2009年9月13日

ヨハネの黙示録　16章 12〜16節

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜ 恵みが取り去られる前に ＞

「見よ、わたしは盗人のように来る。裸のままで歩かないように、
　また、裸の恥を見られないように、目をさまし着物を身に着けている者は、
　さいわいである。」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ヨハネの黙示録　16章 15節）


１．夏に故郷に帰られた方もいれば、来週帰られる方もあると思いますが、私も８月の末に、父の生まれ故郷である茨城県の田舎に久しぶりに行って来ました。まあ相変わらず、山に囲まれた自然の中なんですね。 水はキレイな川の水に水道がつながっていて、タダでいくらでも蛇口から出てくるんです。 そして水がいいと、お米でもキュウリでもトマトでも、何でもおいしいんですね。ゼンマイとか。正に自然の恵みがいっぱいでした。

　　都会におりますと、なかなか自然の恵みを感じにくいんですし、自然の恵みに感謝する事もしない訳ですけども、しかし、私たち人間は全員、全ての自然を造られた真の神様のあらゆる恵みを受けて、生かされている訳ですね！神様の恵みを受けないで生きている人はただの一人もいない訳です。

　　マタイ５：４５、“天の父は、悪い者の上にも良い者の上にも、太陽をのぼらせ、正しい者にも正しくない者にも、雨を降らして下さるからである。”

　　ここで大事な事は何でしょうか？　神様から与えられる恵みは全人類に平等、不公平はない。しかし、ここで人間は二つのタイプに分かれます。それは、この恵みを与えて下さっている神様を認め、自分を日々生かして下さっている神様に感謝して生きるか。それとも、恵みを与えられている事、生かされている事を当たり前と思い、感謝もせず、神様を無視して生きるか。


２．創世記の一番最初を見るならば、神様は私たち人間のために、生きていくのに必要な全ての素晴らしい恵みを備えて下さった事が記されています。まず「光」。そして「水」。次に「陸（大地）」。「太陽、月、星」。「植物」「動物」。そして、私たちの「命」。そして、最後、第7日目に与えられたのが、「安息」です。神様と共にいる「安息・平安」です！

　　これらは全部、私たちが生きていくために必要な恵み、最高に素晴らしいそれらものを与えて下さった訳です！

　　しかし、それらの恵みに感謝せず、与えて下さっている神様を認めないなら、礼拝しないなら、それらの恵みが遂には一つ一つ取り去られていくのですっ。　それが今日の黙示録に記されている、「最後の七つの災い」です。

　　16章1〜2節、　「健康という恵みを失う災い」。真の神様を認めず、むしろ別のもの、偶像（アイドル）に心を向ける者に「ひどい悪性のでき物」ができた。 どんな病気か分かりませんが、とにかく「ひどい」と。 新型インフルエンザを考えても、健康が与えられている事、生かされている事は当たり前ではない神様の恵みです。　私たちは感謝しているでしょうか。

　　3節、「赤潮」と言って、プランクトンが急に大発生して海が赤くなって、魚や貝などが死んでしまうという事がありますが、最近は温暖化によって海の温度が上がり、赤潮が非常に発生しやすくなっているそうです。 やがて、世界中の海が全て赤くなり、海の生き物が全て死んでしまうとしたら、一体どうなってしまうのでしょうか。

　　ここでポイントは、前の７つのラッパの災いの時にも、同じような事が起きたのですが、その時は、全てが失われるのではなくて、「３分の１」が失われたのです。（8：8〜9）

　　10〜12節、　けれども、最後の７つの鉢の災いでは、それぞれの自然の恵みが全て取り去られていくのです！


３．続いて16：4〜7、「水の恵みを失う」。私たちは「水」を失ったら、途端に生きていけません。命を生かす水。その水はどこから来るんでしょうか。天から降り注ぐ訳です。　天の父から与えられる恵みが無かったら、人は生きていけないのに、どうして神様の前に高ぶる事が出来るでしょうか？　そして「水」は体の中で「血」に変わります。

　　人間は今まで人の血をたくさん流して来ました。もし、悔い改めないなら、やがてその裁きを確実に受けるのです。

　　8〜9節、　「太陽の恵みを失う」。太陽も丁度いい温度で私たちを温める恵みですが、それを失う。温暖化どころか、激しい炎熱で人々を焼くという。 太陽などの恒星は、その寿命の終わりには、膨張して最後のエネルギーを一気に放出して、白色矮星という塊になるそうです。最後はこうなるのでしょうか。しかし、もはや人は悔い改めない。

　　10〜11節、「光を失う」。遂に太陽の光が失われるのでしょうか。光が与えられているという事は本当に恵みです。人間は薄暗い天気が続くだけで、うつっぽくなります。ましてやずっと暗闇だったら、人間はどうなってしまうでしょうか。

　　そして「悔い改める事が出来る」というのは、実は恵みですね。悔い改めるチャンス、回復のチャンス、やり直すチャンスが与えられるのですから。 しかし、どんなに苦痛を味わっても、もはや悔い改める心を全く失っているという、恐ろしい状態ですっ。


４．次に12〜14節、つまり、サタンと悪霊たちが、この世の王達を集めて、神様との最後の戦いの備えをしたというのです。 これは「ハルマゲドンの戦い」と言われる、最後の戦争の事です。すなわち、ここで失うのは「神様との平和」ですね！ 神様の前に悔い改め、十字架によって赦され、和解する、神様との関係が平和になるという、この最大の恵みを完全に失う。逆に、愚かにも、神様と戦うというのですっ！

　　このように、私たちは神様から与えられているあらゆる恵みによって生かされていて、その中のどれを失っても、生きていけないものです！　今はまだ、「悪い者の上にも良い者の上にも、太陽をのぼらせ、正しい者にも正しくない者にも、雨を降らして」下さっています。けれども、この時には、あらゆる恵みが失われていくのです！！

　　15節になんと書いてあるでしょうか、
　　“見よ、わたしは盗人のように来る。　裸のままで歩かないように、また、裸の恥を見られないように、目をさまし着物を身に着けている者は、さいわいである。”

　　この時がいつ来るか分からない。盗人のように来る。　その時、目を覚まして、着物を身に着けている者はさいわいである。 「裸のままで」というのは、エデンの園で罪を犯した時のアダムとエバのように、罪を犯したままの裸の状態、罪をもったままの状態の事です。

　　けれども、あの時、主なる神様は二人の裸をおおうために、「皮の着物を造って、彼らに着せられた」とあります（創世記3：21）。この何かの動物を犠牲にして造った皮の着物が、イエス様の救いを象徴しています！

　　すなわち、「裸の恥を見られないように、目をさまし着物を身に着けている者」というのは、信仰の目を覚まし、イエス様の救いという着物を着ている人の事です！　救いの恵みを受け取っている人の事です！！！


５．ある先生はこう言いました、「神様からの恵みに対して感謝しないこと、この忘恩の罪こそが最大の罪である」と！

　　いかがでしょうか。私たち全ての人間は、神様からあらゆる恵みを頂いて、生かされています！　中でも最大の恵みは、私たちの罪を赦し、救いの着物を着せ、神様との平和の関係、真の安息に回復させていただける恵みこそ、最大の恵みです！！！
　　この恵みに対して、主にいつも心から感謝をささげて、歩んでいきましょう！




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