2012年3月18日礼拝

2012年3月18日

　　　　　　　　　　　　　　　　　＜主につながっていれば＞

「わたしにつながっていなさい。そうすれば、わたしはあなたとつながっていよう。
　枝がぶどうの木につながっていなければ、自分だけでは実を結ぶことができないように、
　 あなたがたもわたしにつながっていなければ実を結ぶことができない。」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（

１．この春というのは、別れと出会いの季節とも言える訳です。卒業とまた入学の季節でもあります。また、いつも言いますように、東京という所は特に別れと出会いの多い所だと思います。引越しあり、転勤あり。

　　しかし、それは別に永遠のお別れという事ではありません。特にクリスチャンにとっては、お互いがイエス様につながっている限り、また会うことが出来る！　先日、私の出身教会である淀橋教会に久しぶりに用事があって行きましたら、やっぱり懐かしい人達が誰かしらおられる訳ですね。「あらー開夫くん！」「いやーお元気ですか」と。

　　クリスチャンの良いところは、教会に行けば皆に会えるところです。家の住所が変わったり、電話番号が変ったり、名前が変ったりしても、教会に集まってくる訳ですから、教会に行けば、まとめて色んな人に会える訳ですね！　また、大きな集会とか聖会に行くと、また思いがけない人や懐かしい人に会えたりする。

　　そして、もしかこの世にいる間は、もう会えなかったとしても、最終的には天国で再会できる！　先に誰かが亡くなった場合でも、やがて天国で会える！

２．ただしっ、そこには一つ条件がある。　それは「お互いがずっとイエス様と教会につながり続けている限り」という条件です！　久しぶりに母教会に行っても、「あれ、○○さんのお顔は見えないようだけど・・・」「いや、○○さん長いこと教会来てないんだよね」という事だと、当然会えない訳です。逆に、遠くに行った人でもちゃんと教会に行っていると聞くと、あー良かったなあと思いますね。

　　とにかく、どこに行ったとしても、イエス様につながり続け、そして、どこかの教会につながり続け、信仰生活がちゃんと送られていると聞けば、本当に安心します。

　　一つの家族でも、子どもが小さいうちには皆ひとつ屋根の下で暮らせるけども、子どもが大きくなってそれぞれ自立したり、結婚したりすれば、それぞれ居場所は遠く離れます。けれども皆がイエス様につながっておれば、心は一つにつながっている訳ですね！

　　不思議なもんで、やっぱりイエス様っていうお方は、勿論、神と人をつなぐお方ですけれども、人と人をまたつなぐんですね！　人間っていうのは、たとえ家族であったとしても、幾らでも疎遠になりうる訳です。　夫婦でも親子でも兄弟でも、やっぱりイエス様がつなぐんですね！

　　ですから、「イエス様につながる」っていう事は、単にイエス様につながってる、信仰がつながってる、というだけじゃなくて、色んなものが、あらゆる事がつながり続ける、という事なんですね！！！　私、いま非常に深いことを言いました。

３．今日はイエス様がご自分をぶどうの幹に喩えて、私たちをぶどうの枝に喩えられた有名な箇所ですが、そこでこう言われています、４節、“わたしにつながっていなさい。そうすれば、わたしはあなたとつながっていよう。枝がぶどうの木につながっていなければ、自分だけでは実を結ぶことができないように、あなたがたもわたしにつながっていなければ実を結ぶことができない。”

　　枝が木の幹に繋がっていると言うのは、糊やセロテープでくっつけてるのとは、ワケが違います。折り紙工作じゃないんだから。枝がぶどうの幹に繋がっていると言うのは、あらゆる命が繋がっているという事です！　水分、養分、細胞組織、ぶどうの枝に必要な全てが繋がってる、という事です。

　　という事は、人間がイエス様に繋がっているという事は、それは命の全て、人間としての存在の全て、人生の全てが繋がっている、生かされているという事です！　逆に言うとイエス様との繋がりが切れるという事は全てを失うという事です！　しばらくは大丈夫の様に見えても、やがて枯れてしまう。

４．ところが私たち人間は、イエス様から離れて、自分だけで人生の「実」を結ぼうと頑張ってる事がよくあるんです。　「実」って何でしょうね？　色んな意味があると思います。一つはよく言うように、御霊の実、心の実、内面の性質の実。「愛の実」「喜びの実」「平安の実」「寛容の実」・・・。そういう内面の実も、イエス様につながっていないでは、自分だけでは絶対に生れないというのです！

　　また、外面の実と言いますか、具体的な、実際的な祝福の実、幸せの実と言いますか、心の内面の実だけでなく、イエス様が与えて下さる、あらゆる祝福のぶどうの実がありますよね！　別に家内安全、無病息災、商売繁盛というご利益的な話ではありません。イエス様に繋がっていたって苦しい試練はやって来るでしょう。けれども、やっぱり試練も含めて、イエス様に繋がっているという事は、結局、あらゆる祝福、命の恵みの実が結ばれていく訳ですね！

５．皆、なかなかそれを悟るまでに、何十年という遠回りするんですよね。そしてイエス様にあまり繋がらないで、全く繋がらない訳ではないけれども、首の皮一枚ギリギリつながってる、ぐらいの繋がり方で、辛うじて命を保ってる。豊かな実を結ぶ、というには程遠い。そして自分の力で実を結ぼうとするんだけれども、決して自分の力では人生の幸いの実は結べない。

　　この４節、５節でイエス様は３回も念を押して「できない」と言われている！　「自分だけでは実を結ぶ事ができない」、「わたしに繋がっていなければ実を結ぶ事ができない」、「わたしから離れては、あなたがたは何一つできない」。そこまで言いますか、と。

　　でも、それくらい、本当にそうだという事です！　そりゃあイエス様から離れて色んな事はするでしょう。ぶどうの枝にペタペタと糊やセロテープでひっつけて、花が咲いたり、実が結んでるように見せる事は出来るかも知れない。けれども本当のぶどうの実、命のある実は結べない、というのです。

６．しかし、“もし人がわたしに繋がっており、またわたしがその人と繋がっておれば、その人は実を豊かに結ぶようになる。”　イエス様の命と、養分と、繋がっているから！

　　でも、イエス様に繋がるという事は、具体的にどうすればいいんだろう。　７節にこうあります、 “あなたがたがわたしに繋がっており、わたしの言葉があなたがたに留まっているなら、なんでも望むものを求めるがよい。そうすれば、与えられるであろう。”

　　聖書をあまり読まないのに、自分の求めに対するお祈りだけは熱心、という人がいます。聞く耳は無いけど、訴える口は持ってる。よく言います、耳と目は二つついてるけれど、口は一つだけ。なぜでしょう。神の語りかけをよく聞きなさい、よく見なさい。そして口から出す言葉は半分にしなさい、という事です。

　　神様の言葉、イエス様の言葉、聖書の言葉にぶどうの木の水分、栄養分が全部詰まっている訳ですね！　それを心に受入れる事が、まさに命の養分を実際的にもらう事です！そうすると、祈りがきかれる！　祝福の実も結ばれる！

７．８～９節。“父がわたしを愛されたように、わたしもあなたがたを愛したのである。わたしの愛のうちにいなさい。”　お互い、今後これからどこに行くとしても、どんな人生の節目や、状況や環境は色々変わるとしても、イエス様と神の家族である教会につながっている、その事だけ変らないなら、それぞれ豊かに実を結ぶ素晴らしい人生を送り、やがての日には収穫を携えて天国で再会できるのです！！！

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