2013年3月3日礼拝

2013年3月3日
【ファミリー礼拝】

　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜見つめられるイエス様＞

「主は振りむいてペテロを見つめられた。」
　　　　　　　　　　　　　　　　（

１．３月に入りました。今年は３月の最後にイースターがあります。それで子ども礼拝では、今は十字架に向かっていかれるイエス様のお話を聞いています。それで先々週は「最後の晩餐」のお話を聞いたと思います。

　　このパンとぶどう酒を食べた後、イエス様は一番年上のペテロを呼んで、言われました。
“シモン、シモン、見よ、サタンはあなたがたを麦のようにふるいにかけることを願って許された。”

　　これはどういう事かと言うと、「これからあなたがたは、悪魔から誘惑されます」という事です！　「えっ？！」　「悪魔があなたの信仰を失くそうと、誘惑して来ます。わたしとあなたの関係を断ち切ろうとしてきます」と。
“しかし、わたしはあなたの信仰が無くならないように、あなたのために祈った。・・・”
「何を言ってるんですか？！　私が信仰を失くす訳がないでしょう？　あなたとの関係が切れる訳ないでしょう？　あなたを裏切る訳ないじゃないですかっ。私の信仰はそんなに弱くありません！」

　　そんな思いだったでしょう。こう言いました、
“主よ、わたしは獄にでも、また死に至るまでも、あなたとご一緒に行く覚悟です。”
“ペテロよ、あなたに言っておく。今日、ニワトリが鳴くまでに、あなたは三度わたしを知らないと言うであろう。”

　　つまり、私はイエス様と関係ありません、と言うだろう。しかも三回も。

２．そして、この後、ゲッセマネの園で祈った後、イエス様を捕まえに来た人達によって捕まえられてしまいました。その時、弟子たちは逃げてしまったけれども、ペテロは「どこまでも着いていきます」って言ったので、遠くから、かなり離れて、捕まったイエス様の後について行きました。これは、何かあったらスグ逃げれる距離です。

　　今でも、イエス様のすぐ後をついていく人もいれば、　見えないぐらい遠くからついていく人もいるでしょう。「あの人はクリスチャンだ。教会に行ってる人だ。キリストを信じてる人だ」って、友達や会社の人にバレないくらい、分からないぐらい離れて、見えないぐらい隠れて、隠して、ついていくペテロのような人が。一応イエス様を信じてるけど、周りにバレないぐらいの距離でついていく人。

　　けれども、よく皆さん知っているように、他の人に見つかっちゃうんですね。ある女の人が「あら、この人もイエスと一緒にいました。」

３．バレないようにしてても、バレる。皆さんも誰かにそう言われるかも知れません、「この人はイエスと一緒にいた人だ」「キリストを信じてる人だ」。

　　そうしたら、「そうです。私はいつもイエス様と一緒にいます。イエス様を信じてます」と言えるでしょうか？

　　友達から、「教会に行ってるんだって、キモ。」「え、マジで？　もしかして礼拝とかすんの？　十字とか切んの？　宇宙は神様が造ったとか本気で信じてんの？」とか言われて、「いやー、オレもそんなに信じてる訳じゃないんだけどさー、まあ、つきあいで行ってるって言うかさー・・・」「あ、じゃあそんなに信じてる訳じゃないんだ？」「まあそうだね、そんなには信じてる訳じゃないかな・・・」　「そりゃそうだよなー。今時ありえないよなー」「ありえない、ありえない」
今の会話でもう三回、「神様を信じてない」って事を言いました。

　　ペテロさんも三回、イエス様との関係を言葉で切りました。
“私はその人（イエス）を知らない。”
“あなたもあの仲間の一人だ。”　“いや、それは違う”
“確かに、この人もイエスと一緒だった。”“あなたの言っている事は、私に分からない。”

４．すると、スグにニワトリが鳴きました。イエス様が前に言った通りだった。全部、イエス様には聞こえていました。この時、イエス様はクルッと後ろを振り返ってペテロの事を「じーっ」と見つめられました。
“主は振りむいてペテロを見つめられた。”

　　「目は口ほどに物を言う」と言いますが、口では何も言ってないけれども、イエス様がじーっとペテロを見つめられた、この時、イエス様は目で何を言っていたと思いますか？

１．「あなたの事はなんでも分かってるよ。」
　　心の中を全部、見通す目。イエス様は全部分かってましたね。“今日、ニワトリが鳴くまでに、あなたは三度わたしを知らないと言う。”

　　イエス様はペテロの事も、私たちの事も、一人一人の事を、何でも、全部分かっておられる。口では強がってるけど、実はとっても弱い事も知ってる。　実は全然、立派じゃない事もよく知ってる。秘密にしてる事、隠している事も、罪も全部知っておられる。

　　じゃあ、イエス様はペテロの事をもう嫌いになったのか？　イエス様の目は、「ペテロ、もうお前の事は嫌いだ。裏切り者っ」て言ってたんだろうか？　そうではないでしょう。

２．「あなたの事を愛しているよ（いつも一緒にいるよ）」
　　嫌いな人の顔をじーっと見つめたりしません。嫌いな人の顔だったら、見たくない。プイって、無視するでしょう。好きだから、じーっと見るんですね。

　　ペテロはイエス様を「知らない」って言ってしまったけど、イエス様はペテロを、また私達を、知らないなんて言わない。　「それでも愛しているよ」、と。

３．でも「悲しいよ。」（逆の場合は「うれしいよ」）
　　愛してるからこそ、その人の言葉で、嬉しかったり、悲しかったりするんですね。どうでもいい人の言葉じゃないから。

４．「あなたをゆるします。もう一度、ついて来なさい。」
　　最初にイエス様はなんて言われましたか？
「あなたは悪魔の誘惑に負けて、わたしの事を知らないって、関係を切ってしまうけど、
“しかし、わたしはあなたの信仰が無くならないように、あなたのために祈った。・・・”

５．私はいつもこの場面、心に留まるんです。悲しい場面でもあるけれど、でもとても安心するんです。というのは、イエス様は私の弱さも、罪も、立派じゃない事も全部、お見通し。それは安心です。自分を良く見せる必要がないから、格好をつける必要がないから。（いつも牧師として立派でなければならない、と。常にプレッシャーを感じているからでしょうか。）

　　でも、イエス様は全部分かってる。全部分かっていて、でも嫌いにならない。見捨てない。「それでも愛してるよ」と。

　　イエス様は今も、あなたをじーっと見つめておられます。罪も弱さも全てを分かっていて、なお愛しておられる目です。もし、罪や失敗を犯しやすい私たちですが、イエス様の愛とゆるしにすがって、もう一度、イエス様についていきましょう！

“主は振りむいてペテロを見つめられた。”

　　　　　　　　このペ－ジのTOPへ　　　　　前週へ　　　　　翌週へ　　　　　一覧表へ戻る