2013年6月9日礼拝

2013年6月9日

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜反キリストに注意！＞

「偽り者とは、誰であるか。イエスのキリストであることを否定する者ではないか。
　父と御子とを否定する者は、反キリストである。」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（

１．いつも言いますように、この手紙のテーマは「父なる神様、またイエス様との親しい交わり」という事です。ところが、せっかくのその交わりを台無しにしてしまうもの、邪魔するものが色々ある。それが私たちの心の闇、また毎日の具体的な、実際的な罪。特に２章前半では、兄弟を憎む心。そしてもう一つ、「世と世にあるものとを愛する心」。肉の欲、目の欲、持ち物の誇り（所有欲）。こういった事が、神様との幸せな光の交わりを邪魔するのだ、と指摘されていました。

　　けれどもこういった罪は、もし本当に心から悔い改め、告白するならば、「御子イエスの血が、全ての罪から私たちをきよめるのである。」（１：７）と約束されていました。

２．これはお一人お一人の心の宿題としてお考え頂きまして、先に進みます。今、言いましたような事が、私たちの内側の問題だとするならば、それこそ外側から侵入してイエス様との交わりを破壊しようとするもの、コンピュータウィルスの様な、サイバーテロのようなものがある。それが反キリストだと言うのです！　２：１８、
“子供たちよ。今は終りの時である。あなたがたがかねて反キリストが来ると聞いていた様に、今や多くの反キリストが現れてきた。それによって今が終りの時である事を知る。”

　　「反キリスト」というのは何かと言うと、文字通り、キリストに反対する者、キリストを否定する者、キリストに対する信仰を捻じ曲げようとする者です！

　　逆に言えば、イエス様を正しく信じる、という事が、一番重要な事なのです！！！　だから「キリスト教」っていう訳ですから。聖書の中で一番重要な事、そして世界中の全ての教会にとって、一番大事な事は、この神の御子イエス・キリストだけが唯一、ただ一人の救い主だという事です！　他に救い主はいない、という事です！

　　三位一体の神様のひとり子で、私たちを救うために人間になって来て下さった。そして全ての人間の罪の罰を身代わりに受けて、十字架で死んで、よみに降り、三日目によみがえって、天に帰られた。このイエス様を救い主として信じて、心に受けいれる者には永遠の滅びからの救い、永遠の命を与えて下さる。その救い主はこのイエス・キリスト以外にいない！という事です。

　　イエス様はハッキリ言われました、“わたしは道であり、真理であり、命である。誰でもわたしによらないでは、父のみもとに行く事はできない。”（ヨハネ１４：６）

　　この教え、真理に一切の妥協はないのです。「他の教えでも救われるんじゃないか」とか、「他の宗教でもいいんじゃないか。他の救い主っぽい人でも救われるんじゃないか」という人があるかも知れませんが、そこには全く、一切の妥協なし。

　　そりゃ、ただタメになる話が聞きたいとか、心を落ち着けたいとか、道徳的な話とか、よりよい人間関係の話とか、子育てにおいてタメになるお話が聞きたいとか、そういう程度なら何だっていいかも知れません。

　　けれども、人間を罪と永遠の滅びから救う「救い主」は誰かというなら、それは唯一、ただ一人、神の御子イエス・キリストだけなのです！　これは絶対に曲げてはいけない。

３．その一番大事なキリストに反対しよう、否定しよう、曲げよう、偽物にしよう、混ぜ物にしようというんだから、反キリストというのはとんでもない。

　　けれども、終わりの時代、この世の最後の時代には、そんなのがたくさん出てくる、というのです。１８節。本物が本物だからこそ、偽物が出てくるのです。２２節。
“偽り者とは、誰であるか。イエスのキリストであることを否定する者ではないか。父と御子とを否定する者は、反キリストである。”

　　日本で有名な偽物・異端は、エホバの証人、統一協会、モルモン教。そして前に言いましたように、韓国で新しい異端が増えています。現在、韓国には偽キリストが有名なのだけでも約４０人いるというのです。世界中にはもっとたくさんいるのでしょう。池上にもある「神様の教会」、「イエス中心教会」、「大信仰教会」、「万民中央教会」、「タラッパン」、「喜びのニュース宣教会」「ダン・ワールド・ヨガ」、「クリスチャン・トゥデー」、「摂理」、「新天地」・・・。

　　名前からして紛らわしい。やっかいなのは、最初、見分けがつきにくい訳です。オレオレ詐欺だって、孫のフリをする訳ですから。自分で異端だなんて言わないし、最初は団体名も言わない、隠すそうです。自分もクリスチャンだって言うし、聖書も読んでるって言うし、キリストも信じてるって言うんです。そして人当たりが非常にいい。

　　でも何でもそうじゃないですか。会社でも何でも、第一印象は良さそうに見えるのです。でも実態はどうか、本質はどうか、という事が一番肝心な訳です。

　　異端の人が教会に入り込む時は、とても模範的な素晴らしいクリスチャンのフリをするそうです。だから、あまりにも素晴らしそうな人が来たら、逆に怪しいかも知れません。

　　ですから最初は分からない。けれども、ちょっとずつシッポを現す。２３節、
“御子を否定する者は父を持たず、御子を告白する者は、また父をも持つのである。”

　　「○○という方は再臨のキリストです」なんて言い出したら、完全に偽物です。だってイエス様は、この聖書のイエス様しかいないんですから。他の人が「私は救世主だ。キリストの再来だ」なんて言ってたら、完全に偽物です。

４．そしてもう一つ誘惑があると思うのは、色んな人と人間同士親しくするのはいいけれども、その事によって自分の信仰を曲げてはいけない。妥協してはいけない。

　　人間は人を恐れますし、孤立を恐れますから、多くの人に受けいれてもらおうとして、信仰を妥協する事がある。　世界的に有名な牧師先生でも、だんだん政治家やら、色んな宗教の人と関わりが出てくる。その時に「あんまりキリストじゃの、罪じゃの、十字架じゃの、救いじゃの、再臨じゃの言わないで、もっと広く考えましょう。人類みな兄弟、みな神の子どもですよ」なんて、信仰を妥協させられる悪魔の誘惑があると思います。

　　けれども、妥協してはならない。付き合いが悪いと言われようが、なんと言われようが、譲れない。真理のうちにとどまりなさい、と言われています。２４～２５節、
“初めから聞いたことが、あなたがたの内に、とどまるようにしなさい。初めから聞いたことが、あなたがたの内にとどまっておれば、あなたがたも御子と父との内に、とどまることになる。これが、彼自らわたしたちに約束された約束であって、すなわち、永遠の命である。”

　　これからどんな時代になろうと、イエス様と父なる神様の言葉に、教えに、真理にとどまり続けなければなりません！　なぜならそこにとどまる事が「永遠の命」だからです！　例えるなら、天国行きの飛行機です。そこから飛び下りたら死んじゃう訳です。

５．２６～２７節も読みましょう。“あなたがたのうちには、キリストからいただいた油がとどまっているので、誰にも教えてもらう必要はない。この油が、全ての事をあなたがたに教える。それは真であって、偽りではないから、その油が教えたように、あなたがたは彼（キリスト）のうちにとどまっていなさい。”
「油」とは聖霊の事です。私たちが偽りの教えや反キリスト、異端に騙されないためには、聖霊が教えて下さる！　聖霊に聞きながら聖書をよく読むなら、静かに聖霊が教えて下さる。事実、やっぱり聖霊様は気づかせて下さるんですね。「アレ何かおかしいぞ」と。

　　２８節、“そこで、子たちよ。キリストのうちにとどまっていなさい。それは、彼が現れる時に、確信を持ち、その来臨に際して、みまえに恥じ入ることがないためである。”

　　もう本当に終わりの時代です。イエス様の再臨も近づいています。勿論、スグではないでしょう。　けれども、本当にこれからの時代は特に、しっかりとイエス様の真理の内にとどまっていなければ、反キリストに騙されたり、世の中に信仰を妥協させられてしまうでしょう。どうぞ最後まで信仰を持ち続け、イエス様のうちにとどまり続けましょう！

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