2011年3月13日

詩篇　46篇1〜11節

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜ 主が共におられる ＞


「万軍の主はわれらと共におられる、ヤコブの神はわれらの避け所である。」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（詩篇　46篇 11節）


１．先週１１日（金）、非常に大きな地震が東北・関東地方にあった訳ですけども、東京もかなり揺れました。東京教会の皆さんも、まだ連絡が取れてない人もいますが、無事であるという連絡を次々に頂いています。　まー無事と言っても、色々大変だったようです。電車が動かなくて、会社から何時間も歩いて帰ってきた人や、帰れなくて学校や避難所に泊まったとか、あるいは車で迎えに行ったら、逆に渋滞で動けなくなってしまったとか。

　　また教団の連絡網で東北教区の教会の様子も伝えられてきましたが、週報ボックスとか本棚や家具が倒れたり、停電したり断水したり。けれども会堂が潰れたりという事は無く、人もなんとか無事だそうです。


２．まーしかし私も東京生まれの東京育ちですが、東京でもこんなに揺れたのはここ40年では初めてです。勿論、東京は地震が多いですけども、いつもしばらく揺れてもすぐ治まるので全然平気だったんですけども、地震が恐いというのを初めて感じました。ここでこれだけ恐いのですから、東北の人たちはどれだけ恐かったでしょうか。地面全体が揺れるのでは逃げ場が無い。もし地球全体が揺れるとすれば、どうなってしまうのか。

　　私たちは聖書を読んでいますから、頭では分かっていたつもりでした。マタイ２４章にも書いてある通り、世の終わりが近づき、イエス様が再び来られる再臨が近づけば、地震もあちこちに起きる。戦争や内乱も次々起きる。天変地異や異常気象にもなる。偽預言者も出てくる。（地震が起きてから、異端も活発に活動しているようです。）

　　実際そうなって来てるし、そのうち東京にも大きな災害が起きるかも知れない･･･毎年、今年あたり危ないぞ、と思いながら、気持ちの中でも覚悟はしてる筈なんだけども、実際にこういう大きな地震が来たりすると、やっぱり恐ろしいものですね。　もしかしたら死ぬかも知れない、と覚悟するけれども、やっぱり恐いと思うし、まだ死ぬのはイヤだと思いますよね！　　その後も、小さな揺れを感じる度に、非常に心配になります。


３．改めて、人間は弱くて小さな者だなあと思わされます。大地が揺れ動き、大津波が襲ってきたり、火事の炎がバーッと来たら、その自然の驚異の前に、ひとたまりも無い。

　　まるでそれは、人間がどんなに賢くなった、神に近づいた、と言って高ぶっていても、真の神様の力の前には無力である事を、思い知らされているような気もします。

　　そのような中、今日はどの聖書の言葉を開こうかと祈っておりましたが、詩篇４６篇を導かれました。　１節、“神はわれらの避け所　また力である。悩める時のいと近き助けである。”　先ほども言いましたように、地球全体が揺れ動くのでは、逃げ場が無い訳です。けれども「神様、助けて下さい！」と私たちは呼ぶ事が出来る。そう祈らずにはおれない。そして、とてもハラハラ、ドキドキするけれども、結果的にはいつも守られている。神はわれらの真の避難所。　そして、呼べばいつも一番近くにおられる助けです。

　　２〜３節、“このゆえに、たとい地は変り、山は海の真中に移るとも、われらは恐れない。たといその水は鳴りとどろき、あわだつとも、そのさわぎによって山は震え動くとも、われらは恐れない。”　そうは言われても、恐れますけどね。　この詩篇を書いた人が、本当に恐れないなら、そりゃあスゴイ信仰、信頼だと思います。

　　４〜５節。この世の都は揺れ動きます。ガタガタ、グラグラと。　けれども、神の都は揺るがない。　なぜなら、「神がその中におられる」から！　私たちは、もしか災害で死ぬ事があるかも知れない。　けれども、私たちは揺るがない「神の都」「天国」が約束されているんですね！ ６節。確かに、神様の一声で地は溶ける。


４．そして、７節、“万軍の主はわれらと共におられる、ヤコブの神はわれらの避け所である。”　何よりの事は、どんなに恐ろしい状況の中でも、主が共におられるという事です！ 「万軍の主」というのは、宇宙の全てを支配しておられる主、という事です。宇宙も地球も全てを支配し、コントロールしておられる主が、我らと共におられる、という事です！それを思えば、恐ろしい中にも、心の奥に信頼と安心をもつ事が出来ます。


　　８〜９節は、再臨のイエス様が世界を治められる時に成就する、完全な平和です。争いの無い世界、それが実現するというのは正にイエス様による驚くべき奇跡です。


５．１０節、“静まって、わたしこそ神であることを知れ。”　主は騒がしい世の中に、どんどん突っ走っていく世の中に対して、「ストップ！　神を忘れてバタバタ動き回る営みを止めて、心を静かにして、誰が世界を造り、あなたを造り、生かしているのか、わたしこそ神であることを知りなさい。あなたの造り主を覚えよ」と、全人類に語っておられるのではないでしょうか。

　　最後にもう一度、７節と同じ言葉が語られています。二度語られるのは重要だからです。11節、“万軍の主はわれらと共におられる、ヤコブの神はわれらの避け所である。”

　　聖書に書いてある通り、これからも色んな出来事が起きるでしょう。　しかし、全ては父なる神様がご計画しておられる事であり、全てを支配しておられる神の御子イエス様が、信じる私たちと共におられるのです！　主は私たちをどんな時も助けて下さり、もし死んだとしても、揺るがぬ「神の都」を天に用意していて下さるのです！

　　イエス様は大嵐の舟の中でも、父なる神様を信頼して熟睡していました。　恐れやすい私たちですが、人知を超えた安心と信仰を与えて頂きましょう！

　　そして特に大変な被災地の方々のために、主が憐れみと助けを与えて下さるように祈りましょう！





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