2014年5月4日

創世記　1章1節

　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜ 時間を創造された神様 ＞


創世記にはこの世に存在するものの始まりが書いてあります。
宇宙、地球、自然、人間、家族、罪、音楽、民族、信仰の民等々の始まりが書いてあります。その中で１章１節に天と地よりも先に創造されたものがございます。それは目に見えないもの、感じられないもの、色も匂いもなくて、本当に存在するのかさえ分からものです。それは時間です。創世記１：１で天と地を造られる前に神様は時間というものを最初に造られました。日本語の聖書では「初めに」です。今日は神様が創造された時間に関して深く考えたいです。


１．時間は造られたもの
　時間は「始め」という瞬間から造られたものです。造られたものなので、いつかは終わりがあります。私たちの天国の生活は現在の時間感覚ではございません。時間はそれを創造された神様からその都度、与えられるものです。明日も、来年も時間が与えられるかどうかは、時間の創造者であり、管理者である神様の御心の中にあります。神様が時間を与えてくだされば、しばらく続きますが、与えてくださらなければ地上の生活は終わりです。神様は時間の中で生きていく私たちを憐れんでくださいまして、いきなり終わることのないように時間を計れるものを与えてくださいました。


２．時間を計る手段
　時間の流れを知るための手段は何ですか。人間が作った時計がございます。人間が時計を作る前に神様は大空に太陽、月、星を造って下さいました。これらのものは生活の基盤でもありますが、創世記1章を見ると時間の流れを知らせるために神様が人間のために造ってくださったものでもあります。1:14「天のおおぞらに光があって昼と夜とを分け、しるしのため、季節のため、日のため、年のためになり」

　しかし、これらの物から時間の流れを深刻に受け止めることは出来ません。そのことで神様は身近なものをとおして時間の流れを知らせてくださいます。私たちが、時間の流れを深刻に受け止めているものがあります。それは自分の体の変化です。しわ、白髪、筋肉の衰え、そして周辺の人々の死です。それ以外にも人生の先輩を通して、時間が早く流れるので、時間があるとき、真剣に生きるように教えてくださいました。例えば、詩編90：11「われらのよわいは七十年にすぎません。あるいは健やかであっても八十年でしょう。しかしその一生はただ、ほねおりと悩みであって、その過ぎゆくことは速く、われらは飛び去るのです」、エペソ5:16「今の時を生かして用いなさい。今は悪い時代なのである。」などです。


３．「逆戻り」や「もう一度」はない
　時間は創造されてから今まで一度も止まったことがありません。聖書には太陽が西になかなか沈まないで止まったり(ヨシュアの時)、太陽が後ろに逆戻りしたり(ヒゼキヤ王の時)したことはありますが、時間が止まったことはありません。時間はひたすら、流れるだけです。過去に逆戻りして、現在と未来の状況を変えることは出来ません。時間の創造者であり、管理者である神様でさえ時間を逆戻りしたことはありません。時間はたった一度しか与えられません。ゲームみたいにもう一度リセットして、最初からやり直すことは出来ません。ですから、私たちは時間を貴重なものとして使わなければなりません。時間を大切に使う意味は寝不足になるくらい無理して生きることではありません。

　それは慎重に生活しなければならないという意味です。人生を決めるとき、祈りながら慎重に決めなければならないという意味です。


４．人間の時間と神様の時間
　人間は過去、現在、未来に分けて考えます。しかし、神様は時間を造られ、支配なさるお方なので、過去、現在、未来に縛られるお方ではありません。神様は永遠の現在のお方です。過去、現在、未来に分けて考えることしか出来ない人間は永遠の現在の神様からのみことばが理解できない部分もありますが、信仰によって受け入れれば、私たちも理解できることです。人間の時間と神様の時間が違うことを理解すれば色々のことが理解出来ます。


結論
　 私たちはこれからも、しばらくですが、時間の中で暮らします。時間は感じられないものですが、今日も一秒も止まらず、進みます。どうか、主の導きの中で意味ある時間を過ごしたいです。

　今日の箇所は１６章からの続きです。マタイ１６章からマタイの福音書の後半です。１６章にはペテロの素晴らしい信仰告白がございます。１６節「あなたこそ、生ける神の子キリストです」。イエス様はペテロの信仰告白通り、生ける神の子キリストが再臨なさる時の様子を見せてくださることを１６章の終わりで約束されました。２８節「人の子が御国の力をもって来るのを見るまでは、死を味わわない者が、ここに立っている者の中にいる」。三人の弟子たちは生きている間、イエス様の天国を味わいました。イエス様の再臨の時には何の変化があるのでしょうか。再臨の時、起こる現象は何でしょうか。



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