2011年7月10日礼拝

2011年7月10日

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜終わりまで主の道を＞

「しかし、終りまであなたの道を行きなさい。あなたは休みに入り、
　定められた日の終りに立って、あなたの分を受けるでしょう。」
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１．今日はダニエル書の最後の部分を開きます。今まで見てきましたダニエル書全体の内容を一言で言いますと、それはこれから先の未来、世の終わりに向かってこの世がどうなっていくのか、そして遂に永遠の世界になっていくという、その驚くべき神様のご計画を繰り返し繰り返し、色んな幻や天使の言葉を通じて教えてくれている、それがダニエル書でした。ヨハネの黙示録とも似ている、ダニエルの黙示録と言ってもいい感じです。

　　私たちはどうしても目の前の小さな出来事に捕えられ、振り回されてしまい易い訳ですけれども、ダニエルは、人類の全ての歴史、また世界の全ての国々を支配しておられる、真の支配者である神様の事を信じていたんですね。

２．さて、１０章から12章まで最後の預言が与えられるんですけども、まずダニエルは神の御子（イエス様）のすごい眩しい姿を見て、恐ろしくなって気を失うんですね。１０：２～１４。ヨハネの黙示録の１章にも同じ様な場面があって、やはりヨハネがイエス様の物凄い輝く姿を見た時に「倒れて死人のようになった」と書いてあります。

　　私たちも、イエス様の神様としての本当の姿を見たら、あまりの眩しさに最初は気絶してしまうでしょうね。でも、ダニエルの場合も、ヨハネの場合も、その後、イエス様と思われる方が優しく手を置いて、立ち上がらせて下さるんですね。　１０：１０～１１。“「大いに愛せられる人ダニエルよ、・・・立ちあがりなさい。」”

　　イザヤも、パウロも同じ様な経験をしています。イエス様の輝きに撃たれて、罪深い自分は滅ぼされてしまう、と思って恐れるけれども、イエス様は立ち上がらせて下さる！

３．１８～２１節。ダニエルを力づけて下さったイエス様は、凄い事を教えて下さいました。国と国との戦い、今でもありますよね、それは表面的にはどこかの国とどこかの国の戦いなんだけれども、それは実は霊の世界においては、天使と悪霊が戦っているというんですね！　そしてイスラエルの守護天使はミカエルだというんです。ダニエル書ってスゴイこと書いてますよね。私たちは目に見える世界しか見えないけれども、そういう霊の世界の戦いっていうのがある訳ですね。エペソ６：１２にも“わたしたちの戦いは、血肉に対するものではなく、もろもろの支配と、権威と、やみの世の主権者、また天上にいる悪の霊に対する戦いである。”とあります。

　　そして１１章には色んな国々の権力争いの様子が詳しく預言されています。そして前にも言いましたように、いよいよ終わりが近づくと、最後の時には、全世界を軍事力、経済力、政治力で一つにまとめようとする支配者、「反キリスト」と言いますけれど、そういう存在が出てくる。　途中とばしますが、１１：３６～３９。けれども、やがて彼は滅びる運命です。４５節。

４．さて、そうしていよいよ最後の時が近づきます。最後と言っても、それは今の世界の最後ですけれども、同時にそれは新しい世界のはじまりです！

　　１２：１。かつてなかった程の悩みの時、大患難時代がある。　けれども、それは先週のメッセージのように、ノアの箱舟のように、救いの時なんですね！　１節“しかし、その時あなたの民は救われます。すなわち　あの書に名を記された者は皆救われます。”

　　そして、今まで生まれ来た全ての人間は、神様の前に集められ、ある人は永遠の命に、ある人は限りない恥を受けるという、その二手に分けられるのです。２節“そのうち永遠の生命にいたる者もあり、また恥と、限りなき恥辱をうける者もあるでしょう。”

　　そして、真の神様を信じ、神様の前に歩んできた「賢い者」は、（逆に言うと神様を無視して生きてきた者は愚かな者）、天において輝くという。しかも、多くの人を救いに導いた人は、その分、更に、星のように輝くという。３節“賢い者は、大空の輝きのように輝き、また多くの人を義に導く者は、星のようになって永遠にいたるでしょう。”

　　星の明るさというのは１等星から６等星まで、違いがある訳ですね。天においては皆輝いているけれども、どのように歩んだかによって、輝きに違いがある。神様のご褒美はそれぞれに違います。　（Ⅰコリント１５：４１、マタイ１３：４３）

５．すごく短い言葉でまとめられていますけれども、こういうふうに、神様のご計画はゴールというか、フィナーレを迎える訳です。

　　ダニエルはこうして神様のご計画の結末を聞かされたんですけれども、流石のダニエルでさえも、全部の意味は分からなかったし、こんな大変な出来事はいつ終わるのか、一体世界はどうなっていくのか、もう一つ悟り切れなかったんですね。

　　それでイエス様らしき方に聞くんですね。５～８節。“「この異常なできごとは、いつになって終るでしょうか。」”　“「これらの事の結末はどんなでしょうか。」”

　　まるで謎の多いドラマの最終回の予告を見せられてるような感じで。全部は教えてくれない。私たちも気になりますよね。この世の結末はどうなるのか、もっと詳しく教えて欲しい。西暦何年に何が起きるのか。どこの国がどうなって、どこから反キリストが登場するのか。何年にイエス様は天から迎えに来られるのか！

　　ところが、これ以上の詳しい事はあえて教えてくれないんですね！　黙示録を読んでも、分かる部分と分からん部分がある。ダニエルも更に教えてもらったけど、なお分からん。数字も聞いたけど、数字が何を指すのかも分からない。でも、全部あらかじめ分かってたら、ネタばれしてたら、最終回、見る気が薄れますよね。　イエス様が全てを教えないのは、「その結末を心に留めて、待ち望んでいなさい！」という事だと思うんです。

６．イエス様はダニエルにそれ以上の事は教えなさらず、ただこうおっしゃいました、９節“彼は言った、「ダニエルよ、あなたの道を行きなさい。この言葉は終りの時まで秘し、かつ封じておかれます。」”

　　あなたの信じる道、神に従う道を、これからも歩き続けなさい！　結末の全てが分からなくても、神様を信頼して、お任せして、歩き続けなさい！　分からなくても信じるのが「信じる」っていう事ですよね！１０節 “多くの者は、自分を清め、自分を白くし、かつ練られるでしょう。しかし、悪い者は悪い事をおこない、ひとりも悟ることはないが、賢い者は悟るでしょう。”

　　黙示録２２章にもよく似た事が書かれていますが、神様の前に正しく歩もうとする者はいよいよ正しく歩み、悪を選んだ者はますます悪に染まる。非常に白黒がハッキリ分かれてくる。そして大患難時代を示す日数が、１１、１２節にあります。

７．最後にこう言われています、“しかし、終りまであなたの道を行きなさい。あなたは休みに入り、定められた日の終りに立って、あなたの分を受けるでしょう。”　最後まで、あなたの信仰の道を全うしなさい！　信仰のマラソンを、最後まで、リタイヤする事なく、横道にそれる事無く、手を抜くことなく、完走しなさい！　そすれば、主が備えられている天国の安息に入ることが出来、そして終わりの日、自分の報いをイエス様から受け取るのです！！！　 “死に至るまで忠実であれ。そうすれば、いのちの冠を与えよう。”（黙示録２：１０）

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