2013年7月14日礼拝

2013年7月14日

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜正しい信仰告白＞

「あなたがたは、こうして神の霊を知るのである。すなわち、イエス・キリストが肉体を
　とって来られたことを告白する霊は、すべて神から出ているものであり、イエスを
　告白しない霊は、すべて神から出ているものではない。」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（

１．今日もヨハネの第一の手紙を開いてまいります。毎回言いますように、この手紙のテーマは「神様との交わり」という事です。つまり「神様と一緒にいる。共にいる。神様の愛の中にいる」その時に命がある、喜びがある。　逆に言うと、神様から離れると命を失う訳です！　例えるなら、金魚鉢から飛び出してしまった金魚みたいなもんです。

　　ですから、この手紙で繰り返し言うのは、神様の中に留まりなさい。外れちゃいけない。そのためには「正しい信仰」と「愛」を持つこと！　「信仰」と「愛」をこの手紙は繰り返します。３：２３にある通り、　“その戒めというのは、神の子イエス・キリストの御名を信じ、　私たちに命じられたように、互いに愛し合うべきことである。”

２．さて今日は、題にもつけましたように＜正しい信仰告白＞という事を改めて見たいと思います。１節。「すべての霊を信じる事はしないで、それらの霊が神から出たものであるかどうか、試しなさい。」
本当にややこしい時代なんです。偽物のクリスチャン、偽物の牧師、偽物の教会、偽物のキリスト教団体が色々ある。ですから、言葉では「キリスト～」とか使っていても、スグに信じちゃいけません。教会にも色んな団体から案内が来たりするんですけども、怪しそうな場合は、私も詳しいＫ先生にスグ聞くんです。

　　で、この当時、偽の教え、「異端の元祖」みたいなのが非常に流行し、教会の信者が混乱させられていました。それが「グノーシス主義」と言って、哲学と宗教を混ぜたようなものです。「グノーシス」というのはギリシャ語で「知識」という意味で、「自分達は宇宙の神秘的な力を知っている」と言って知識を誇る。この知識を持つ事で救われる、と。

　　特長は「二元論」と言って、とにかく彼らの主張は、神の子であるキリストが、汚れた人間の体に宿る筈はない、と。だからキリストは人間として生まれなかった。人間にはならなかった。人間の様に見えただけだ、と。そういう教えが出回っていたのです。

３．そこでヨハネがハッキリこう言っています、２節、
“あなたがたは、こうして神の霊を知るのである。すなわち、イエス・キリストが肉体をとって来られたことを告白する霊は、すべて神から出ているものであり、イエスを告白しない霊は、すべて神から出ているものではない。”

　　前も言いましたように、聖書の中で、救い主イエス様を正しく信じる事が一番重要なんですね！　ところが異端というのは、その一番大事なイエス様への信仰を曲げる訳です！

　　神の御子であるイエス様が、神でありながら、私たち人間を救うために、私たちと同じ人間になって下さった！　だから素晴らしい訳です！　罪人である私たちを救うために、神でありながら人間になって下さった！　そこにイエス様の愛が現れている訳です！

　　とにかく、そのような偽物の教えが当時からたくさん出回っていた。そこでヨハネや使徒たちは、異端に教会の皆が惑わされないように、「自分たちは何を信じているのか」という事を、ハッキリと言葉や文章にして、繰り返し繰り返し教えました。

　　そういう信仰告白がまとめられてきたものの一つが、「使徒信条」です。今日はこの「使徒信条」を簡単に説明したいと思います。

４．まず見て頂いて分かる通り、イエス様についての部分が一番多く記されています。それ程、イエス様をどう信じるかが最も重要だという事です。

【使　徒信　条】

「われは、　天地の造り主、全能の　父なる神を信ず。
（私は、宇宙と人間を造られた創造主なる神様、唯一の真の神様を信じます。そして全能、つまり、この神様には出来ない事はない、という事を信じます。）

われは、そのひとり子、われらの主、　イエス・キリストを信ず。
（イエス・キリストは、神の御子である事をハッキリと信じます。そして、私たちを罪と永遠の死から救う、唯一の救い主である事を信じます。他に救い主はいません。）

主は　聖霊によりて宿り、おとめマリヤより生まれ、
（イエス様は神の御子だけれども、処女であるマリヤの胎に聖霊によって宿り、人間の赤ちゃんとなって、生まれて来て下さいました。）　ハッキリ告白しています。

ポンテオ・ピラトのもとに　苦しみを受け、
（裁判をしたローマ総督ピラトにより、罪の無いイエス様が死刑の判決を受け、苦しまれ、）

十字架につけられ、死にて　葬られ　陰府（よみ）　にくだり、
（私たちの罪の身代わりに、体は十字架で死なれ、墓に葬られ･･･つまり確かに死んだ。そして霊は陰府に落とされた。陰府とは、神を信じ敬わなかった者の霊が行く苦しみの場所。）

三日目に　死人のうちより　よみがえり、
（けれども三日目に、死から、陰府から復活された。そして弟子たちに姿を現し）

天に昇り、全能の父なる神の右に座したまえり。
（天の神の国に戻られ、父なる神の右に座した。すなわち神の王子に座につかれた。）

かしこより来たりて、生ける者と死にたる者とを　審きたまわん。
（やがて、この世の終わりの時、イエス様は天から再び地上に来られ《再臨》、全ての人間をそれぞれの信仰と行いに応じて審かれます。《最後の審判》）

われは、聖霊を信ず。
（私は、聖霊なる神様を信じます。異端の中には、聖霊を神として信じないものも多くあります。三位一体を否定する。けれども私たちは、三位一体の神様を信じます。）

聖なる公同の教会、聖徒の交わり、
（神によって救われ、聖くされ、召し集められた者の集まりである教会。時代と場所を越えて、イエスによって教会は一つである事を信じます。その神の家族の交わりを信じます。礼拝とは正に、神様との交わりであり、神の家族の、一家の交わりです。）

罪の赦し、身体のよみがえり、永遠の生命を信ず。アーメン。
（イエス様を信じる事によって完全な罪のゆるしが与えられる事を信じます。決して、それ以外の行いや何かによって赦されるのではありません。そして、天に行く時には、滅びない、新しい栄光の体が与えられる事を信じます。そして、天国での永遠の命が与えられていることを信じます。心から。）

５．短い言葉でお話しましたが、これが私たちが信じる正しい信仰です！　そして、これらの信仰は全て、聖書66巻を「神の言葉」と信じる信仰を土台にしています。
つまり、勝手に信じているのではなく、また怪しい教祖の教えでもない、天使のお告げとか、幻で語られたとか、一部の組織に教え込まれた、洗脳された訳でもない。神様の言葉である聖書に書いてある事を信じている訳です！

　　これが重要です。なぜなら偽の教えは、またこの聖書を曲げる訳です！　聖書６６巻以外の別のものを、付け加えたり、また無理な解釈をしたりする！

６．私、本当につくづく思いますけれども、人間が「騙されない」っていうのは本当に難しい！　そしてもう一つ、まっすぐに歩き続ける、つまり歩みが「曲がらない」という事も本当に難しい！　まるで平均台の上を歩くぐらい、注意しなければならない！　どんな立派な牧師先生でも、どんな大きな教会でも、悪魔にやられてしまう危険が常にある。

　　一般の詐欺やネット犯罪でもそうですよね。いくら警察や専門家が頑張っても追いつかない。悪魔の攻撃、働きもそれくらい大きく巧妙です。

　　しかし、４節にこうあります、
“子たちよ。あなたがたは神から出た者であって、彼らにうち勝ったのである。あなたがたのうちにいますのは、世にある者よりも大いなる者なのである。”

　　確かに悪魔の攻撃は強い。作戦も天才的だ。けれども、悪魔は全地全能ではない！悪魔の力には限界があるのです！　神には勝てない、イエス様には勝てない。　私たち、信じる者のうちには、悪魔よりはるかに強い、神の御子イエス様がおられる！！！

　　これを信仰告白することが一番重要かも知れません！　イエス様は悪魔より強いと信じるか！！！

　　悪魔はエデンの園の最初っからいた。教会も昔から異端の攻撃や惑わしを受けてきた。じゃあ教会は潰れたか？　世界中から消えて無くなったか？　いいえ、いつの時代でもそうですが、確かにいつでも悪魔は人間を惑わし、教会を攻撃し、神様に対し、イエス様に対し、抵抗してきた！　しかし、いつも神様の方が上を行く！　悪魔の攻撃さえも逆手にとって、迫害さえも逆手にとって、人間の弱さや失敗さえも逆手にとって、福音が世界中に広がるようにされてきたのです！　神の国は、福音は揺るがないのです！

７．今は終わりの時代です！　どうか、ハッキリと、イエス様を信じ、告白しましょう！　そして聖書をよく読みましょう！　しっかりイエス様を信じていれば、悪魔を恐れる必要はありません！

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