2010年4月25日

ローマ人への手紙　6章 15〜23節

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜ 罪の奴隷か、義の僕か ＞

「あなたがたは自分の服従する その者の僕であって、死に至る罪の僕ともなり、
　あるいは、義にいたる従順の僕ともなるのである。」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ローマ人への手紙　6章 16節）


１．先々週はイースター礼拝で洗礼式があり、来月もまた洗礼式があるというのは非常に感謝な事です。　私もちょうど３０年前のイースターに洗礼を受けました。その時は「浸礼」と言って水の入ったオフロのような所にザブーンと全身を沈められ、そしてまた水の中から起された訳です。その意味は、「罪と死に支配されていた古い私は、イエス様の十字架と共に死にました。そしてイエス様の復活と共に新しい私とされました」という事です。　ですから、私たちがイエス様を信じてクリスチャンになるという事は、イエス様と合体するというか、イエス様と結び合わされる、という事です。６：３〜５。

　　“もしわたしたちが、彼に結びついてその死の様にひとしくなるなら、さらに、彼の復活の様にもひとしくなるであろう。”


２．そして新しく生まれ変わったという事は、もう罪と死の奴隷ではないという事です。奴隷の鎖から解放された、という事です。　人間というのは、生まれながらにして、罪の奴隷、死の奴隷なのです。　絶対に罪を犯す。大きい、小さいに関わらず、罪を犯さないではいられない、罪の奴隷になっている訳です。（鎖）　中毒みたいなものです。例えば、タバコを吸わずにはいられないというのは、タバコの奴隷になっている訳です。やがて肺ガンになって死ぬかも知れません。　酒を飲まずにいれないのはアル中、酒の奴隷です。やがて肝臓を壊して死ぬかも知れません。　また、麻薬が辞められないのは麻薬の奴隷。

　　その他、人間は様々な罪が辞められない、罪の奴隷なのです！　そして罪の奴隷は、死の奴隷。そのままでは、やがて死んで、地獄に行かねばならないのです。けれども、イエス様は、その罪と死の奴隷状態から私たちを解放して下さるんですね！アメリカ１６代大統領のリンカーンは奴隷を解放してくれましたけれども、それどころじゃない、イエス様は私たちを罪と死の奴隷から、自由にして下さるのです。６〜７節。“すでに死んだ者は、罪から解放されているからである。”

　　いつも言うように、私も洗礼を受ける前は、地獄に行く事が怖くてしょうがなかった。けれどもイエス様を信じて洗礼を受けてから、もうこれで天国に行ける、という、まさに死と地獄の恐れから解放されて、本当に自由になったというか、安心しました。


３．しかし、もしこういう事があったらどうでしょうか。もう既に奴隷の鎖はつながってないのに、もう鎖に縛られていないのに、いつまでも奴隷のままみたいに生きているとしたら。　リンカーンが奴隷解放宣言を出した時もそうだったそうです。もう奴隷でいる必要はないのに、ずっと奴隷である事が当たり前だったので、なかなか急に奴隷である事を辞めれなかったというか、辞めさせてもらえなかったというか、すぐには変わらなかったそうです。

　　私たちもともすれば、クリスチャンになったのに、罪から解放されたのに、もう罪の奴隷である必要はないのに、いつまでも、まるで奴隷のように罪に服従して生きている事があるのではないか、と言うんですね！　１１〜１４節。

　　もう罪の奴隷じゃないのに、もう罪中毒から解放されてるのに、罪に縛られてないのに、なんでまたわざわざ、自主的に自分を罪にささげるような、悪魔にささげるような事をするんですか、むしろ、自分を義しい事のために、神様にささげなさい、と語られています。
　　“自分自身を神にささげ、自分の肢体を義の武器（道具）として神にささげるがよい。”

　　ですから、クリスチャンになるまでも大事だけども、クリスチャンになってからの歩みがもっと大事です！！！


４．人間というのは、必ず何かの主人に従って生きるように造られてるんですね。で、どの主人に従うかで全く違う。　昔、鉄人２８号というロボット漫画がありましたけども、あの鉄人２８号はあれを操縦するリモコンを誰が持つか、誰が操縦するかによって、全然働きが違う訳です。　♪「あーる時は正義の味方、あーる時は悪魔の手先。いいも悪いもリモコン次第、鉄人、鉄人どこへ行く…」。　正太郎くんという正義の少年が主人の場合はいいけれども、時々エックス団という悪者にリモコンを奪われる時があるんですね。そうするとパトカーを壊しちゃったりします。

　　私たちも同じです。誰を自分の主人、王様とするのか。あなたは誰に従っていこうとするのか。自分でそれを選ぶんですね！　自分の主人を自分で選んでいるんです！

“あなたがたは知らないのか。あなたがた自身が、誰かの僕になって服従するなら、あなたがたは自分の服従する その者の僕であって、死に至る罪の僕ともなり、あるいは、義にいたる従順の僕ともなるのである。” １６節、

　　人間は絶対に何かのしもべになるんですね。何のしもべとなるのか。罪の僕にもなれる、義の僕、神の僕にもなれる。　自分が日頃、具体的に何に自分をささげているか、従っているか。

　　もし、これまでの過去、自分の身体を罪の奴隷、汚れの奴隷だったとしても、今からは自分の身体を義のしもべとして、きよくならねばならない。　１９節。


５．さて、何を主人とするかによって、その結末が変わります。２０〜２３節。

　　罪の僕として生きるなら、その結末は死。永遠の滅びだ。　義の僕、神の僕として従っていこうとするなら、その結末は永遠の命！　“罪の支払う報酬は死である。　しかし神の賜物は、わたしたちの主キリスト・イエスにおける永遠のいのちである。”　２３節


　　もう一度言いますが、自分の従うべき主人を自分で選ぶのです。そして、自分の人生の結末を自分で選ぶのです。　イエス様は私たちを罪と死の奴隷から解き放ち、そして、ご自分に従う者に永遠の命を与えて下さる主人です！　どうぞ願わくは、全ての人がイエス様を主人として、義のために自分をささげられますように！

“あなたがたは知らないのか。あなたがた自身が、誰かの僕になって服従するなら、あなたがたは自分の服従する その者の僕であって、死に至る罪の僕ともなり、あるいは、義にいたる従順の僕ともなるのである。”





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