2013年1月6日礼拝

2013年1月6日
【ファミリー礼拝】

　　　　　　　　　　　　　　　　　＜涙の祈りは喜びに変わる＞

「ハンナは心に深く悲しみ、主に祈って、はげしく泣いた。」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（

１．ハイ、新しい年2013年が始まりましたね。今日は久しぶりに犬のシーちゃん（腹話術パペット）に新年のご挨拶をしてもらおうと思います。ハイ、シーちゃーん。

シー：「呼ばれて飛び出て、ワワワワーン。わいはシープドッグのシーちゃん言います。
　　　　皆さん、主にあって新年おめでとうさんです！」
シー：「先生！　聞きたい事が二つおますねんけど。　今日はメーちゃん兄さんは？」
牧師：「羊のメーちゃんはこないだ『子どもクリスマス会』で出番があったから、
　　　　　たまにはシーちゃんに出番をあげないと、と思ってね。」
シー：「エライ、気ぃ使うてもろうてスンマヘンなー。　ほんなら、二つ目の質問。
　　　　なんで『主にあって』新年おめでとう、って言いますのん？」
牧師：「いい質問ですね。それはね、ただ新しい年になったからって、それでおめでたい訳じゃありません。
　　　　イエス様の恵みを受けてこそ、はじめて新年がおめでたいんです！
　　　　だから『主にあってこそ、新年おめでとう』なんです。」
シー：「なるほど！」

２．
牧師：「さて、今日は『ハンナさん』という女の人のお話です。
　　　　そしてハンナさんはエルカナさんていうご主人の奥さんでした。ちょっとややこしいですけども。
　　　　そして、このハンナさんにはとても大きな悩みがあったんです。」
シー：「何をそんなに悩んではりますの？」
牧師：「それはね、ずーっと長い間、赤ちゃんが生まれなかったんです。」
シー：「アラ。聖書にはそんな人、よーけおりますな。サラはんとか、エリサベツはんとか。」
牧師：「そうそう。よーく知ってるね。ハンナさんもずーっと赤ちゃんを待ってましたね。
　　　　　きっとね、大事な事ほど神様に待たされるんだろうねー。」
シー：「そういうもんでっか」
牧師：「それでご主人のエルカナさんは、どうしても子どもが、後継ぎが必要だから、もう一人、
　　　　奥さんをもらいました。名前はペニンナさん。」
シー：「アラッ、奥さんが二人もおったら、ややこしいで。まず名前がややこしいのに。」
牧師：「確かに。ペニンナさんには子どもが何人も生まれました。そうしたらペニンナさんはハンナさんに
　　　　イヤミを言ったり、悪口を言って、いつもイジメました。」
シー：「悪口？　イジメ？　いやなオバハンやなー。　どんな事、言いますのん？」
牧師：「たぶん、こういう感じ。『私はこんなに子どもがいて幸せだわー。ハンナさん、
　　　　　あなた神様に祝福されてないんじゃない？　愛されてないのよ。神様に文句を言いなさいよ。』」
シー：「うわー…悪いやっちゃ。　それにしても可哀想やわ、ハンナさん。」
牧師：「そう、ただでさえ子供が与えられなくて辛いのに、更に悪口を言われ続けました。」

３．
牧師：「こういう大きくて、深―い心の悲しみはどうしたらいいでしょうね？」
シー：「誰かが慰めてあげたらええんちゃいます？　わいやったらペロペロなめてあげまっせ。」
牧師：「そうね。この時もご主人のエルカナさんが慰めてあげました。
　　　　『ハンナよ、なぜ泣くのか。なぜ食べないのか。どうして心に悲しむのか…』
　　　　でも、それでもハンナさんの心の悲しみは癒されませんでした。」
牧師：「皆もそういう事があるかも知れません。ものすごく悲しい時、ものすごく辛い時。
　　　　　誰かの慰めの言葉なんて、全然届かない。例えるなら、何メートルも積もった雪に、
　　　　　ちょっとだけお湯をかけても、どうにもならないでしょ。それと同じ。こんな時はどうすればいい？
　　　　　こんな大雪みたいな悲しみ…」
シー：「うーん・・・、こんなん、太陽に溶かしてもらうしかありまへんやん。」
牧師：「なるほど、太陽の熱に溶かしてもらう・・・。実はハンナさんは、どうしたかと言うと、
　　　　太陽みたいに大きな『神様』の元に行って、泣きながら祈ったんです！」
牧師：「御言を見て下さい。
　　　　“ハンナは心に深く悲しみ、主に祈って、はげしく泣いた。”
　　　　ちょっとやそっとのお祈りではありませんでした。　『深く悲しみ、主に祈って、はげしく泣いた』って
　　　　書いてあるでしょ。もう、体中の涙が全部でちゃうぐらい、涙をボタボタ流しながら、何時間も、
　　　　まるで心に積もった雪を、全部、神様の前に雪下ろしするみたいに、泣いて泣いて泣きながら
　　　　祈ったんだって。」
牧師：「どうですか皆さん、泣きながらお祈りした事ってありますか？」
シー：「ワンワン」
牧師：「その『鳴く』じゃありません。涙を流しながらお祈りした事がありますかって事。」
シー：「エーエンエンエン」
牧師：「嘘なきもダメ。　でもね、こうやってハンナさんのように、私たちが本当に悲しみながら、
　　　　泣きながら、『あー神様、憐れんで下さい。答えて下さい。私はもう疲れました。
　　　　もう長い間、苦しんで、もう辛いです。どうか、どうか、この祈りに答えて下さいっ。
　　　　どうか、どうか…』って祈ったら、絶対に神様、その祈りを無視される筈はありません！
　　　　必ず、答えてくださいます。」
シー：「ほんまでっか？」
牧師：「そりゃそうです！　神様は太陽よりも暖かい、天のお父さんなんだから、子供の私たちが泣いて
　　　　祈っているのに、ほっとく筈はありません。」
　　　　「そう、だからね、本当に悲しい時、辛い時、そんな時は、誰かに話すよりも、天の父なる神様に
　　　　泣きながら祈ることが一番いいんです！」

４．
牧師：「この時、ハンナさんがずっと祈っていたら、祭司のエリさんが来て、アレ、あの女の人は
　　　　どうしたんだろう。酔っ払ってるのかなーと思いました。」
シー：「酔っ払ってるわけ、おまへんがな。」
牧師：「きっと、それぐらい倒れふして、もう泣きすぎて、オエーってなってたんだね。そして言いました、
　　　　『お酒を飲んだのではありません。ただ主の前に心を注ぎ出していたのです。…積もる憂いと
　　　　悩みのゆえに、私は今まで祈っていたのです。』」
　　　　そうしたら祭司エリさんは言いました、『安心して行きなさい。どうかイスラエルの神が
　　　　あなたの求める願いを聞き届けられるように』」
牧師：「そう言われて、ハンナさんはホッとしました。『その顔は、もはや悲しげではなくなった。』」
シー：「なんでですの？」
牧師：「それはね、私のこの祈りを、神様はちゃんと聞いて下さった、私のこの辛い気持ちを神様は
　　　　　ちゃんと受け止めて下さった、って分かったんだろうね！」
シー：「ほんまに心の雪が溶けたんでんな！　あんなに泣いてはったのに。」
牧師：「本当だね、スゴイね。神様って本当に太陽みたいだね。」

５．
牧師：「そうしてね、しばらくして遂にハンナさんに、待ちに待った赤ちゃんが生まれたんです！
　　　　名前はサムエルくん。サムエルくんは、やがて神様のご用をする偉大な人物になるんです。」
牧師：「ハイ、今日の御言をもう一度見て下さい。
　　　　“ハンナは心に深く悲しみ、主に祈って、はげしく泣いた。”
　　　　そして、今日の題にこうつけました、＜涙の祈りは喜びに変わる＞　涙の祈りはやがて
　　　　必ず喜びに変わるんです！　こういう御言もあります『涙をもって種まく者は、喜びの声を
　　　　もって刈り取る。』詩篇１２６篇
牧師：「皆さんも、ぜひ今年、泣いて祈って下さい。」
シー：「泣かないとあきまへんの？」
牧師：「泣かなくてもいいんだけど、でもそれくらいの思いをもって、『神様、この祈りだけはどうしても
　　　　答えて下さい』って、心を注ぎだして祈ったら、必ず神様は答えて下さいます！
　　　　今年、泣くほどに祈りましょう！」

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