2009年12月6日

ルカによる福音書　1章 20節

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　＜ 黙って信じる ＞

「時が来れば成就するわたしの言葉を信じなかったから、あなたは口が
　きけなくなり、この事の起こる日まで、ものが言えなくなる。」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ルカによる福音書　1章20節）


１．１２月に入りましたね。再来週はクリスマスです。クリスマスを待ち望むローソクも２本つきました。

　　さて、クリスマスは神の子イエス様がこの世に来て下さった事をお祝いする日ですけども、実はイエス様が赤ちゃんの姿で来て下さる少し前に生まれた、特別な赤ちゃんがいました。誰だか知ってますか？　それはバプテスマのヨハネさんです。

　　イエス様が赤ちゃんとして来て下さる時も、とても不思議な方法だったんだけれども、バプテスマのヨハネさんが生まれる時も、かなり不思議な方法だったんですね！


２．これはヨハネさんのお父さんとお母さんです。お祖父ちゃんとお祖母ちゃんではありませんよ。ヨハネさんのパパとママ。　けれども確かにね、歳は８０歳か９０歳ぐらいになってたかも知れません。だから年齢的にはお爺ちゃんとお婆ちゃんです。名前は、ザカリヤさんとエリサベツさんです。

　　この二人は、やっぱりずーっと子どもが欲しかったんですね。赤ちゃんが生まれて欲しかったんです。だから、二人でずーっと子どもが与えられるように祈ってたと思います。　けれども、何十年も与えられないまま、生まれないまま、二人ともお爺ちゃん、お婆ちゃんになってしまいました。

　　お婆ちゃんになると、赤ちゃんが生めなくなるんですね。自然に赤ちゃんを産んだ世界最高記録は５７歳だそうです。それでもかなりスゴイ。だから、８０歳とか９０歳になってから赤ちゃんを産むなんて、普通には絶対に不可能な事です。


３．さて、ザカリヤさんは祭司と言って、神殿でご用をする人でした。祭司って言ってもたっくさんいて、この中の聖所という場所に入ってご用ができるのは、一生に一度あるかないかの貴重な事でした。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【人形劇】

　　そうしてザカリヤさんが聖所に入って、香をたいている時、み使いガブリエルが突然、現われました！　ピカーンッ

　　ザカリヤ：「ウワーッ」
　　み使い　：「恐れるな、ザカリヤよ、あなたの祈りが聞き入れられたのです。あなたの
　　　　　　　　　妻、エリサベツは男の子を産むでしょう。その子をヨハネと名づけなさい。
　　　　　　　　　・・・彼は主の前に大いなる者となり、ぶどう酒や強い酒をいっさい飲まず、
　　　　　　　　　母の胎内にいる時から既に聖霊に満たされており、そして、イスラエルの
　　　　　　　　　多くの子らを、主なる彼らの神に立ち帰らせるでしょう。・・・」
　　ザカリヤ：「え？　あ、いや、まさか、そ、そんな事が・・・、どうして、どうしてそんな事
　　　　　　　　　がわたしに分かるでしょうか？　ご覧の通り、わたしはもうこんな老人です
　　　　　　　　　し、妻のエリサベツももう年をとっています。」
　　み使い　：「・・・わたしは神のみ前に立つガブリエルです。この喜ばしい知らせをあな
　　　　　　　　　たに語り伝えるために、つかわされたものである。時が来れば成就する
　　　　　　　　　わたしの言葉を信じなかったから、あなたは口がきけなくなり、この事の
　　　　　　　　　起る日まで、ものが言えなくなる。」
　　ザカリヤ：「えっ、あ、あれ、声が、あ、ぁ・・・」

　　そして、ザカリヤさんは聖所から出てきました。

　　民　衆　：「あ、ザカリヤさんだ。ずいぶん遅かったですね。」
　　ザカリヤ：「（ジェスチャーで天使のことを伝えようとする）　ン、ン、ンー・・・」
　　民　衆　：「どうしたんだろう？　ザカリヤさん、しゃべれないのかなー」
　　民　衆２：「きっと、聖所の中で何かまぼろしを見たんだよっ」


４．こうして、ザカリヤさんはしばらく喋れなくなってしまいました！　後では、また喋れるようになるんですけども。でも、なんでだろうね？　なんで神様は、このみ使いを使って、ザカリヤさんが喋れないようにされたんだろうね？

　　神様の言葉を信じれなかったから？　そうです。でもなんで、「ザカリヤよ、あなたは神の言葉を信じなかったから、目が見えなくなります」とか、「歩けなくなります」とか、ではなくて、なんで「口がきけなくなります」っていう事だったんだろうね？

　　これは先生のお友達の牧師先生が言ってたんだけど、なるほどなーと思いました。それは、「神様の前に黙りなさい。口を閉じなさい」っていう事なんだって！　ザカリヤさんは、恐れて慌てて色々喋りましたね。天使が神様の言葉を伝えて、「恐れるな、ザカリヤよ、あなたの祈りが聞き入れられたのです。あなたの妻、エリサベツは男の子を産むであろう。」って言われた時、「分かりました」とか「信じます」て言えばよかったんだけど、「そんな私も妻ももうお爺ちゃん、お婆ちゃんなのに、赤ちゃんが生まれるなんて、絶対無理だ、そんな事、ありえない」と思って、信じる事が出来なくて、それで、「えーと、あの、いやどうしてそんな事が分かるでしょうか？　二人とも歳を取っているのに無理でしょう」と、神様を疑う言葉、信じない言葉を言ってしまった。

　　だから、神様が「黙りなさい。口を閉じなさい。神がする、と言っているのです。時が来れば、神の言葉は実現するのです」という意味で、ザカリヤさんをしばらく喋れなくされたんだと思います！


５．私たちは、時々ね、神様のする事、神様のご計画が、私たちが考えている事と違ったり、私たちが思っている以上に大きな事をされようとする時、「どうして、そんな事があるでしょうか？　そんな事、無理でしょう？かなり難しいでしょう？　そんな事、出来ないでしょう？」とか、「止めましょうよ、そんな事、大変ですよ？　私はやりたくない」とか、恐れて、色々あれこれと心配して、先のこと考えちゃって、神様の前にワーワー、ギャーギャーと騒ぐんですね。
　　でもね、神様は「静まりなさい。口を閉じなさい。黙って信じなさい」って願っておられるんですね！！！

　　この新会堂も、何度も言うけども一つの奇跡のような事です。　神様には私たちの思いを超えたスゴイ事も出来るんですね！どうか、何でも出来る真の神様をもっと信頼して、「信じない者にならないで、信じる者」になりましょうね！



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