2014年8月17日

ローマ人への手紙　8章32節

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜ ひとり子を賜ったほどの愛 ＞


１．ひとり子の意味
　単なる辞書の意味では「唯一生まれた子」でしょう。しかし、辞書の意味だけでは本当の意味が分からないので、その単語を使ったヨハネに聞いてみたいです。ヨハネの福音書には１：１４、１８；３：１６、１８、合計4回です。他の聖書にはへブル１１：１７（イサク）とIヨハネ４：９です。ほぼ、ヨハネだけが使った独特なヨハネの言葉です。

神の子という単語もあるのに、なぜ、ヨハネは神のひとり子という言葉を使うのか。
旧約で「神の子」の意味は天使、神の民、イスラエルの王などに使いました。特にIIサムエル7章１４で、神の家を建てる者が神の子です。ヨハネの福音書に描いているイエス様のイメージは霊的な神の家である教会を建てあげるお方として紹介しています。イエス様は特別な神の子です。

ヨハネの福音書には、イエス様が父と子という単語をたくさん使っています。
父なる神様との特別な関係を強調するために使いました。それは、父と子という違いを強調するためではなくて、逆に父と子は一つであることを強調するためです。
ヨハネ１０：３０「わたしと父とは一つである」
それでもそのひとり子は父に常に従うことを同時に強調する言葉です。イエス様の14−17章までの子が父に従うことを強調する内容が多いです。

ひとり子は三位一体の神様です。
ひとり子は神によって生まれたお方です。生まれたという表現を使っても神様によって創造されたことではありません。神様によって誕生したのではありません。ひとり子は父なる神様と同じく、三位一体の神様です。父と同じ位格のお方です。 しかし、神様ご自身が十字架を背負って、死んだと考えてはいけません。また、イエス様を父なる神様と呼んではいけません。父なる神様が再臨することでもありません。


２．賜わったほどの愛
一つ目は血肉を持つ人となってこの地に生まれたことを意味します。
イエス・キリストは人間でありながら、同時に神様です。イエス様は私たちと同じく100％人間でありながら、100％の神様です。私たちが信じている信仰の一番重要な真理です。

二つ目の意味はそのひとり子の命を下さったことです。
ひとり子の命を下さったことは死んだことを意味します。イエス様は死ぬために、神が人間となって、この地に来られました。マルコ１０：４５

死ぬために人間の体になりました。死なないと人間の罪がなくなりません。人間の体にならないと死ぬことは出来ません。死ぬことが出来る体となるために人間になりました。 なぜなら、神の姿のままでは死ぬことが出来ないからです。


３．ひとり子さえ与えて下さる愛
神の愛はひとり子を下さることを通して見せて下さいました。愛は私の一番よきものをあげることです。残りの不必要なものをあげることではありません。神様は私たちに一番大切なものを下さいました。神様にとってひとり子ほど大切なものはありません。神様ご自身を下さったことと同じです。ですから、私たちも神様を愛しているのなら、一番いいものを捧げて、その愛を示さなければなりません。

アブラハムも創世記２２章でイサクをささげようとすることでその愛を示しました。私たちにもいつか要求されます。神様への愛を証明しなければならない時間が来ます。私たちが神様だけを一番愛している、神様だけを一番大事にしていることを証明できることは二つあると思います。一つは私の一番大事なものをささげることです。もう一つは私の敵を赦すことです。 なぜなら、この二つが私たちにとって最も大変な愛であり、純粋な愛だからです。



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