2011年3月27日礼拝

2011年3月27日

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜信仰の目を覚まして＞

「これらの起ろうとしているすべての事からのがれて、人の子の前に立つことが
　できるように、絶えず目をさまして祈っていなさい。」（ルカによる福音書）

１．このような時ですので、一体、世の中これからどうなってしまうのだろう、と多くの人が恐れている事と思います。　まず私たちは、聖書にはどのように書かれているのか、という事をもう一度改めて確認し、しっかりと心の備えをしておく事が必要だと思います。

　　福音書の中には、イエス様がこの世の終わりの事と、イエス様が再びこの世に来られる再臨の時の事について語られている箇所が大きく三箇所あります。マタイ２４章、マルコ１３章、そしてこのルカ２１章です。この三箇所は殆ど同じ内容の事が語られています。

　　ある時、イエス様の弟子たちは神殿の建物の立派さに関心していました。その時の神殿は何十年もかけて改築した、非常に豪華で立派な神殿でした。田舎の漁師だったペテロ等は、あまり見た事がなかったのかも知れません。「うわー何て大きくて立派な建物だろう。スゲエなあ」と。新宿のビルやスカイツリーを見たらそう思うでしょう。

　　けれどもイエス様はこう言われました。なんと、こんな立派な建物が崩される日が来るという。２１：５～７。“「先生、では、いつそんなことが起るのでしょうか。またそんなことが起るような場合には、どんな前兆がありますか」。”　イエス様は「いつ」という事は教えなかったけれども、その前兆について教えられました。

２．前兆１…イエス様の偽者がたくさん現れる。　８節。
今までも「私がキリストだ」と言う偽者はいましたが、これからはもっと何人も出てくる事でしょう。　ちょっとした奇跡ぐらいするかも知れませんし、立派な演説もするかも知れませんが、いちいち騙されないで下さい。　“惑わされないように気をつけなさい。”

　　前兆２…戦争や内乱。　９～１０節。　先週（日曜日）からリビアの政府軍に対して、幾つかの国が多国籍軍として攻撃を始めました。

　　前兆３…大地震、疫病、ききん。　１１節。　ここに書いてあるような事が確かに置き始めています。　しかし、ここで一つ大事な事は、だからと言って、スグにこの世の終わりが来る、という訳ではないという事です！　９節にある通り、“おじ恐れるな。こうしたことはまず起らねばならないが、終りはすぐにはこない。”　近づいているけれども、まだだ、と。こういう事が確かに次々起きるけれども、産みの苦しみの始めだ、出産の時の陣痛のようなものだ、と。（という事は、まだまだしっかりと生きていかねばならない、という事です。）

　　前兆４…クリスチャンの迫害と福音の証し。　でも、それは逆に証しのチャンスとなるという。１２～１９節。　皆さん、これからの時代、色々と困難がある事は、お互い覚悟しましょう。　けれども、　“あなたがたは耐え忍ぶことによって、自分の魂をかち取るであろう。”　信仰を捨てる人もいるかも知れません。ユダのように。　しかし、どんなに困難があっても、最後まで信仰を持ち続ける者は、魂を取る、救われるのです！

　　皆さん、どうぞ最後まで、天国に行く日までイエス様を信じる信仰を持ち続けて下さい！ある教会は、今回の震災と津波と原発の事で、皆ちりぢりバラバラになってしまったそうです。けれども、それぞれどこに行ったとしても、イエス様を信じ続けるならば、また天国で会えるのです！　先に天国に行った兄弟姉妹たちとも、再び会えるのです！

３．（前兆５…荒らす憎むべき者の出現。）次に２０～２４節に書いてある預言は、一部は既に実現しました。イエス様がこの事を言われた約４０年後、ローマ軍がエルサレムを包囲し、紀元７０年に町は滅ぼされ、神殿は完全に破壊され、多くの人が殺されました。　この言葉を信じて、山に逃げた者は助かったと言われています。山にはたくさんの洞窟、隠れ場があったからです。この出来事は歴史的事実です。つまりイエス様が語られた預言は既に一部、もう実現している訳です。という事は、それ以外の事、まだこれから起こる事も、全て必ず実現する、という事です！

　　イエス様の言葉というのは、「なんとかの大予言」みたいに当ったり当らなかったりするようないい加減なものと違います。聖書は天気予報（予想）じゃないんです。神の計画表なんですから、確実に実現していくのです！　ですから、これから起きる事も、全部を信じないないといけません！

４．次に、前兆６…天変地異。　２５～２６節。“人々は世界に起ろうとする事を思い、恐怖と不安で気絶するであろう。もろもろの天体が揺り動かされるからである。”

　　もう太陽、月、星が揺れ動いてきたら、誰もが「もういよいよ、この世の終わりだ」と思う事でしょう。そうなってきたら、もういよいよ時は近い。

　　２７節、“そのとき、大いなる力と栄光とをもって、人の子が雲に乗って来るのを、人々は見るであろう。”　この時、遂に、神の御子イエス様が、（今度は馬小屋に来られるんじゃありません。ロバに乗って来る訳でもない）　まぶしく光り輝く姿で、空から、雲に乗ってこられる！　しかも、全ての人がそれを目撃するという！

　　２８節、“これらの事が起りはじめたら、身を起し頭をもたげなさい。あなたがたの救いが近づいているのだから。”　天を見上げなさい。　イエス様が、イエス様を信じて待っていた者を、この大変な地上から、天国に引き上げるために迎えに来られるから！！！

５．２９～３３節。“天地は滅びるであろう。しかしわたしの言葉は決して滅びることがない。”　今のこの古い天と地はいずれ滅びると、ハッキリとイエス様は言われました。

　　今はまだそんな事、信じられない、という人もいるかも知れません。この世が滅びるとか、イエス様が雲に乗って来るとか。　けれどもイエス様は念を押すように言われました、「わたしの言葉は決して滅びることがない」。イエス様が言われた事は、どの言葉も全部、確実にその通りになるという事です！　クリスチャンでも、イエス様の言葉の全てを信じない人もいます。もし信じないならば、地上に残されたまま、「ああ本当だった・・・っ」と思う事になるでしょう。

６．これらの事が、一つ一つ実現していくとするならば、私たちはどのような心備えをすべきでしょうか？！　３４～３６節。“これらの起ろうとしているすべての事からのがれて、人の子の前に立つことができるように、絶えず目をさまして祈っていなさい。”

　　本当の逃れ場所は、イエス様の前です！　イエス様のところがノアの箱舟、救いの箱舟なんです！
　　体の命を守る事は勿論、大事です。生き延びるために、色んな備えをしたり、食料や水を備えたり、放射能を避けたり、出来る限りの事をしたらいい。けれども、もっと大事なのは、永遠の命、魂の命です！！！　体が助かったって、天国に入れなかったら意味が無いんですから。永遠の命の備え、天国の備え、信仰の備えをする事がさらに重要なのです！！！　そっちの備えは大丈夫ですか？！

７．“放縦や、泥酔や、世の煩いのために心が鈍っているうちに、思いがけないとき、その日がわなのようにあなたがたを捕えることがないように、よく注意していなさい。”
　　色んな事で心が鈍ってしまい、イエス様も、聖書も、教会も忘れてしまっているうちに、すなわち信仰が眠っている内に、置いてきぼりをくわないように、絶えず信仰の目を覚まして、毎日祈っていましょう！　本当にそうです。　今まであまり祈っていなかった人も、これからは毎日、今まで以上にしっかり祈りましょう。自分のため、家族や友人のため、そして日本の国のために！　そして、もし一度も家族や親族や友人に、イエス様の救いを伝えていないなら、言葉でもいい、手紙でもいい、一度は必ず伝えておきましょう！！！

　　“これらの起ろうとしているすべての事から のがれて、人の子の前に立つことができるように、絶えず目をさまして祈っていなさい。”

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