2011年5月15日礼拝

2011年5月15日

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜常に忠実な者＞

「どうか、あなたの常に仕える神が、あなたを救われるように。」
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１．先週に引き続き、ダニエル書を開いて参ります。今日の６章の時点では、ダニエルさんは既に８５歳ぐらいになっていました。最初にエルサレムからバビロンの国に連れて来られた時が１５歳ぐらいでしたから、それからもう７０年も経ったんですね。

　　クリスチャンの皆さんは信仰年数は何年になられたでしょうか？　何十年という人もいるでしょう。今までの信仰の歩みを振り返って、どうだったでしょうか？　神様の前に、忠実に歩んでこられたでしょうか？

　　先週、たまたま本田弘慈先生が８０歳の時のメッセージＣＤを聞いたんです。その前の時は金井由信先生のメッセージＣＤを聞きました。お二人とも既に天に召されていますが、まあ本当に何歳になってもイエス様の忠実なしもべとして従い続け、そして最後まで従い続けた、その姿はスゴイなあと思わされました。私は８０歳になるまでに後40年もある。なんとか先生方に習って、最後まで忠実に歩みたいなあと願っております。

２．なんせダニエルさん、およそ８５歳。スゴイ事は、ずーっとその信仰の歩みが神様の前に忠実だったんです！　ずーっと変わらず忠実だった。自分の置かれている状況や周りの環境、社会の状況は色々大変に変わったんです。当然ですよね、８５年も生きてれば、そりゃあ世の中は変わる、時代は変わる、自分も歳をとる。それでも彼の忠実な信仰生活は変わらなかったんです！

　　１５歳の時に、ユダの国が戦争に負けて、故郷の国を離れてバビロンに連れて行かれた。　バビロンの王様に代々仕えてきましたが、先週の５章の所ではそのバビロンがメド・ペルシャという国に支配されてしまった。今度は別の国の王様の元でしもべとして仕える事になった。そのように自分を取り巻く状況はものすごい変わる、けれども彼の信仰は変わらなかった。だって、時代が幾ら変わっても、神様は変わらないんですから！

　　私たちは、変わらない神様を信じてるんでしょ？　そりゃあ世の中は変わる、激しく変わる。けれども、だからと言って、私たちの信仰まで世の中に振り回されてしまったら、時代に流されて変わってしまうのは、本当はおかしい訳ですよね。

　　例えるなら、昔、船に乗って海を渡る時、たとえ海の波は荒れたとしても、動くことのない北斗七星を見失わなければ、迷うことなく航海が出来たのと同じです。変わらない神様を信頼し続けていれば、信仰の歩みも変わらない筈です。

３．ともすれば、熱しやすく冷めやすいのが私たち人間です。何をするにも気分しだい。しかし、ダニエルは状況がどんなであっても、変わらない忠実な信仰をもっていました。そしてその忠実さは、人に対しても、与えられた仕事に対して忠実でした。だからダニエルは人からも非常に信頼されました。

　　どうでしょう、もし私たちが頼まれた仕事は途中で投げ出すわ、時間には遅刻するわ、約束は破るわ、肝心な時にいないわ、となったら誰にも信用されないでしょう。

　　けれどもダニエルは、仕える王様が変わっても、やはり信頼されて、大きな仕事を任されました。　この時、支配する国はメディアという国に変わりましたが、ダニエルはその忠実さを信頼されて、総監の一人になっていました。６：１～３。

　　ところが、そういう人間を妬む、憎むヤカラがいる訳ですね。なんとかダニエルを陥れようと、あげ足を取ろうとするけれども、ダニエルが全てにおいて忠実なので、あげ足が見つからない。４節。“・・・それは彼が忠信な人であって、その身になんのあやまちも、とがも見出されなかったからである。”

　　そうなると、本人が無理なら、周りの人間を騙すしかない。彼らは王様をおだてて、ワナにかけた。つまり、「偉大な王様よ、一つの法律を作って下さい。これから３０日間、あなただけに願い事や祈りをするように。もし、あなた以外の神や人に願い事をするものがいたら、そんな奴はライオンの穴に投げ入れるようにして下さい」と。「ふーむ、まあ確かにワシは一番偉大な王じゃからな。ワシ以外の者に願い事をするなど、けしらん。良かろう」と。ダニエルを陥れるワナだとも知らずに、書類にサインをしてしまいました。６～９節。

４．さあ、王様以外のもの、つまり真の神様を礼拝したり、祈ったりしたら、ライオンの穴に入れられて殺されるという、大変な法律が出来てしまった。ところが、こう書いてありますね。１０節、　“ダニエルは、その文書の署名されたことを知って家に帰り、二階の部屋の、エルサレムに向かって窓の開かれた所で、以前からおこなっていたように、一日に三度ずつ、ひざをかがめて神の前に祈り、かつ感謝した。”

　　この７０年間、ずっと変わらずやって来たように、その日もいつもの祈りの時間に神様に感謝の祈りをした！　しかも窓が開かれた所ですから、隠れたりしない、外から見える所で。この７０年間、神様を第一にして礼拝すること、毎日祈りの時をもつこと、どんな日も変わらずそのようにして、神様の前に歩んできた。　７０年の間には大変な事も、ピンチもたくさんあったけれども、どんな時も、私の信頼する、神様が乗り越えさせて下さった。　だから、今日も神様を信頼して礼拝する！　神様に全てをお任せしている！

　　とにかく覚悟がスゴイですよね。私たちは色んな事を恐れ、心配します。　ライオンに噛まれたら痛いだろうな、とか。「死ぬ時は死ぬんだ。放射能だろうが地震だろうが、死ぬ時は死ぬ。その後は天国が用意されてるんだから！」と覚悟の決まった信仰を持ちたいものです！

５．一度決めた法律は、王様でも変える事は出来ない。１１～１８節。“どうか、あなたの常に仕える神が、あなたを救われるように。”

　　次の朝、王様は行ってみた、１９～２４節。“ダニエルは穴の中から出されたが、その身になんの害をも受けていなかった。これは彼が自分の神を頼みとしていたからである。”

　　勿論、このままライオンに噛み殺されてしまうという結末もあったでしょう。ダニエルはその覚悟をしていた。けれども、神様はこういう驚くべき方法で助けて下さる場合も当然ありうる訳ですね。神様が何をして下さるかは分からない。けれども、ダニエルはどんな状況でも、変わらず、ずーっと主なる神様を信頼し続けて来たんですね！

６．私たちを取り巻く環境は変わります。平和な穏やかな時もあれば、大変な時もある。全て上手く行く時もあれば、何もかも上手くいかない時もあるでしょう。晴れの日もあれば雨の日もある。水戸黄門の歌のように「人生、楽ありゃ苦もあるさ」。でも、それでいちいち「今日は神様、信じよう。今日は止めよう。今日は祈ろう。今日は聖書読もう。今日はそんな気分じゃない。今日は礼拝行こう。今日はやめよう。」　そんな事では、一体いつになったら、変わらない忠実な信仰を持てるのか？！

　　本当に私たちは、ともすれば忠実とはおよそ間逆。気分しだいで信仰が変わる。状況が変わると信仰も揺れ動く。本当に気まぐれな信仰です。楽しい事があれば、スグそっちに引っ張られて、時間が出来たら教会に行く。そのクセ、ピンチの時だけライオンから助けて欲しいっ、て。　そんな祈りが聞かれるのでしょうか？

　　日本人は仕事においては世界で一番忠実に働く国民かも知れません。しかし、主なる神様に対してはどうでしょうか？　仕事に対して忠実である以上に、一番大事な神様に対して、イエス様に対して忠実でしょうか？

７．イエス様は黙示録でこう言われました、“死に至るまで忠実であれ。そうすれば、命の冠を与えよう”（黙２：１０）　　今はもう終わりの時代ですよ。今、信仰生活を忠実に歩まないで、一体いつ忠実に歩むんでしょうか？！　イエス様はもうスグ迎えに来るのに・・・。　どうぞ、ダニエルのように、これからは主の前に忠実に歩みましょう！

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