2013年9月22日礼拝

2013年9月22日

　　　　　　　　　　　　　　　　　＜御子を待つ者は、命を持つ＞

「御子を持つ者はいのちを持ち、神の御子を持たない者はいのちを持っていない。」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（

１．久しぶりにヨハネの手紙を開きますが、もう最後に来ました。そもそも、この手紙はどういう目的で書かれたか、思い出して頂くために、１：１～４を読んでみましょう。
“この命が、現れたので、この永遠の命を私たちは見て、その証しをし、かつ、あなたがたに告げ知らせるのである。”（１：２）

　　つまり、「神の御子であるイエス・キリストが、天から私たちの所に来られました。弟子たちは、このイエス様と身近に接して、このイエス様こそ「永遠の命」である事がよく分かりました。確かめました。確信しました。　それで皆さんにもこの「永遠の命」を持って欲しいので、このイエス様を伝えるんですよ」、という事です。

２．そして、この手紙の中でイエス様の事を色んな言い方をしていました。四つあると思います。まず今言ったように、イエス様は「いのち」「光」「愛」「真理」。

　　逆に言うと、今言った四つの反対のものがこの世にある訳です！　「命」の反対は「死」、「滅び」。「光」の反対は「闇」、罪の闇。「愛」の反対は「憎しみ」。「真理」の反対は「偽り」。イエス様が持っているものの真逆のものが、この世にある。

　　そして、そういうこの世の闇の勢いが非常に強くなっていると、ヨハネは繰り返し警告してきました。２：１８、“子供たちよ。今の終りの時である。”

　　まあ最近、異常な程の台風や大雨、また竜巻が日本でも起きていますが、それこそ竜巻のようにこの世の闇の力、悪の大風が今、吹いていると思うんです。「滅び」と「罪の闇」と「憎しみ」と「偽り」の嵐が。ほっといたら流される、飛ばされる、巻き込まれる。

　　大嵐が吹き荒れるなら、しっかりした物にしがみつくとか、頑丈な建物の中に避難するしかない。同じように、「いのち」「光」「愛」「真理」であるイエス様にしがみつく事が、今こそ本当に重要だ！　それが安全！　そこにしか救いはない、という事です！

　　こういう言い方も出来るでしょう。この世というのは、正に「光」と「闇」の戦い。神様と悪魔の戦い。今その戦いが激しい。皆さん、まんまと闇に負けないようにして下さい。どうすれば勝てるか？　神様の側・チームにつく事です！

　　５章４～５節、“なぜなら、すべて神から生れた者は、世に勝つからである。そして、私たちの信仰こそ、世に勝たしめた勝利の力である。世に勝つ者はだれか。イエスを神の子と信じる者ではないか。”

３．ですから、とにかく神の御子イエス様を今こそしっかり信じる事、しがみつく事！離れない事！　それがこの手紙が伝えようとしているポイントだと思います。

　　そんな訳で、ヨハネもイエス様を証ししている訳ですが、神様ご自身が「イエスこそ神の御子です」と証ししておられると書いてあります。６～８節をお読み下さい。

　　「あかしをするものが、三つある。御霊と水と血とである。」（７節）　これはどういう事かと言うと、この三つはイエス様が救い主である事の最も重要なしるしです。

　　まず「水」というのは、イエス様がバプテスマのヨハネから川で洗礼を受けた事です。イエス様は何も罪が無いけれども、私たち全人類の罪を代表して、罪人として洗礼を受けました。それが救い主の一つのしるし。

　　そしてその時、「御霊」がハトのようにイエス様に下ってきた。この「御霊」がイエス様と共におられる、という事が、またイエス様が神の御子である事の特徴。

　　そしてその時、天から父なる神様の声がありました、「これはわたしの愛する子、わたしの心にかなう者である」。（マタイ３:１７）　「わたしの子だ、神の子だ」と父なる神様ご自身が証しされた訳です。

　　そして三つ目は「血」。言うまでもなく、イエス様が預言通り全人類の罪の身代わりに十字架にかかって血を流して死んで下さった事こそ、イエス様が神の子であり、救い主である事の最大の証しです。

　　ですから「御霊と水と血」、この三つを通して父なる神様ご自身が証明しておられる、「全ての人間よ、よく聞きなさい。このイエスこそ、我が息子、本当に神の御子なのだ。（ただの良い人じゃない。ただの歴史上の偉人とか、聖人じゃない。）あなたがたの救い主はこの子しかいないのだ。このわが子を信じなさい。」と。

４．９～1２節、“私たちは人間の証しを受けいれるが、しかし、神の証しは更に勝っている。神の証しというのは、すなわち、御子について立てられた証しである。神の子を信じる者は、自分のうちにこの証しを持っている。神を信じない者は、神を偽り者とする。神が御子について証しせられたその証しを信じていないからである。その証しとは、神が永遠のいのちを私たちに賜わり、かつ、そのいのちが御子のうちにあるという事である。御子を持つ者はいのちを持ち、神の御子を持たない者はいのちを持っていない。”

　　つまり、父なる神様が、わが子だ、救い主だと証しされた、このイエス様に「永遠の命」がある。つまり、人間の救い、あなたの救いは、このイエス様にある！　逆に言えば、ここにしかない！　このイエス様を信じる者には「永遠の命」がある。けれども、このイエス様を信じない者には「永遠の命」はない、と。非常にハッキリと語っています。

５．大変な違いです。「いのち」があるのか、無いのか。
　　勿論、人間は「しばらくの命」はあります。　それはいつも言うように、地面から切り取った草花のように。でもやがて枯れてしまう。あるいは水槽から外に飛び出た金魚のように、息が出来ないから死んでしまう。　人間も皆、しばらくは生きますけれども、やがて、肉体は勿論、死ぬ。そして魂も命を失う。それは命の源である神様から切り離されているからです。　「永遠のいのち」は持っていないのです。

　　もう一つ例えを言いますと、ここにゼンマイじかけのオモチャがあります。ゼンマイを巻けばしばらく動きますが、スグに止まります。　けれども、もしこれが太陽電池だったら、光を浴びていれば、ずーっと動く訳です。

　　私たちが光であるイエス様を信じ、そのイエス様にいのちの光に照らされ続けるなら、その人は永遠の光、永遠の命を持つ訳です。

　　１３節　“これらの事をあなたがたに書き送ったのは、神の子の御名を信じるあなたがたに、永遠のいのちを持っていることを、悟らせるためである。”

６．最後に１９～２０節も読みましょう。
“私たちは神から出た者であり、全世界は悪しき者の配下にあることを、知っている。さらに神の子がきて、真実な方を知る知力を私たちに授けて下さった事も、知っている。そして、私たちは真実な方におり、御子イエス・キリストにおるのである。この方は真実な神であり、永遠のいのちである。”

　　確かに、ある意味この世は悪魔の支配下にある。知ってる。けれども、そんな闇の世界に、神の御子イエス様が来て下さった事も知っている！　そして本当の神様について、また永遠のいのちについて教えて下さった事も知ってる！

　　皆さん、世の嵐は確かに激しい、悪魔の攻撃が確かに強い。終わりの時代ですから。でも、神の御子イエス様にしっかりしがみついていれば大丈夫です！　今こそ、信じる力を強くして、イエス様に力強くしがみつきましょう！

　　　　　　　　このペ－ジのTOPへ　　　　　前週へ　　　　　翌週へ　　　　　一覧表へ戻る