2011年4月24日礼拝

2011年4月24日

　　　　　　　　　　　　　　　　　＜いっさいの権威を持つ方＞

「わたしは、天においても地においても、いっさいの権威を授けられた。」　　　　　　　（マタイによる福音書）

１．イースターおめでとうございます！　最近、教会に来るようになった人のためにもイースターの意味をお伝えしたいと思います。

　　先週は受難週でした。　映像で振り返りますと、
（１．入城）イエス様はロバの子どもに乗って、エルサレムに入城されました。その時、人々はイエス様を大歓迎したんですね。

（２．宮きよめ）けれども次の日、イエス様は神殿の中でお金儲けをしている人たちを見ました。神殿ていうのは、本当は神様にお祈りをしたり、礼拝する大切な場所なんですね。それでイエス様が“「わたしの家は祈りの家と唱えられるべきである、と書いてあるのに、あなたがたは強盗の巣にしている」”と言って、その罪を厳しく叱られたんですね。
　　そうすると、イエス様の事を嫌いになったり、憎む人も増えてきました。特に神殿を管理している祭司とか律法学者とかは、「イエスめ、偉そうに言いおって。何様のつもりじゃ」とますます憎んで、何とかしてイエス様を殺そうと企んでいたんですね。

（３．憎む祭司）イエス様はそういう自分を憎んでいる人たちによって、もうすぐ殺される事を分かっていました。　それが父なる神様のご計画である事も分かっていました。
　　この祭司や律法学者だけでない。私たち全ての人間が悪い心がある。先週も言ったように、全ての人間は神様を無視して自分勝手に生きている。神様の言う事や、イエス様の言う事を聞くより、自分の生きたいように生きたい。　だから病気を治してくれたり、パンを食べさせてくれたりするイエス様は好きだけど、「あなたには悪い心があります」と言うイエス様は嫌いだ、と思う。
　　人間っていうのは、もしかしたら誰かを憎まずにはいられないのかな、って思います。　そういう私達の誰かを憎む心、また自分勝手な全ての人間の罪を、全部自分が背負って死ななければならない事をイエス様はよく分かっていたんですね。

（４．最後の晩餐）そうしてイエス様は殺される前に、お弟子さん達と一緒に最後の食事をしました。“「この杯から飲みなさい。これは、罪がゆるされるために、多くの人のために流すわたしの契約の血です。」”（マタイ２６：２８）

（５．ユダ）そしてその後、弟子の一人、ユダさんが裏切って、イエス様はローマの兵隊に捕えられました。
（６．捕縛）
（７．裁判）イエス様を無理やり死刑にするための、ヒドイ裁判を受けて、（８．十字架）そうして十字架につけられて死なれたんですね。さっきも言った通り、イエス様は私たちの罪が赦されるために、身代わりに、父なる神様から罰を受けて下さったんですね！　 “父よ、彼らをおゆるしください。”と。

　　そして死なれた。そしてお墓に葬られました。（９．お墓）

　　イエス様は死んだ後、どこに行かれたかというと、「ヨミ」という場所です。「ヨミ」っていうのは、地獄ではないんです。地獄の一歩手前。　言うなれば、魂の刑務所みたいなもんです。

２．いつもイエス様と一緒にいた弟子たちや女性たちは本当に悲しみました。今までイエス様はどんな事でもする力がった。色んな奇跡を行なった。病気の人を癒す事も出来た。悪魔や悪霊にも勝つ力がある。海の波の上も歩く事が出来る。たった五つのパンと２匹の魚を1000倍に増やして多くの人のお腹をいっぱいにする事も出来た。「そのイエス様でも、自分自身が死んでしまったら、もう終わりなのか。イエス様にも出来ない事があるのか。イエス様でも勝てないものがあるのか。」そう思ったでしょう。

　　どうでしょうか。イエス様は私たちの罪を身代わりに背負って下さったんだけれども、でも、考えたら、世界中の全ての人間の罪なんて、あまりにも大きすぎて、あまりにも重たすぎて、イエス様でも背負いきれなかったんだろうか？　イエス様は人間の罪に潰されてしまったんだろうか？

３．イエス様が金曜日に死んでから、（金）（土）（日）の朝早く、女性たちはお墓に行ってみました。すると大きな地震が起きた。そして石が取りのけられていた。そこにはまぶしく輝く天使がいた。　そしてこう言った、“「恐れることはない。あなたがたが十字架におかかりになったイエスを捜していることは、私に分かっているが、もうここにはおられない。かねて言われたとおりに、よみがえられたのである。さあ、イエスが納められていた場所をごらんなさい。」”（２８：５～６）

　　そして墓の中を見たら、中はからっぽ。イエス様の体を巻いていた布だけがあった。

４．そして驚いて、他の弟子たちにも知らせようと走っていく途中で、イエス様は彼女たちに出会って、“平安あれ”と言われました。

　　そして他の弟子たちにも姿を現されました。幻でも幽霊でもない。触る事が出来る。何かを食べる事も出来る。確かに、ヨミからよみがえられえたんですね！

　　私たちの、全人類の罪の罰を全部背負って、それに押し潰されること無く。考えたらスゴイですね。イエス様は死んだけれども、滅びなかった！　ヨミに落とされたけれども滅びなかった！　人間の罪の罰を全部受けきって、そして復活された！！！

　　イエス様は弟子たちに会って、色々と話されたけれども、今日は特にその中でも、この言葉に注目したいと思います。
　“わたしは、天においても地においても、いっさいの権威を授けられた。”（18節）

　　「権威」ていうのは、何かを支配する力、何かを従わせる力、服従させる力という事です。今までイエス様は、色んな力、権威を持っていました。スゴイ嵐に向かって、「静まれ」と命令すると静かになった。悪魔に向かって、「この人から出て行け」と命令すると悪魔は出て行った。つまり色んなものを支配する、命令して従わせる、色んなものより強い力を持っていた訳です。

　　そして今回、死んで、ヨミにいったけれども、そこからよみがえった！　人間にとって一番恐ろしいのは死ぬ事です。どんなに人間が賢くなっても、科学や医学が進歩しても、人間が死なないようには出来ません。

　　そしてもっと恐ろしいのは、死んだ後、ヨミに行くこと事です。けれども、イエス様は今回、死んだ、そしてヨミにも落ちた。けれども、滅びないで復活された！　つまり、もはやイエス様に出来ない事は何も無い！　イエス様に勝てないものは何もない！　イエス様に支配できないものは、従わせられないものは何も無い、という事です！
　“わたしは、天においても地においても、いっさいの権威を授けられた。”　というのは、そういう事です！！！

　　だから安心しなさい！「平安あれ」と言われるのです！　そのイエス様が　“見よ、わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいるのである。”と言われるのです！

　　このイエス様をしっかり信じていれば、恐れる必要はないという事です！　イエス様には私たちを罪から、滅びから救う力・権威があるのです！！！　このイエス様を救い主と信じましょう！！！

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