2009年12月27日

ヨハネの黙示録　22章 12〜21節

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜ 主はすぐに来られる ＞

「『しかり、わたしはすぐに来る』。アァメン、主イエスよ、きたりませ。」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ヨハネの黙示録　22章20節）


１．先週はクリスマス礼拝、祝会、キャンドルサービスと無事に行うことが出来、こうして今年最後の礼拝を迎える事が出来ました。今年は１月からずっと聖書の一番最後の書、ヨハネの黙示録を開いてきましたが、今日はその一番最後の部分です。


２．前回は「新天新地」の様子を見ました。　今年、私たちは前の古い会堂から新しい会堂に移った訳ですが、今、前の場所に行ってみますと、跡形もなく取り壊されています。そして今、私たちは全く新しい会堂で礼拝を奉げています。そのように、この世の終りの時、私たちの生きているこの古い天地宇宙は跡形もなく壊され、全く新しい新天新地が備えられる！そこに入る事が出来るのは、「いのちの書」に名前が記されている者です。

　　前回、その素晴らしさについて見ました。　「見よ、わたしはすべてのものを新たにする。」（２１：５）と主は言われました。全てのものが光り輝く神の都、私たちも栄光の体に変えられえる。　いのちの水の川に、いのちの木。　そして何より素晴らしい事は、神様と人が親子のように直接に一緒にいる、という事です！

　　“見よ、神の幕屋が人と共にあり、神が人と共に住み、人は神の民となり、神自ら人と共にいまして、人の目から涙を全くぬぐいとって下さる。もはや、死も無く、悲しみも、叫びも、痛みもない。先のものが、すでに過ぎ去ったからである。”（３〜４節）


３．このように黙示録は、この世の終わりの時に起る全ての出来事を私たちに知らせてくれた訳です。そして、黙示録の締めくくり、一番最後に語られているメッセージは何か、それは、「これらの出来事はすぐにも起きる」という事、そして「再臨のイエス様はすぐにも来られる」という事です！（２２：６〜７節）　実は黙示録は最初からその事を語っていました。1章１〜３節を読んでみましょう。

　　ならば、その時がやがて間もなく来るとするなら、私たちはどのようにして備えればいいのでしょうか？　８〜９節。“ただ神だけを拝しなさい。”　ただ真の神様だけを礼拝しなさい」、これがイエス様のお迎えに備える私たちの第一にすべき事です！

　　思わず、このヨハネが輝く天使にひれ伏そうとしたように、私たちはこれからの終りの時代の中で、色々なものに誘惑されて、思わず神様以外のものにひれ伏したくなる、あるいは恐れに負けてひざまずいてしまう誘惑があるかも知れない。けれども、み使いが言いました、「そのような事をしてはいけない。」　どんなに魅力的な美しいものが現われても、またどんなに力を持った恐ろしいものが現われても、「ただ神だけを拝しなさい」。これからますます私たちは、神様を礼拝するという事を、今まで以上に大切にし、今まで以上に心からささげていきましょう！　会堂が新しくなっても、機材が新しくなっても、礼拝をささげる私たちの思いが、本当に神様の前にひれ伏すとか、神様を愛するとか、信じるとか、献げるとか、御言を聞くだけでなく従うとか、そのようになっていかなければ意味がないですよね。
　　日曜日の礼拝を献げる事も、本当はもっと大切にして欲しいんです。日曜日に色んな用事が入るでしょう。でも、神様を礼拝するよりも大事な用事なんて、無いんです。“ただ神だけを拝しなさい。”


４．次に１０〜１１節。これからの時代は、正しく生きようとする者と、悪く生きようとする者、その白黒がいよいよハッキリしてくる。つまり、永遠の命か、永遠の滅びか、神様の方に行くか、悪魔の方に行くか、一人一人の行くべき道がいよいよ二つにハッキリと分かれてくるのです！　この世の罪の様子はこれからますます酷く、悪質に、凶悪になるかも知れません。人を罪に誘惑する悪魔の働きはもっと活発になるでしょう。

　　私たちは、これからはいよいよ、「私は天国に行く者なんだ。神様の子どもなんだ。」という意識と誇りをもって、この世の罪と悪に染まらぬよう、流されぬよう、義しく、聖い生き方を心がけて生きねばなりません！


５．そのように神様の前に正しく生きていくなら、イエス様が迎えに来られた時、それぞれの歩みに応じて、この世のどんな宝にも勝る、報いが与えられるのです！

　　１２〜１５節、主は“神の国と神の義をまず求めなさい。”と言われましたが、神の国に入るために、自分の罪を悔い改めて、イエス様の十字架の救いを信じた者は幸いです！

　　しかし、悔い改めない者、悪の方に、闇の方に好んで行く者は、神の国の外に放り出されている！

　　１６節、「輝く明けの明星」。明星というのは金星の事で、夜明け前に最初に見える一番星です。この明けの明星は、朝早く起きて目を覚ましていた人や、暗い夜中じゅう、夜明けを待っていた人、朝日が上るのを待っていた人しか見る事が出来ません。つまり、この世が罪で真っ暗な夜の時代に、眠ってしまわずに信仰の目を覚ましていた人、イエス様が再臨される事を信じて、待ち望んで、心の用意をして、天を見上げていた人だけがイエス様を向かえる事が出来るのです！

　　１７節、 “「きたりませ」といいなさい。”　イエス様、来て下さいと言いなさい。主が来られる事を心から待ち望んでいなさい。　イエス様を愛していなければそう思わないでしょう。この世にどっぷり浸かり、この世に生きる事で満足していたら、再臨を待ち望まない。しかし、「かわいている者」、すなわち、この世のもので心が満たされる筈がない、空しい、心が渇いている者。この世のものではなく、天のものを、救いを求めている者は、イエス様は「わたしのもとに来るがよい、価なしに与えられる」と招いておられます！　今はまだ救いのチャンスがあるのです！


６．１８〜１９節、この黙示録はクリスチャンであってもなかなか読まない人が多い。難しいと言って。勿論、読まないのもいけません。聖書は全てが神様の言葉、メッセージですから。　そしてこの黙示録を勝手にいじってはいけない。終りの時代は、聖書の言葉を勝手にいじって部分的に用いる異端もたくさん出てきます。　分からない部分があっても、恐ろしい部分があっても、神様の言葉をそのまま受け取って、信じる事が大事です。


７．２０節、この黙示録の最後の章に繰り返されている事、それは「主がすぐに来る」という事です！例えば、今年２００９年の最後の日にイエス様が再臨されるとか、来年２０１０来の最初の日にイエス様が来られるとしても、「主よ、待っておりました」と迎えられる備えは出来ているでしょうか？

　　新会堂への引越しの際に言いました。この引越しの準備をしながら、荷物の整理や部屋の掃除をしていた時、心に示された事、それは「天国への引越しの準備もしておきなさい…」という事でした。　今年はたくさんの身近な方が天に召されていきました。
　　主は今年、素晴らしい新会堂を備え、そこに私たちを招き入れて下さいましたが、主は天に場所を用意したら、そこに私たちを迎えよう、とおっしゃいました。

　　“これらのことをあかしするかたが仰せになる、「しかり、わたしはすぐに来る」。アァメン、主イエスよ、きたりませ。”

　　天に目を向け、心を備えて、今年一年の終わりを迎えましょう！




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