2014年10月12日

創世記　17章9〜19節

　　　　　　　　　　　　　　 　　　　＜ 名前変更と割礼による契約 ＞


　アブラハムは99歳になりました。サラは89歳です。二人の老夫婦が出来ることは何一つありません。それでも神様は「あなたはわたしの前に歩み、全き者であれ」と要求しました。アブラハムに完全な信仰を求めた神様は彼と二つの契約を結びました。一つはアブラハムとサラの名前を変えて下さる契約でした。もう一つは割礼の契約でした。


１．二つの契約
契約１：名前の変更

　アブラムが生まれた時、アブラムと名前をつけたのは家族の誰かでしょう。アブラムによって多くの子どもが生まれ、勢力が伸びる家庭になってもらいたい願いを込めてその名前を付けたでしょう。 しかし、その願いは完全にだめになってしまいました。99歳になるまで一人も生まれていません。一人生まれましたが、それは妻サラの奴隷から生まれたイシマエルだけです。 一つの民族の族長になるところか、アブラハム家は無くなる寸前です。 その時、神様が彼と契約を結んで、アブラムからアブラハムに名前を変えて下さいました。アブラムは一つの民族の父、アブラハムは多くの国民の父です。神様はアブラハムの名前を変えることで新たな親になりました。

　アブラハムの名前が変わることはある意味で、今までのアブラムは死んで、新しいアブラハムが生まれたことです。一つの民族の父であるアブラムは死にました。そして、神により多くの民族の父であるアブラハムが新しく生まれました。体は99歳のお年寄りのままですが、しかし、信仰によって彼の内部は新しいものになりました。

　サラも同じです。もともとはサライでした。サライの家族の誰かがつけた名前です。しかし、この時点から神様が新しい名前を付けて下さいました。神様が親になりました。一つの民族の母から多くの民族の母、サラに変わりました。名前が変わることで以前のサライは死んで、新しいサライが生まれました。体はもちろん89歳のお婆さんのままです。しかし、神様が新しい名前を付けて下さることで、新しい力が与えられました。

へブル人への手紙はこれをこのように表現しています。
へブル11：11　「信仰によって、サラもまた、年老いていたが、種を宿す力を与えられた。約束をなさったかたは真実であると、信じていたからである。」

　神様の約束を信じて、受け入れるとき、私たち人生が変わります。今までとは違う新しい人生が始まります。


契約２：割礼の契約
　割礼は神様とアブラハムの子孫の契約のしるしです。割礼というのは14節を見ると男子の性器の前の皮を切ることです。生まれてから八日目に行います。対象は、男子みなです。家に生れた者も、また異邦人から銀で買い取った者までです。契約の期間は永遠です。割礼の意味は神様との契約を守らないとこのように切られることを象徴します。

　神様がアブラハムと契約をする理由は、必ず、子どもを与えて下さることの証拠です。そして、アブラハムとその子孫も神様に対して契約を守らなければなりません。それは永遠の契約なので、私たちもアブラハムの契約の中に含まれています。私たちはイエス様を信じる信仰によるアブラハムの子孫です。

　この契約は血筋によるものではなくて、信仰によるものです。信仰による契約なので、信仰を守る人にはアブラハムの祝福があります。しかし、信仰を捨てる人は皮が捨てられるように、神から捨てられます。


２．アブラハム代案
　アブラハムとサラから子どもが生まれることは神様の固い約束ですが、アブラハムは約束を待ち続けるのに疲れたのか最小限度で満足しようとしました。二人の夫婦の体の状況を良く知っていたので、現実的なイシマエルによる継承も考えていました（１７，１８節）


３．神様の解決
　神様の固い約束を聞いてアブラハムは笑ってしまいました。
17節　「アブラハムはひれ伏して笑い」。

サラも笑いました。

創世記18：10−13
「11）さてアブラハムとサラとは年がすすみ、老人となり、サラは女の月のものが、すでに止まっていた。12）それでサラは心の中で笑って言った」。

　アブラハムもサラも体の状態をみて、思わず笑いましたが、その笑い通りに笑いの子どもを与えて下さいます。生まれてくるその子の名は笑い（イサク）です。 神様はアブラハムとサラの苦笑いを本当の笑いに取り替えて下さいました。

　全知全能の神様は私たちの不信仰の苦笑いも本当の笑いに取り替えて下さいます。 私たち一人一人には神様が下さる本当の笑いが必要です。この地上の生活において、笑う日が少ないです。神様が行われるみわざの故に思いっきり笑える日を待ち望みましょう。



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