2012年4月29日礼拝

2012年4月29日

　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜主を知るか、否定するか＞

「彼らは、滅びに至らせる異端をひそかに持ち込み、自分たちをあがなって下さった
　主を否定して、すみやかな滅亡を自分の身に招いている。」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（

１．今日もペテロの手紙を開いてまいります。ペテロの第一の手紙は、教会に対する外からの攻撃、すなわち迫害を耐え忍ぶように語っていた訳ですが、第二の手紙は教会の内側に入ってくる敵「異端」、偽物の教えにやられないように、と語られています。

　　前も言いましたように、偽物の教えに騙されない為には、本物をよく知る事！　前回の１章でも、本物のイエス様をよーく知りなさい、よーく見なさい、という事が繰り返し語られていました。１章２～３節。単に頭で浅く知ってるだけでなくて、イエス様の事を、聖書の事を、もっともっと深く心で知る事！　イエス様をよく知れば知る程、霊と心が豊かになる！　なぜならイエス様の中に神の恵みが全部つまってるからですね。逆にあまりイエス様を知らないと、心で交わってないと、心の中がとても貧しい訳ですね。

　　そんな訳で、先週「信徒学校」を初めて開きました。聖書の事、イエス様の事をよく知るためです。洗礼を受けた人でも、案外まだまだ聖書の事、イエス様の事をよく知らないという人が殆どだと思います。教えてない教会の責任でもあります。先週、出られなかった人も、お配りしたテキストをぜひ読んで下さい。

２．さて、「イエス様を知る」という事の逆は何かというと、「イエス様を否定する」事です！　「イエス様を知る」という事が、救いであり、命、永遠の命であるならば、逆にその一番肝心な「イエス様を否定する」事は、救いと命を捨てる事ですから、滅び、滅亡ですね！

　　で、まさに「異端」という偽物は、一見よく似てるように見えながら、その一番大事な救い主イエス様を否定する訳です！
１節、“彼らは、滅びに至らせる異端をひそかに持ち込み、自分たちをあがなって下さった主を否定して、すみやかな滅亡を自分の身に招いている。”

　　例えば皆さんの家にもやってくるでしょう「エホバの証人」の人たちでも、自分はクリスチャンだと言うでしょう。聖書を信じてる、イエス様を信じてるというでしょう。けれども、そのイエス様の事を「神の御子」とは信じない。　神様が最初に造った被造物だ、天使の長だ、神ではない、と言うのです。

　　かつてペテロは、正にこのイエス様の事をちゃんと告白しました！　マタイ１６：１３～１９、“そこでイエスは彼らに言われた、「それでは、あなたがたはわたしを誰と言うか」。　シモン・ペテロが答えて言った、「あなたこそ、生ける神の子　キリストです」。”

　　あなたこそ「神の子」です、救い主キリストです、とちゃんと告白しました！　これを信じることが一番大事！　イエス様をただの立派な偉人、聖人と思ってるだけじゃダメ。天使ではない、預言者でもない。神様なんだ、神の子なんだ、と信じる事！　そして、その神の子が、私の罪が赦されるために、罪の罰を十字架の上で身代わりに受けて下さって、死んで、よみに下られ、そしてよみがえられた！　だから救い主なんです！

　　いくら立派な人でも、聖人でも、預言者でも、ただの人間が十字架にかかったって、何の効力も無い。神の御子であるイエス様が十字架にかかって下さったからこそ、全ての人を赦して救う効力がそこにある訳です！　だから救い主なんです！　人間じゃダメなんです！　神の御子の犠牲だから、人を救う力がある！　莫大な価値がある訳です！

　　だからこっちはイエス様を信じるだけでいい！　受け取るだけでいい！　エホバの証人みたいに頑張らないと救われないとか、頑張っても救われませんけどね、イエス様の救いを否定してる訳だから。

３．そして、昔から神様の真理を曲げる者、逆らう者には、神のさばきが下ってきた事が、三つ記されています。３節。まず神様に背いた天使のさばきの事が記されています。堕落した天使、堕天使。４節。　「ヨミ」に閉じ込められた。二つ目、ノアの時の洪水。５節。三つ目、ソドム・ゴモラの滅亡。６～８節。それが天使であれ、人間であれ、神様の正しい真理に背く者には、聖書に書いてある通り、滅亡が待っている！　これは確実です！　誰でも恐ろしい事は信じたくない、という心理が働くでしょうけれど。

　　しかし、神様の真理を信じる者は、ノアと家族のように、またロトのように、滅ぼされないように助け出されるのです！！！

　　９～１０節、“こういう訳で、主は、信じ深い者を試練の中から救い出し、”　けれども“また不義な者ども、特に、汚れた情欲におぼれ肉に従って歩み、また権威ある者を軽んじる人々を罰して、さばきの日まで閉じ込めておくべき事を、よくご存じなのである。”

　　「救い」があると同時に「さばき」もある。どちらも事実なんです！　神の御子・救い主イエス様を信じ、イエス様の真理に留まり続けるなら、救われる。けれども、イエス様の真理から外れるなら、否定したり、ゆがめたり、薄めるなら、裁かれる！

４．そして、「権威ある者を軽んじる者」「栄光ある者たちをそしる」者、今で言うなら、牧師の批判ばかりする人は「さばき」を受けるという事を警告しておかねばなりません。

　　勿論、牧師も間違う事はあるでしょうから、それは指摘して下さったらいいと思います。ただ、神が立てた器である、という事のゆえに、敬わなければならない、という事です。

　　皆さん、言葉にも気をつけて下さい。特に人の悪口を言う事が、もう日常の習慣になってる人、タバコみたいに悪口が口の癖になってる人、悪口中毒みたいになってしまってる人、気をつけて下さい。人間ていうのは呼吸するのと同じくらい、人の悪口を言うのかなあ、と思うくらいです。人が二人集まるともう悪口。ファミレスでも、新幹線の中でも。下手すると牧師でもそうです。

　　「さばき」の確実さについて、１２～１４節。１７～１９節。罪は、心から悔い改め、イエス様に告白するなら、どんな罪も赦される、けれども、もし悔い改めないなら、確実にさばかれるのです！

５．最後に、イエス様の事をひとたび知った人、信じた人が、また再び堕落して、罪の生活に戻るなら、イエス様の真理から外れるなら、救われる前よりもっと酷い状態になる、と記されています。

　　２０節、“彼らが、主また救い主なるイエス・キリストを知る事により、この世の汚れから逃れた後、またそれに巻き込まれて征服されるならば、彼らの後の状態は初めよりも、もっと悪くなる。”

　　クリスチャンになった後、全く罪を犯さないという訳にはいかないでしょう。そうではなく、「征服されるならば」とあるように、完全に罪とこの世に支配されてしまう状態の事です。つまりもう、自分で分かっていて、自分で堕落に向かっている状態です。

　　２１、２２節。つまり、イエス様の救いを知ってるのに、信じたのに、分かっててそれを捨てるなら、拒否するなら、もはや救いようが無い、という事です・・・。

　　まとめますと、神の子イエス様を知る事、信じる事、そしてイエス様のもとに留まり続ける事、そこに命がある。　けれども、このイエス様を否定したり、曲げたり、そこから外れるなら、滅亡だという事です！

　　悪魔の攻撃、異端の惑わし、この世の誘惑、それらは強力です。けれども、どうぞ、神のさばきを恐れつつ、イエス様をいよいよ、よく知り、交わり、イエス様の内に留まり続けてまいりましょう！！！
ヨハネ１５：９（新改訳）、“わたしの愛の中にとどまりなさい。”

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