2014年6月29日

ルツ記　1章15〜22節

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　＜ 人生を変える信仰告白 ＞


　私たちは使徒信条を告白することで、神に信仰を告白します。使徒信条は単なる礼拝のプログラムではありません。告白通りに生きようとする決心や覚悟です。信仰告白に人生をかけることです。告白する人にとっては人生の何よりも大事な優先順位です。ですから、信仰告白によって人生が変わります。

　ルツは信仰告白することで彼女の決心をナオミに伝えました。「あなたの民はわたしの民、あなたの神はわたしの神です」。信仰を告白する人には神の祝福があります。ナオミは回復の祝福がありました。家族、土地、友達、親戚、信仰の回復。ルツは信仰による新たな祝福がありました。新しい家庭、家族、友達、土地、財産。今日は私たちが信じている信仰を告白することがなぜ大事なのかに関してみたいと思います。


１．信仰を告白するタイミング
　信仰告白というのは神だけを信じて、神だけに従う決心です。ですから、緊急のとき、普段とは違う切実な告白をします。ルツも普段の時には別に信仰告白がありませんでした。普段通りに信じていました。

　ところか、ある日、突然、色々の試練に遭遇しました。義理の父が亡くなり、義理の弟も、旦那も亡くなりました。子どもはまだ、生まれていません。残っているのは義理の母だけ、これからどうやって義理の母の面倒を見ながら、生きていくか、人生の重荷だけ残りました。その義理の母も、一人でベツレヘムに帰ろうとしました。ルツはナオミと一緒についていくのか、ついて行かないのかを決めなければなりませんでした。ルツが信仰を告白したのは人生の道が分かれようとする瞬間でした。

　モアブの民とモアブの神々のもとへ帰るべきなのか、ナオミの民とナオミの神のもとへ行くべきなのか。ルツはナオミの民と神を選びました。ルツは今までとは違って、将来を決めなければならない大事な時、素晴らしい信仰を告白しました。このように信仰告白は強い決心を表すことなので、大体は人生の一番大変な時、口から出てきます。信仰告白には覚悟が要ります。
　「わたしはあなたの行かれる所へ行き、あなたの民はわたしの民」

　ナオミの故郷はルツを受け入れない環境です。ルツはモアブの人です。当時、イスラエルはモアブの人を非常に軽蔑していました。このような状況で軽蔑されることも覚悟しなければなりません。
　「あなたの宿られる所に宿ります」

　ルツはこれからナオミの面倒を見なければなりません。一人の若い女性がお年寄りの面倒見なければなりません。ルツの告白はこれらのことを覚悟した上でのものです。
　「あなたの神が私の神です」。

　聖書の神に全生涯をかける覚悟です。ルツはこの時、素晴らしい信仰を告白しました。そして、信仰告白通りに生活しました。


２．信仰告白による祝福

　信仰を告白する人には神の祝福があります。ナオミの神だけを信じると告白したルツに神はあらゆる祝福を与えて下さいました。皆様一人一人が人生の分かれ道の時、各個人の信仰を告白してください。そうなされば、必ず神が助けて下さり、導いてくださいます。

　ルツの信仰告白はナオミを恥ずかしくしました。神の民を代表するナオミは神の助けと守りから離れたのに、もともと神の民ではないルツは神だけを信じて、神だけを頼りにして、神から離れませんでした。神はそれに相応しい祝福を与えて下さいました。

　この告白はナオミを含め、イスラエルに住んでいる神の民が恥ずかしくなる告白でした。異邦の女性でさえ、ここまで神だけを頼りにして、信じ続け、神の祝福を頂いているのに、神の民と言われている人々は神を頼りにしないで、逆に偽りの神々を探し求め、神の祝福を頂いていないからです。

　信仰を告白する人は終わりではありません。現在の状況がどうであれ、神だけを信じて、神だけを頼りにする人を主なる神は最後まで守って下さり、導いて下さいます。私たちは人生の中でいくつかの勝負の場面に直面します。その時、信仰を告白しなければなりません。 信仰告白が将来の扉を開きます。



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