2014年3月23日

ヨハネによる福音書　15章1〜11節

　　　　　　　　　 　　　 　　　　　　　＜ 心がつながっていれば ＞

「わたしにつながっていなさい。・・・わたしの愛のうちにいなさい。」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ヨハネによる福音書　15章4、9節）


１．先週、私たち家族の荷物は鎌倉に行きまして、同じ日にＹ先生たちの荷物がここに来ました。また、昨日はＫ姉の結婚式もありました。つまり、それぞれ旅立ちの時である訳ですが、しかし、なぜこの世では別れというものがあるのかなあと、いつも思うんですね。なぜ今まで出会った全ての人が同じ所にずーっと一緒にいられないんだろうか。別れなんてものが無ければいいのにと思います。しかしこの世では空間と時間の制限がありますから、そういう訳にはいきません。先に天国に行かれる人もいます。

　　今日の聖書箇所、ヨハネの１３〜１７章までは、イエス様も弟子たちとのしばしの別れをとても惜しまれた、そのお気持ちがよく分かるような箇所です。


２．イエス様はこれから十字架に向かって行かれる・・・という事は愛する弟子たちとしばしの別れ。勿論、三日後によみがえられますけれども、その後も４０日後には天に帰っていかれる訳ですから、やはり今までの様に目の前に姿を見る事は出来ないし、手で触れる事も出来ない。

　　そこでイエス様は弟子たちとのしばしの別れを本当に惜しまれたと思います。幾つかの箇所を拾いながら読みたいと思います。　まず１３：１、
“過越の祭の前に、イエスは、この世を去って父のみもとに行くべき自分の時がきた事を知り、世にいる自分の者たちを愛して、彼らを最後まで愛し通された。”

　　そして弟子たち一人一人の足を洗われました。


３．そして、とんで１５章１〜４節。　“わたしにつながっていなさい。”
不思議と言えば不思議だし、当たり前と言えば当たり前ですが、人と人というのは、場所が離れていても、心がつながっている事が出来る訳ですよね！　距離が遠くに離れていても、顔が見れなくても、別に心のつながりまで離れる訳ではない、切れる訳ではない。たとえば単身赴任の方は、家族と離れていても、心はつながってる訳です。

　　弟子たちとイエス様は、距離的には地上と陰府にまで離れる。更には地上と天国にまで離れる。随分遠く離れるようだけれども、心でつながっている！

　　そういう意味でイエス様は、「わたしにつながっていなさい。心で、信仰で、愛でわたしと、ずっと結びついていなさい。」とおっしゃった訳です。

　　９節では、“父がわたしを愛されたように、わたしもあなたがたを愛したのである。わたしの愛のうちにいなさい。”

　　イエス様は「ぶどうの木」です。私たちは「枝」です（５節）。という事は、みんながイエス様につながっていれば、これからもつながり続けていれば、皆、一つの「ぶどうの木」として、言い換えれば「神の家族」として、ずっと一つでいられる、ずっと「一本のぶどうの木」でいられる訳です。場所がちょっとやそっと離れても、それは変わらない。地上と天国で離れたとしても、変わらない。

　　ですから皆さん、言うまでもなく、これからも、ずっと「ぶどうの木」であるイエス様つながりつづけて下さい！　決して離れないで！　御言を読んで、互いのために祈って、一緒に教会で礼拝をして。　そうすれば、私たちもずっと心がつながっていられます！


４．さあ、そして次に、心がつながってるという、だけじゃない。実際にみんな一緒にいられる時が来る！　心も体も、ずっと一緒にいられる時が来る！　それが天国です！　イエス様は、実はそれを最終的に願っておられるのです！　それが目標！　そのために、十字架に架かりに行かれるのです！

　　戻って、１４章１〜３節、
“あなたがたは、心を騒がせないがよい。神を信じ、またわたしを信じなさい。わたしの父の家には、すまいがたくさんある。もしなかったならば、わたしはそう言っておいたであろう。あなたがたのために、場所を用意しに行くのだから。そして、行って、場所の用意ができたならば、またきて、あなたがたをわたしのところに迎えよう。わたしのおる所にあなたがたもおらせるためである。”

　　家庭集会でも話したのですが、なぜイエス様が天国に一足先に行っておられるかと言えば、それは私たちを迎えるための場所を用意しに行かれているのです！　心がイエス様につながっている者たちが、神の家族が、みんな実際に一緒にずーっといられる！

　　地上では空間と時間の制限がありました･･･けれども天国では空間と時間にもはや縛られないので、もうお別れをしなくてもいい。皆、ずっと一緒だ。

　　「プライバシーはあるんでしょうか？」って言う人がいるかも知れませんが、天国でプライバシーを気にするかどうか分かりませんが、でも「住まいがたくさんある」って言うんですから、しきりはあるのかどうか。でも、「どこでもドア」みたいなドアになっていて、会いたい人にすぐ会えたり、皆ですぐ集まれたりするのかも知れませんね。想像ですが。

　　とにかく、イエス様の願いは、愛する皆とずっと一緒にいたい！　その願いが究極的に実現するのが天国だ！　その場所を具体的に用意しているんだ、と言うのです！


５．最後に１７章を開きましょう。１７章１１節、“聖なる父よ、わたしに賜わった御名によって彼らを守って下さい。それはわたしたちが一つであるように、彼らも一つになるためであります。”

　　２１〜２６節。“みんなの者が一つとなるためであります。”
“わたしたちが一つであるように、彼らも一つになるためであります。”
“彼らが完全に一つとなるためであり、”
“父よ、あなたがわたしに賜った人々が、わたしのいる所に一緒にいるようにして下さい。”
“あなたがわたしを愛して下さったその愛が彼らのうちにあり、またわたしも彼らのうちにおるためであります。”

　　イエス様の願い、お気持ちが感じられるでしょうか。この世にあっては、クリスチャン同士であっても、神の家族同士であっても、すれ違ったり、ケンカしたり、気まづくなったり、会いたくないと思うような事もあるでしょう。けれども、天国では、みな一つだ。勿論、地上にいる時から、ゆるしあって、一つでなければなりません。ゆるし合いましょう。また私の事も赦してください。そして主が備えて下さっている天国で皆でまた会いましょう！
“わたしにつながっていなさい。・・・わたしの愛のうちにいなさい。”



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