2012年9月30日礼拝

2012年9月30日

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜平和の王を迎える＞

「シオンの娘よ、大いに喜べ、エルサレムの娘よ、呼ばわれ。見よ、
　あなたの王はあなたの所に来る。彼は義なる者であって勝利を得、
　柔和であって、ろばに乗る。すなわち、ろばの子である子馬に乗る。」
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１．今日は「平和」について考えたいと思います。そういうと重たい感じがしますが。
　　今、世の中はいよいよ平和とは真逆の方向に進んでいっていると思います。シリアでの内乱もずっと続いていて多くの人が亡くなっています。また日本も近隣の国々から領土問題で非常に挑発をされてます。そしてまた色んな国が核兵器だとか、色んな兵器を持とう、軍事力を強くしようとしています。国際問題だけでなく、日本の国内では学校でイジメがあるとか、職場でもイジメがある、などの問題もあります。

　　正直、こんな世の中にウンザリする思いもありますが、しかし他人事ではなく、「じゃあ自分の心には平和はあるんだろうか？　自分自身は平和な人間なんだろうか？」と考えてみて下さい。私自身、そうでないなあという部分があります。家庭の中には平和はあるでしょうか？

２．しかし考えてみますと、人間というのは歴史の始めから、ずーっと争い続けている訳ですね。人間が争ってない時代なんて無い。悲しいけれども、人間＝争い　人間＝戦争、２人いればもう争いが始まる、みたいな所があると思います。なぜ人間というのはケンカばっかりするんでしょうか？

　　聖書を見ると、平和だったのは一番最初だけ。エデンの園にアダムとエバが造られた本当に最初の頃だけ、完全な平和があった。神様と人間の平和、そして人間と人間の平和。ところがアダムとエバが神様に背を向け、約束を破った。そこから人間の心に平和が無くなりました。神様と人間の関係が壊れ、人間と人間の関係が壊れました。最初に生れた息子カインは弟のアベルを妬みのゆえに殺してしまいました。

３．究極の問いかけですがお考え下さい、「なぜ人間は争うのでしょう？なぜ人間は戦うのでしょう？」　逆に、どういう人は争わないんだろう？　戦いにならないんだろう？

　　それはやっぱり、自分の心が幸せな人、満たされてる人、満足してる人、安心してる人…そういう人は争わないんじゃないだろうか。争う理由が無いですから。むしろ人に与えたいと思うんじゃないでしょうか。

　　逆に自分自身の心が不安な人、恐れてる人、満足してない人、不満をためてる人、幸せじゃないと感じてる人…心がそういう状態の時、人と争うんじゃないだろうか。

　　けれども本当は、自分の心の中もいつも平和で穏やかでいたい。また人との関係も争いたくなんてない、平和で仲良くありたいと誰もが本当は願ってるんじゃないでしょうか？　とにもかくにも、「平和」というのはアダムとエバ以降、人類のテーマであり、課題です。

４．ところで民主党と自民党の党首が改めて選ばれましたが、どっちが国のリーダーになるのでしょう。それはともかく、前も言ったように、人間には王様が必要なんですね！自分達を正しく治め、正しい道に導いてくれる、そして平和を与えてくれる本当の王様が必要なんです！　言うなれば、迷える羊のような私たちを、正しく導いてくれる羊飼いのような王様が必要なんです！

　　そして全人類に与えられた本当の王様こそ、神の御子イエス様です！　このゼカリヤ書９章では、「平和の王」であるイエス様が来られる預言が記されています。９節、“シオンの娘よ、大いに喜べ、エルサレムの娘よ、呼ばわれ。見よ、あなたの王はあなたの所に来る。彼は義なる者であって勝利を得、柔和であって、ろばに乗る。すなわち、ろばの子である子馬に乗る。”

　　この預言はイエス様が実際に来られる500年も前に書かれた訳ですけども、この通り、イエス様がエルサレムに入城された時、ロバの子に乗って入城された訳ですね。

　　普通、当時の王様というのは強そうな軍馬にまたがる訳です。力をアピールして。けれどもイエス様がロバに、しかも子どもに乗られたというのは、柔和さ、平和の王である事を象徴している訳です。

５．“シオンの娘よ、大いに喜べ、エルサレムの娘よ、呼ばわれ。”　　ちょっとの喜びではなく、喜び踊れ、叫べ！　あなたの王様があなたの所に来るから！　待ち望んでいた、あなたに必要な真の王様が、わざわざイエス様の方からあなたの所に来て下さった！　どこから？　遠い遠い、天の神の国から、あなたを救うために、来て下さったのです！

　　イエス様は取税人ザアカイの所にも来られて言われました、“「ザアカイよ、急いで降りてきなさい。今日、あなたの家に泊まる事にしているから。」　そこでザアカイは急いでおりてきて、喜んでイエスを迎え入れた。”（ルカ１９：５～６）とあります。

　　あのザアカイにも、イエス様という自分の王様が必要だったんです！　それまではお金が王様だった。お金の奴隷だった。でも空しい。人とも争ってばかりだったでしょう。人間はお金の事となると争います。お金が一番大事な王様になってるから。イエス様より大事な王様になってるからです！

　　けれどもザアカイはイエス様を自分の王様にしてからは、人に与える人に変わった！　イエス様が本当に自分の王様になるならば、心が平和になっていく筈です！だってイエス様から心に赦しと、愛と、人生の役割、生きがいが与えられる訳ですから！

　　全ての人にとって、本当の意味で、イエス様を王様とする事が必要なのです！　クリスチャンでも、イエス様を王様にしてない人はいっぱいいます。イエス様をしもべだと思ってる。間違ってはいけません、王様です。ところがイエス様は奥ゆかしいですから、自分で無理やり王様の席に座らない。あなたが王様の席を明け渡すのを、いつまでも待っているのです。１６節。“その日、彼らの神、主は、彼らを救い、その民を羊のように養われる。彼らは冠の玉のように、その地に輝く。そのさいわい、その麗しさは、いかばかりであろう。”　さっきも言った通り、王様とは言い換えれば、羊飼いです。救って、命を与え、養い、王様の冠についている宝石のように、一人一人を大切に愛される。その幸いで心が満たされていれば、人と争わない筈だと思うんです。

６．さて、先ほどの９節は、イエス様が最初に来られた時の預言ですが、先週も言いましたように、聖書の預言というのは、時代を超えて二重三重の事が語られています。

　　10節を読みましょう。 “わたしはエフライムから戦車を断ち、エルサレムから軍馬を断つ。また、いくさ弓も断たれる。”　これはまだ実現していません。これから未来の事です。すなわち、イエス様はこの世の最後を締めくくるために、間もなく再び来られます。再臨です。　勿論、世界の王様として来られます。

　　その時にはイスラエルの国から、戦車も軍馬も弓も、武器・兵器を全て無くす、というのです！　今のイスラエルの状態からそんな事が想像できるでしょうか、あり得るでしょうか？　世界の争いの中心地となっている国が。

　　しかしイエス様が再臨される時、イスラエルから武器・兵器が要らなくなる。これはイスラエルだけの話ではありません。　こうあります、“彼は国々の民に平和を告げ、その政治は海から海に及び、大川から地の果にまで及ぶ。”

　　世界の平和なんて、夢のまた夢。この世から武器が無くなるなんて、最もありえないと思います。　けれども、これはイエス様という世界の真の王が、最後に来られる時、世界を治められる時に実現する事です！（その前に偽キリストが来ますから注意して下さい。）

７．その時までは、先週も言った通り世界全体は大変な事になっていきます。けれども、平和の王であるイエス様を個人的に受け入れ、このイエス様を心から自分の王様として心を治めていただくなら、その人には救いと平和が宿るのです！

　　言い換えるなら、イエス様をお載せしたロバの子どものようになるという事です！　いかがでしょうか、あなたはイエス様に従順に従う、柔和なロバの子でしょうか？　それとも、戦いを好み、早く走る事を好み、イエス様を振り落とさんばかりに暴れる、コントロール不能な暴れ馬、じゃじゃ馬でしょうか？　どうか、この争いの時代にあって、私たちは、イエス様に従順な平和の子、ロバの子として頂きましょう！

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