2010年11月7日礼拝

2010年11月7日

サムエル記上　16章 7節

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜祝福される人は誰？＞

「人は外の顔かたちを見、主は心を見る。」
　　　　　　　　　　　　　　　　　（）

１．今日は後で児童祝福式と言って、子どもたち一人一人のために神様の祝福をお祈りしますけども、でもね、今日、祝福されるだけじゃなく、ずーっと神様に祝福され続けるためにはどうしたらいいか？　どういう子どもが、どういう人がずーっと大人になっても神様から祝福され続けるのか、それを今日はお話したいと思います。

２．まず、子どもたちは先週の子ども礼拝のお話を思い出して下さいね。　先週は一人の男の子のお話だったと思います。　なんていう名前か覚えてますか？・・・そう、サムエルくんですね。　なんとサムエルくんは、こんな小さな時からお母さんを離れて、神殿のお仕事をするエリ先生の元に預けられましたね。「この子を神様にささげます。神様のお仕事に使って下さい」って。

　　でね、このサムエルくんの素晴らしいところは、神様の言葉をよーく聞く心を持っていたんですね！　エリ先生の実の子どもたちは、全然、神様の言葉も、聖書の言葉も聞かない、悪い大人に育ってしまったんです。けれども、サムエルくんは神様の言葉を聞く心をもっていました。

　　ある時、サムエルくんが寝ていると、「サムエル、サムエル」と呼ぶ声が聞こえた。それでサムエルくんは、「ムニャムニャ…あれ、エリ先生、ボクを呼びましたか？」って言ったら、「ウーン…いやー、ワシャ呼んどらんぞ。」　「変だなー」また、寝ました。そしたら、また呼ぶ声が。

　　そこでエリ先生は、「そうか、神様がサムエルを呼んでおられるのだ」と思って、「今度、呼ばれたら、『しもべは聞きます。主よ、お話ください。』と言いなさい。」と言いました。そして、また寝たら、やはりまた「サムエル、サムエル」と呼ぶ声が聞こえたので、これは神様の声だと思って、サムエルくんは神様にお返事をしました。

　　実はこれが神様に祝福される人（子ども）なんです！　神様の言葉をよく聞いて、従う人！　子ども礼拝でも、先生たちが聖書の言葉を聞かせてくれるでしょ。それは神様の言葉を聞かせてくれるんだから、その神様の言葉をよーく聞く子が祝福されるんですよ！

３．さて、それから何十年も経って、サムエルくんがもうおじいさんになった時、神様はイスラエルの国の新しい王様を選ぶ事になりました。　なんで新しい王様を選ぶ事になったかって言うと、最初の王様が、神様の言う事を聞かなくなってしまったからです。（サム上１５：２３）

　　そこで神様は、今度は神様の言葉をよく聞く心を持っている人を、新しい王様として選ぶために、おじいさんになったサムエルさんに語り掛けられました。
　　「（サムエルよ、）あなたをベツレヘムのエッサイのもとにつかわします。わたしはその子たちのうちに一人の王を捜し得たからである。」（１６：１）

４．そしてサムエルさんはエッサイさんの息子たちを見ました。エッサイさんには息子が８人もいたんです。　それでサムエルさんは、一体どの人が新しい王様に選ばれる人だろう、と思いながら、よーく見ました。それで最初に一番上のお兄ちゃんが連れて来られました。　その時にサムエルさんは、「あ、きっとこの人こそ、神様が選ばれた人に違いないっ」と思いました。　背も高かったし、立派なヒゲも生えてるし、なんかしっかりして頭も良さそうだし、「きっとこの人だ」と思ったんです。

　　ところが、神様は言われました、
　　「顔かたちや背の高さを御手はならない。　わたしは既にその人を捨てている。　わたしが見るところは人とは異なる。　人は外の顔かたちを見、主は心を見る。」（１６：７）

　　サムエルさんはカッコがいいから、この人こそ神様が選ばれた人かと思ったけれども、神様が見るのは、外側じゃなくて、その人の心を見ているんだ、って言われるんですね！

　　いくら立派そうでも、顔がカッコよくても、美人でも、お勉強が出来ても、運動が出来ても、お金もちでも、社長さんでも、大学の先生でも・・・神様がその人の心を見た時に、神様のことを信じる人か、愛する人か、そして神様の言葉をよく聞く心を持っているか、それを見ているっていう事なんですね！

５．さあ、では誰が、新しい王様に選ばれるのか、見てみましょう。一人目は違いましたね。二人～七人目。「主が選ばれたのは、この人でもない。」
　　「これで全員ですか？」と聞くと、「もう一人、末っ子がいます。」「じゃあ、その子を連れてきなさい。」
　　そうして８番目の最後の子が来ました。まだ中学生ぐらいの年だったかも知れません。まさか、こんな小さい子が、神様に選ばれた新しい王様な筈がないと思いますね。　さあ、どうでしょう。　神様は言われました、「これがその人である。」（１２節）

　　この子の名前は、ダビデです。　ダビデくんは、神様を信じる心、愛する心、そして神様の言葉をよく聞いて従う心を持っていた、神様はその事をよくご存じだったんですね！

６．“人は外の顔かたちを見、主は心を見る。”
　　ダビデくんは、この後、色んな苦しい所を通るけれども、更に神様の言葉をよく聞く人になって、一番素晴らしい王様になったんですね。　神様に祝福される人は、ダビデくんのような、またサムエルさんのような心を持った人なんですね！　私たちもそのような心にしていただきましょう！！！

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