がいたこと、しかも今のは夫ではありません(18節)。サマリヤの人が、しかも女性が、ユダヤ人に話しをかけることは当時から見れば非常識のことでした。

　もう一人の非常識の人はイエス様です。ガリラヤへ行くため、サマリヤを通過することや、 ユダヤ人はサマリヤ人と交際していないのに水を頼んだこと、そして、なりよりも彼女の一番のプライバシーに触れたことです。夫が五人もいたことは彼女からすれば、口が裂けても言いたくないし、聞きたくないプライバシーでした。 その当時の価値観からすれば彼女もイエス様も非常識ばかりです。


２．神様の常識
　しかし、神様から見ればその時代とそこに住んでいる人々皆が非常識です。一人が救われる方法があれば、神様はあらゆることをなさいます。人間の非常識は気にせず行われます。ですから、イエス様は当時の常識を超え、サマリヤの女性とその地域の人々を救われました。実はイエス様が正常で、当時の人々が皆、正常ではありませんでした。

　神様は私たちを救い出すためにいかなる非常識的なことでもなさいます。そのくらい私たちを愛してくださるからです。十字架は人間の頭で考えると常識ではありません。神が人間になる、人間になった神が苦しめられ、十字架で死ぬ、十字架で死んでまた、よみがえる。人間の頭では何一つ正常には見えません。しかし、人間が救われる方法はそれしかありませんので、神様はその方法を使いました。私たちを愛するが故の極めて、正常な行動でした。 イエス様は私の非常識や正常ではないことまで全部受け入れて下さいます。本当に偉大な愛は人間の常識や、非常識のレベルをはるかに超えます。



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