2010年9月12日礼拝

2010年9月12日　（岡谷教会　特別伝道集会）

創世記　1章 1節、27節

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜ はじめに神 ＞

「はじめに神は天と地とを創造された。」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（創世記）
「神は自分のかたちに人を創造された。」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（創世記）

１．今回、聖書のどこからお話をさせて頂こうかと考えましたが、やはり、まずは聖書の一番最初の所からお話させて頂こうと思いました。やっぱり何でも最初をまず見ないと分かりません。　で、この聖書の一番最初は「創世記」という巻な訳ですけども、「創世記」というのは、一言で言いますならば、「全てのはじまり」が記されています。

　　今も申しましたが、何でもやはり「はじまり」を知らなければ、本当に知っている事にはならない訳ですよね。テレビの連続ドラマでもそうですが、まず第一話を見逃しますと、いくら途中から見ましても、もう一つ内容が分かりません。「何でこういう話になったの？」と。　でも「はじめ」を知る時に、「今」を知る事が出来ます。

　　まーテレビドラマの「第一話」を知らなくても、生きていく上でそんなに問題はないでしょうけども、しかし、最も大きなテーマ、「人間とは何か？」人間はなぜ生まれたのか？なぜ今、私は存在し、何のために私は生きているのか？　何が生きる目的なんだろうか？　そういう事は、「はじめ」を知らなかったら･･･人生というドラマ、また人間の歴史という連続大河ドラマの第一話を知らなければ分かりません。　その「はじめ」が記されているのが、創世記です。この聖書という教科書だけが、その事を教えてくれるのです。人間にとって一番大事な教科書です！　　聖書っていうのはつくづくスゴイ本ですよ！

２．さて、その創世記には文字通り、この世界が造られた時の事が書いてあるのですが、実はこの世界が誕生する前、この宇宙が存在する前に、最初の最初っから存在しておられたお方がいたんですね。　ビッグバーンが全ての始まりではないんです。その前から存在している方がおられます。　それが「神」です！　本当の、本物の神！　人間が勝手に考えた神様じゃなくて、本当の神様が、最初からおられたと語っているのです！

　　１章１節、「はじめに神は」。
　　まだこの世に、何にも存在する前から、星ひとつ、チリひとつ存在していない前から、真の神様がおられた。聖書のほかの箇所で、神様はご自分の事をこういうふうに自己紹介された。「わたしは有る」というものだと。つまりそれは「わたしは存在そのものである」という意味です。

３．皆さんも、今はこうして居る、存在してる、けれども、最初から居たわけじゃありませんね。存在しない時があった訳です。　ある時、私は実家に帰って久しぶりに色んなアルバムを見ていました。懐かしい自分の子どもの頃の写真。更にさかのぼって赤ちゃんの頃の自分の写真。　更にさかのぼって、両親が結婚した時の写真をみた時、「アレ、自分がいないっ」と思いました。当たり前ですね、まだ生まれてない。　でも、とても不思議な感じがしました。　今はいる自分が、まだ存在していなかった時があった。影も形も無かった、意識も無かった時が。

　　皆さんもそうです。人間っていうのは最初っから存在していたのではない。皆さんも、元々はいなかったんです。この世にも、あの世にも、どこにも存在していなかったのです。　ところが、今はいる。存在している。それは、なぜか。最初っから存在しておられた「神」、「有る」という存在そのものである神から、存在させられたからです！　神によって造られた、神によって生まれさせられた、神によって命を与えられたからです！！！

　　ですから、「人間とは何か」、私はなぜ生きているのか、その答え、出どころ、あなたの存在の出てきたところ、あなたの源は「真の神」なんですね！！！

　　皆さんの中で、自分で生まれようと思って生まれた人がいますか？　この中で、自分の誕生日を自分で決めた人、いますか？　昭和何年の何月何日に生まれるぞって。　じゃあ、男に生まれるか、女に生まれるか、自分で決めた人いますか？　日本のどこに生まれるか？　どの親の元に生まれるか、自分で決めた人がいますか？　いませんよね。　あなたが誕生する事、あなたが存在する事を決めたのは、あなたを造られた、主なる神様なのです！
私たちは、自分で生きているんじゃないのです。造られ方によって生かされているのです！

４．さて、その真の神様が、私たちを造られたんですけども、いきなり最初っから造りません。　たとえば皆さんに子どもや孫が生まれるとしましょう。何の準備も無しに産む人はいないでしょう。　赤ちゃんがこの世に生まれる前に、準備をする筈です。

　　私に二人、娘がおりますが、最初の子は１２月生まれでした。初めての子ども、しかも寒い冬に生まれてくる。私と妻は赤ちゃんを迎えるために、出来る限りの準備をしました。暖房がいるけど、石油ストーブでは空気が汚れるというので、電気でじんわり温かくなるオイルヒータを借りました。また他にも、赤ちゃんベッドもいるし、赤ちゃん布団もいるし、おしめもいるし、オモチャのガラガラもいるし、何よりミルクがいる。　狭い部屋ながら出来る限りの環境を整えて、準備しました。

　　神様も同じです。一番造りたいのは人間。でもその前に、人間がそこに住んで生きていくための最高の環境を、まず造られたのです。それが宇宙、そして地球です！

　　１：１、“はじめに神は天と地とを創造された。”　そして、この１章の１節から２５節まで、特に地球の自然環境をバッチリ造られていく様子が記されています。人間に必要なものを一つ一つ造られました。　まず「①光」。次に「②水」。　海ばっかりじゃ生きられませんから、「③陸・大地」。そして、次にあらゆる「植物・花・果物」。「④太陽、月、星」。そして色んな生き物。「⑤鳥類」。「魚類」。そして「⑥動物」。カワイイですよね。

５．そして、最後に「人間」を造られました。１：２６～２８。　皆さん、知って頂きたいのですが、人間は最初っから特別な存在として造られたんです！　サルから進化した訳じゃありません。だってサルはサル、人間は人間、全く別のものでしょう。冷静に考えれば誰でも分かる筈です。　人間は騙されやすいんです。　真理を求めて下さい。

　　人間は一番最初っから、他の生き物とは違う、特別な存在として造られました。　何が特別かって言うと、簡単に言いますと「心」がある事。正確に言うと「霊」があるという事です！　それはどういう事かと言うと、神様は人間を、ご自分の子どものような存在として、親子のような関係をもつ存在として造られた、という事です！！！

　　皆さん、何かの動物が、神様にお祈りをしてるのを見た事がありますか？　ないですね。動物は神様にとってもペットのようなものです。　可愛いけれども、言葉を交わして心の交わりをする事は出来ません。　けれども、人間は、神様を思う気持ち、つまり宗教心を持っています。　つまり、神様は人間を親子のように、神様と人間と心の交わり、言葉のやり取り、愛情のやり取りを出来る存在として、造られたのです！！！

　　人間は何のために造られたのか、それは親子のように、神様に愛されるために造られたのです！！！　そして、また人間も、神様を愛するために造られたのです！

　　たとえば夫婦が結婚すると、やがて赤ちゃんが欲しいと思うようになるでしょう。なぜ、赤ちゃんを欲しいと思うんですか？　愛したいから、可愛がりたいからですよね？！
同じように、真の神様はなぜ私たち人間を造られたのか、それは愛するためです！！！　皆さん一人一人そうです！　なぜ、あなたが存在しているのか、それは造り主なる、神様に愛されるために造られたのです！！！

　　誰も要らないものをわざわざ造ったりはしません！　必要だからこそ、いてほしいからこそ、存在して欲しいからこそ、生み、造られたのです！　要らない人は一人もいません。

　　もしかしたら、この中には、残念ながら親からは、あまり愛されずに来た人もいるかも知れません。色んな事情で、そういう場合もあるでしょう。でも、イザヤ書４９：１５に（旧1016Ｐ）、“女がその乳飲み子を忘れて、その腹の子を、あわれまないような事があろうか。たとい彼らが忘れるような事があっても、わたしは、あなたを忘れる事はない。”と、言われています。　万一、肉親があなたへの愛情を忘れるような事があったとしても、あなたを造られた父なる神様はあなたを忘れる事は決してありません！！！

７．そして、1章の最後、３１節をご覧下さい。
“神が造ったすべてのものを見られたところ、それは、はなはだ良かった。”
非常に（感動的に）素晴らしかった、という事です！

　　あなたという存在自体は、神様にとって、はなはだ素晴らしい存在、一人一人が神様にとってかけがえの無い大事な存在なのです！！！　もしかしたら、あなたは自分で自分の事をつまらない存在だと思っているかも知れません。　あるいは周りの誰かが、「お前なんか、価値がない。役立たずだ。お前なんかいらない」と言ったとしても、そんなの関係ありません。あなたの本当の価値を知っているのは、あなたを造られた方だけです！

　　「ストラディバリ」という何千万円もするヴァイオリンがあるそうです。なぜ、そんなに高いのか、それは「ストラディバリ」という名人が作ったから。　誰がつくったか、によってその価値が決まるのです。　あなたを造られたのは、創造者なる真の神様です！　しかも、神のかたちに造られ、神様が最高の愛情を注いで造られた最高傑作なのです！　だから、あなたには価値があるのです！　あなたは愛されるために造られたのです！！！　２７節。　３１節。

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