2014年3月9日

イザヤ書　60章1〜3節

　　　　　　　　　　　　　　 　 　　　＜ 夜明けを待ち望んで ＞

「見よ、暗きは地をおおい、やみはもろもろの民をおおう。しかし、あなたの上には
　主が朝日のごとくのぼられ、主の栄光があなたの上にあらわれる。」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（イザヤ書　60章2節）


１．今日は＜夜明けを待ち望んで＞という題をつけましたけれども、夜明けを待ち望むという事はつまり太陽、朝日を待ち望む訳です。先週もファミリー礼拝で、イエス様のお姿が太陽のようにまぶしく耀いた、という場面でしたけれども、実際に神の御子であるイエス様は、太陽のよりももっと輝く、「光」のお方だと思うんです。それはただ見た目にまぶしいというだけでなく、人の心を照らすという意味でもイエス様は「光」そのものであると思います。ですから聖書の中ではよくイエス様の事を「太陽」に例えています。


２．夜明けを待ち望む、太陽を待ち望む訳ですけども、よく言われますね、夜明け前が一番暗いんだ、と。まだ太陽が昇っていない、その前が一番暗い。　２節の前半に、
“見よ、暗きは地をおおい、闇はもろもろの民を覆う。”

　　どうでしょうか、時代の闇というのでしょうか、そういう事を皆さんはお感じになるでしょうか。まあ少なくとも「この世はパラダイスだ」なんて誰も思わないでしょうね。教区総会の時もメッセージの中でありましたが、「今の時代は真の知識人ほど憂鬱になる。なぜなら未来に希望が持てないからだ」と。事実、現実が分かっている人ほど、この世界の未来に希望を持てない、というのです。

　　またウクライナの事を巡ってロシアとアメリカが緊張状態にありますし、日本もしだいに戦争に加われるような方向になっていっているのかも知れません。それこそ、もしかしたらある程度、先の事が予測できる人たちは、世界がもたないを知っていて、戦争してでも少しでも生き残ろうと考えているのかも知れない。私は難しい事はわかりませんが、恐ろしい犯罪もあるし、痛ましい事故もある。　やはりこの世は、闇だなあと思います。


３．そういう世の中の色んな事を見たり、聞いたり、考えたりすると、確かに未来が不安になったり暗くなったりするんですけども、しかし、私は更にその先の未来がある事を聖書から教えられており、信じていますので、確かに世の中、暗いんですけども、その先に、というか、この世界の上に、希望を持っている訳です！

　　そしてこのややこしい世界、大変な事になってる、混乱している世界を、治めているお方がいる。そしてこの混乱を治めに来られる！　それが人類の王であるイエス様だ！ 　太陽のようなイエス様だ！　だから本当に太陽を待ち望みつつ、この世の闇が明けるのを待ってるんですね。

　　このイザヤ書の６０章以降というのは、そのイエス様が太陽にように来られる未来の事を預言している箇所です。前回５９章から、イエス様の救いの知らせというのは、エルサレムからスタートして、太陽のように世界を一周し、そして間もなくスタート地点に戻って来ようとしている、という事をお話しました。


４．さあ、その時が来ます、イエス様ご本人がいよいよ帰ってきますよ、という事です！
１節、“起きよ、光を放て。あなたの光が臨み、主の栄光があなたの上にのぼったから。”

　　イエス様が太陽なら、私たちは月の様な者です。　月は太陽の光を反射して耀きます。「主が来られる。だからイエス様を信じるあなたがたも、そのイエス様の光を反射させなさい！」、そういう事だと思います。
“見よ、暗きは地をおおい、やみはもろもろの民をおおう。　しかし、あなたの上には主が朝日のごとくのぼられ、主の栄光があなたの上にあらわれる。”

　　本当に世の中が暗い時、けれどもあなたの上には、主が朝日の様にまぶしく来られる！　再臨です。

　　イエス様が再臨されるとどうなるか。イエス様を待ち望んでいた者は、空に集められますね。地上は大変な事になってます。　その後、エルサレムを中心にして、地上で千年王国時代というのがある訳です！　勿論、その時になってみないと分からない面がありますが、とにかく、地上で、イエス様が世界の王様となって、エルサレムを中心拠点にして、世界を平和に治められる期間がある、これは間違いない事です！　聖書の色んな箇所で、繰り返し繰り返し語られている事です。


５．でも考えてみたら、アダムとエバが神様に背いてエデンの園を追い出されてから、人間の6000年の歴史の中で、世界が、世の中が全く平和だった時代なんて無かったと言えるでしょう。　国々がバラバラで、皆が争いあう人間の世界を、神様がご覧になった時に、本当はこんな世界になる事を願ってはおられなかった筈です。

　　ですから、神の子ども達を天国に連れて行く前に、どうしてもこの地上で、最後に本当に平和な世界を、平和な時代を持ちたいと思われたのではないだろうか？　騒がしいこの世界を静めて、御子イエス様を世界の王様とした、千年王国時代を持ちたいと願われたのではないかと、私は勝手に想像するのです。

　　でも、とにかくそういう時代が来る事が書いてある事は事実です。世界中から人々がイエス様の元に集まってくる！　皆、献げものを持ってくる！　まるでイエス様がクリスマスに来られた時、東の博士達が黄金、乳香、没薬などを献げたように。３〜１８節。

　　そしてここがスゴイですね。１９節〜
“昼は、もはや太陽があなたの光とならず、夜も月が耀いてあなたを照らさず、主はとこしえにあなたの光となり、あなたの神はあなたの栄えとなられる。
　あなたの太陽は再び没せず、あなたの月はかけることがない。主がとこしえにあなたの光となり、あなたの悲しみの日が終るからである。”


６．夜が明け、太陽が昇るのを待ち望むのですが、何もしないでただ待つのではありません。その時を待ちながら、出来る事を精一杯するのです。

　　今日は実は私の誕生日で、４５歳になるのですが、思うのです、イエス様が太陽のように来られるまで、後どれくらいだろうか？　今年か、来年か、１０年後か２０年後か。自分が後どれくらい、イエス様のために、また天国のために、ご用が出来るだろうか？　もともと大きな事は出来ませんから、小さい事をコツコツやるしか出来ませんが、後どれくらい地上でご用が出来るだろうか？

　　とにかく、主が来られる日を本当に楽しみに待ちながら、出来るだけの事をしよう、と思っています。最後の２２節に、“その時がくるならば、速やかにこの事をなす。”　とあります！


７．その時がくるなら、ここに書かれている事は、信じようが信じまいが、確実に実行される！　ですから、どうぞこの事を心に留めておいて下さい！　聖書は真実の書です！ いい加減な予言の本とは違います。世界でただ一つ、真実が記された恐るべき神の手紙です！

　　これから世の中、いろいろ大変になるでしょう。けれども、その先に太陽が耀く神のご計画がある！　全部分からなくてもいい。半信半疑でもいい。とにかく世界の全てを支配しておられる神様とイエス様を信じて、そして闇の更に先にある未来を信じて、希望をもって進んで行きましょう！！！

“見よ、暗きは地をおおい、やみはもろもろの民をおおう。しかし、あなたの上には主が朝日のごとくのぼられ、主の栄光があなたの上にあらわれる。”



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