2012年8月19日礼拝

2012年8月19日

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜栄光の神の御子＞

「「これはわたしの子、わたしの選んだ者である。これに聞け」。
　そして声が止んだ時、イエスがひとりだけになっておられた。」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（

１．今日は伝道礼拝ですので福音書を開きます。今日のテーマは「栄光」という事なんですが、「栄光」って何でしょうか？　　ロンドンオリンピックで、表彰台の上で輝くメダルをもらう、あれも一つの栄光と言えるかも知れません。「スゴイ」「よく頑張ったー」。

　　あれはとても分かりやすい栄光ですけども、「イエス様の栄光」、これはある意味分かりにくいと言いますか、イエス様の栄光、その輝かしさは、誰でもスグ分かる訳ではないんですね！　ある意味、隠されている。　イエス様の栄光は、見つける人しか分からない。求める人しか分からない。信じる人しか分からない。信じない人にとっては、ただの人。

　　不思議と言えば不思議です。なんでイエス様は、もっと自分の神の子としての輝きを、もっと全人類に分かりやすくバーンッと、あるいはピカーンと見せつけないのかなあ、と。でもそこに深い意味があるのでしょう。「狭い門から入れ。滅びにいたる門は大きく、その道は広い。そしてそこから入って行く者が多い。命に至る門は狭く、その道は細い。そして、それを見いだす者が少ない。」（マタイ７：１３，１４）とあるように、イエス様はご自分が真の神の御子・救い主である事を、見つけて欲しい、探して欲しい、と願っておられるのかも知れません！

　　言うなれば人生というのは、「救い」という最大の宝を探す「宝探し」のようなものだと言えるでしょう！　一生かけて、全ての人は「救いとは何か？」「真理とはなにか？」「命とは何か？」「本当の幸いとは何か？」「本当の愛とは何か？」その答えを探すために生かされてるとも言えるでしょう。　そしてそれは探せばちゃんと答えは見つかる！　誰でも見つかる！　真剣に探せば、の話ですが。はなから探す気も、求める気もないなら見つからないでしょう。

　　そしてその答えは、イエス・キリストの中にある！　イエス様が、全世界に、全人類に与えられた、たった一つの救いである事を！　イエス様がただの立派な人、ではなく、神の子・救い主である、と本気で探すなら、誰でも遂には見つけられる！

２．そんな訳で、前回（先月）イエス様は弟子たちに聞きました、１８節「群衆はわたしを誰と言っているか。」　人類は、皆は、わたしの事を見つけてくれただろうか、わたしが真の神の子・救い主であると見い出した人がいるだろうか？

　　イエス様は、皆さんにも聞いておられるんです。全人類に一人残らず聞いておられるんです！「あなたはわたしをだれと言うのか。」

　　いいですか皆さん。全人類が聞かれるんです。　あなたがいずれ死んだ時、その直後、天国の入口の前でイエス様に聞かれるでしょう。「あなたはわたしを誰と言いますか？」

　　ぜひ皆さん、（既に見つけた人はいいですが）このイエス様は本当に誰なのか、ぜひ一生かけて、その答えを見つけて下さい！　そしてイエス様に返事をして下さい。

　　ペテロは答えました、２０節「神のキリストです」。マタイ１６章は「あなたこそ生ける神の子キリストです」。この事が本当に分かったら、イエス様が誰かという事を発見したなら、本当に幸いです！

３．でもある意味、分かりにくいんです。輝く栄光の金メダルをぶら下げてるわけじゃない。むしろ真逆です。２２節にあるように、イエス様が辿られた十字架の道は、一見すると、輝く栄光どころか、最も悲惨な、惨めな、敗北の姿に見える。だって十字架というのは、最も悪い犯罪を犯した者が殺される死刑であって、罪の報いとしてジワジワ苦しめながら殺すという、最悪な事ですから、イエス様が十字架に架かって死ぬというのは、栄光の真逆の姿な訳です！　輝かしいどころか、その逆。それが神の御子だ、救い主だ、と言われても本当に理解しがたい。

４．けれどもある時、イエス様はさっき 「（あなたこそ）神のキリストです」と言ったペテロとヨハネとヤコブの３人だけを連れて、山に登りました。もしかしたら他の弟子はまだイエス様が神の子だと、分かってなかったのかも知れません。山っていうのは、神様により近づく、接近するという意味があると思います。ペテロをはじめ、信じてる彼らに、特別に見せてくれました。何を？　２８～２９節。
“祈っておられる間に、み顔の様が変り、み衣がまばゆいほどに白く輝いた。”

　　なんと、普段は見せない、神の御子としての眩しい輝きを見せてくださった！　普段は見せない訳です。私たちと同じ人間になって天から来られた訳ですから。けれども実際は全宇宙を造られた神の御子なんですから、本当の姿は太陽よりももっと光り輝いている訳でしょう。その一端を、ほんの少しだけ、信じたペテロたちに見せられた！　金環日食、肉眼で見ちゃいけないと言われましたけども、それ以上だったかも知れません。

５．そしてその時、モーセとエリヤもいたという。この二人は旧約聖書を代表する人物です。モーセは律法の代表、エリヤは預言者の代表。この二人がイエス様と話をしていた、何の話か。３０～３１節。「イエスがエルサレムで遂げようとする最後のことについて　話していたのである。」　つまりイエス様の十字架の話をしていた。

　　きっとこんな話をしていたでしょう、「イエス様、いよいよですね。私たちが語ってきた律法も、預言の言葉も、全てはこのためでした。あなたの十字架と復活によって、救いの計画は遂に完成するのです！」

　　つまり勿論この時、イエス様の姿もまぶしく輝いていたけれども、イエス様がこれからしようとしていた事こそ、本当にまぶしく輝く栄光だという事です！　さっきも言いましたように、十字架にはり付けにされる姿と言うのは、栄光どころか、もっとも惨めな姿に見えます！　誰もそんなふうになりたいと思わない。けれども、イエス様は神の子どもとして、他の誰にも出来ない、自分にしか出来ない苦しい使命、全ての愛する人間の罪の罰を身代わりに受けて、罪のゆるしと救いの道を開くという、その使命を果たして下さる。
それこそがイエス様の、神の子としての栄光！　救い主としての最もまぶしく輝く栄光なんですね！　神の御子にしか出来ない、救い主にしか出来ない、栄光の業です！！！　十字架の死と復活に立ち向かって下さったイエス様こそ、最も栄光に輝く姿です！！！

　　このイエス様を神の御子と信じれるかどうか！　ですかイエス様の栄光は、ただ外側が眩しく光ってるという事じゃなくて、イエス様の内面から出る輝き、栄光な訳ですね！

６．さあ、でもそんな事まではペテロ達はこの時は分かっていなかったでしょう。とにかく驚いて、腰を抜かして、訳の分からない事を言いました、３３節。「小屋を三つ建てましょう」。３４～３６節。 “すると雲の中から声があった、「これはわたしの子、わたしの選んだ者である。これに聞け」。そして声が止んだ時、イエスがひとりだけになっておられた。”

　　モーセもエリヤも偉大な人物でした。そして大事な役目を果たしました。でも神の子じゃない、救い主でもない！　神の御子は一人だけ！救い主も一人だけ！　それはイエス様ひとりだけ！　他に救いはいないのです！！！　そして、この救い主に聞け！と、天の父なる神様から声がありました！

　　色んな声が聞こえるでしょう、色んな声を聞くでしょう。けれども、皆さんにとって人生の中で一番重要なのは、この救い主の招く声を聞くこと！　羊飼いの声を聞くこと！

７．最後に、２６節。イエス様はこの世の最後の時、締めくくりの時、今度はさっきの太陽より光輝く姿で地上に来られます！　再臨です！　その時、最初に言ったように、イエス様を誰と言うのか、神の子であると信じたのか、問われるのです！
“「これはわたしの子、わたしの選んだ者である。これに聞け」。　そして声が止んだ時、イエスがひとりだけになっておられた。”

　　偉大な人物、立派な人物、優れた人物は、世の中に幾らでもいます。けれども、神の御子・救い主は、イエス様だけです！！！　どうぞこの事を、一人一人、個人的にイエス様に対して、信じてお答えしましょう！！！

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