2010年10月3日

ヨハネによる福音書　4章 14節

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜ かわかない心 ＞


「わたしが与える水を飲む者は、いつまでも、かわくことがないばかりか、
　わたしが与える水は、その人のうちで泉となり、永遠の命に至る水が、
　わきあがるであろう。」
　　　　　　　（ヨハネによる福音書　4章 14節）


１．１０月のファミリー礼拝を迎えました。今日もちょっとメーちゃんに登場してもらいましょう。
メー：「あー、ノドが渇いたよー。」
牧師：「あら、いきなりメーちゃん、どうしたの？」
メー：「とってもノドが渇いたんだよー。なんか飲ませてー」
牧師：「えっと、じゃあオレンジジュースならあるけど、飲む？」
メー：「それでいい！　飲ませて飲ませてっ。ゴクゴクゴク・・・」
　　　　「あーおいしかったー。　さて、ムシャムシャ・・・」
牧師：「メーちゃん、それなに食べてんの？」
メー：「これ？　牧草のお漬物。これがしょっぱくて、しょっぱくて。漬かり過ぎだな、こりゃ。
　　　　ムシャムシャ。　あーまたノドが渇いた。飲ませて飲ませて・・・」
牧師：「なんで漬物食べてんの？　普通の草を食べればいいでしょ？　これじゃあ、いくら飲んでもキリがないね。　まー確かにね、ジュースでも、水でも、いくら飲んでも、人間の体っていうのは、（ま、羊の体もそうですけども）また、しばらくするとノドが渇くんですねー。でもね、人間は『心』も渇くんですね！」
メー：「心が渇く？」
牧師：「そうなんです。これは人間だけだろうね。　じゃあ、心が渇く場合は、なにを飲んだらいいと思う？」
メー：「うーん、オロナミンＣかな。」
牧師：「ブブー。残念ながらオロナミンＣでは、心までは元気ハツラツになりませんよ。今日はイエス様がそういう話をされた場面です。」


２．ある時、イエス様がサマリヤの町に来て、そして井戸の横で座っていました。お昼のすごく暑い時でした。すると、そこへ一人のちょっと化粧の濃い女の人が水を汲みにやってきました。そしてイエス様はこの女の人に「水を飲ませて下さい」と言われました。でも、この女の人はちょっとビックリして、「どうしてサマリヤ人の私なんかに『飲ませてくれ』と言うんですか」と答えました。
メー：「なんでビックリしたの？」

　　というのはね、サマリヤ人っていうのは嫌われていたんだね。しかも、この女の人は、ちょっと皆から仲間外れになってたんだね。　だからね、イエス様が話しかけた時、「あれ、この人はなんで私なんかに話しかけてきたんだろう？」ってビックリしたんだろうね。

メー：「イエス様はみんなを愛しているからね。」

　　そしてね、イエス様は「心のかわき」の話をされました。こう言われました、「この水を飲む者はだれでも、またかわくであろう。」
　「しかし、わたしが与える水を飲む者は、いつまでも、かわくことがないばかりか、わたしが与える水は、その人のうちで泉となり、永遠の命に至る水が、わきあがるであろう。」

メー：「イエス様がかわかない水をくれるの？」


３．そういう事。実はね、この女の人は、その淋しい心の渇きを癒そうと思って、何回も結婚したの？
　でもね、全然、心の渇きは満たされなかったんだね。

　　人間の心っていうのはね、このからっぽのコップみたいなものです。何を入れても満たされないんですね。　なぜなら、この心には穴が開いてるから。

　　この女の人は５人のも男の人と結婚したけど、結局、次々別れてしまいました。　心のかわきを男の人たちの愛で満たしてもらおうと思ったのかも知れませんが、それも満たされ無かった。

　　勿論、人間の心の渇きはお金でも満たされません。　求めても求めても、心は満足しない。　まだ欲しい、まだ欲しい。　水と一緒でキリがない。　オモチャでも、ゲームでも、服でもそう。　私たちが求めるものはキリがないんですね。どれだけ買っても、どれだけ手に入れても、どれだけ心に入れても、満たされない。　また欲しい、また欲しい、と。


４．実は人間の穴の開いた心のかわきは、イエス様の大きな愛じゃないと満たされないんですね。でも、この女の人は、イエス様と話しながら、「この人がキリストかも知れない！　救い主かも知れない！」と思って、そしてイエス様を心に受け入れました！

　　そうしたら、なんだか急に嬉しくなってきた！　今まで、何をしても、心が満たされなかった、何を心に入れても、ただスカスカ心を通り抜けていくだけだった。　ところが、イエス様を救い主と信じたら、イエス様を心に入れたら、心が満たされてきた！そうしたら、このイエス様のことを人に知らせたくなってきた、

　　“わたしが与える水を飲む者は、いつまでも、かわくことがないばかりか、わたしが与える水は、その人のうちで泉となり、永遠の命に至る水が、わきあがるであろう。”


５．イエス様を心に受け入れると、心の渇きが癒される！　他のもので満たそうとするから、満たされないんです。　最初はコップ一杯ぐらいの水みたいに思うかも知れません。「グビグビ･･･、はーホッとした。はー救われた。はー生き返った」ぐらいかも知れない。　けれども、その救いの喜びは、泉のようにどんどん大きくなっていくんだって！

　　これは本当です。先日、村松かおるさんっていう一人のおばあさんが天国に行ったんですけども、この方は若い時、結婚してスグにご主人が戦争で死んでしまったんです。「これから一体どうしたらいいだろう」と思った。そんな時に、教会に行って、そしてイエス様を素直に信じたそうです。そうしたら心が本当に安心と喜びに満たされて、どんどんイエス様の事を人に紹介していったんですね！　ちょうど、このサマリヤの女の人のように。まさに、イエス様を信じた救いの喜びが、泉のようにどんどん溢れて、そうして天国に帰って行かれました！

　　“わたしが与える水を飲む者は、いつまでも、かわくことがないばかりか、わたしが与える水は、その人のうちで泉となり、永遠の命に至る水が、わきあがるであろう。”

　　私たちの心を満たすのはイエス様だけなんですね！　後になるほど、その素晴らしさがどんどん分かって、湧き上がってきます。　イエス様を信じて、ずっと信じ続けて、湧き上がるような恵みを体験させていただきましょう！



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