2009年7月26日

ヨハネの黙示録　12章 1〜12節

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜ 教会とサタンとの闘い ＞

「兄弟たちは、小羊の血と彼らのあかしの言葉とによって、彼にうち勝ち
　死に至るまでもそのいのちを惜しまなかった。」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ヨハネの黙示録　12章 11節）


１．今日も黙示録を開いてまいります。黙示録というのは、これまでも見てきた通り、弟子の　ヨハネがイエス様によって見せられた、この世界の「結末」に関する「幻」が記録されている書物です。 それらは不思議な幻の形で記されていますから、その全部を完全に理解する事は出来ませんが、しかし神様が私たち人間に何を伝えたいと願っておられるのか、その中心メッセージは聞く耳と心があれば、誰でも分かる筈です。


２．さて、今日の箇所もまたスゴイ幻です。（1〜2節）　ただならぬ一人の女性。これは一体、何を指すのか？　太陽を身にまとい、月を足台にしてるという事は、これは地球の事かな、と思いますが、更に「12の星の冠をかぶっていた」とあります。12は「選ばれた者」とか「神の民」を示す数字ですから、実はこれは「イスラエルの民」の事であり、また「教会」つまりクリスチャン全体の事を象徴しています。

　　その女性が「男の子」を産もうとして苦しんでいた。この男の子は、イエス様の事です。
　　つまり、主なる神様はこの女性に象徴される「イスラエル民族」を選んだ訳ですね。それが旧約聖書にずっと書いてある訳です。まず、最初にアブラハムを選んで、その子孫からイスラエルの12部族が出来ました。 で、そのイスラエル民族はエジプトで奴隷になったり、国を作ったり、戦争したり、バビロンに捕囚になったり、色々苦しい目に会いました。
　　でもそのイスラエル民族を通して、神のみ子、救い主イエス様が来て下さった訳ですね！言うなれば、まさにイスラエル民族が歴史の中で産みの苦しみをして、遂に一人の男の子、救い主イエス様が来て下さった、という訳です。


３．ところが、この赤ちゃんと女性を狙ってるヤツがいるっ。つまり、イエス様と神に選ばれた人々を昔っから狙ってるヤツがいる。それは誰か。それが悪魔です、サタンですっ。（3〜4節）　「赤い龍」。サタンはヘビとか、龍とか呼ばれます。７つの頭と１０本の角はこの世の力（10）を完全（7）に握っている事を象徴しています。

　　このサタンは生れたばかりの赤ちゃんイエス様を殺そうと待ち構えていました。ヘロデ大王を使って。けれども、イエス様は父なる神様によって守られ、途中もサタンが何度もあの手この手で、イエス様を邪魔しようとしたけれども、しかしイエス様は、十字架と復活によって、その使命を見事に果たして、救いの道を開いて、そして、天の神様の元に戻って行かれました。（5節）　イエス様は羊飼いですから、鉄の杖をもって全ての人類を王様として治めます。

　　つまり、この12章に何が書いてあるかと言うと、昔から今日まで、神様と悪魔が戦いを続けている、という事なんです！　神様は人間を救おうとなさる。すると悪魔はそれを何とか邪魔しようとする。でも、邪魔なんか出来ない。神様の方が強いんだから当たり前です。
　　でも悪魔はしつこいから、また別の方向から邪魔しようとする…。そういう戦いが、実はずっと歴史の中でなされてきているんですね！

　　サタンはイエス様の救いの道を開くのを邪魔しようとしたけれども、それは失敗した。それなら次は、イエス様を信じる者たち、「教会」を潰してやろう、迫害してやろうとしている訳です。（6節）　教会を迫害しようとする。　けれども、神様の守りがあります。


４．さて、そのような神様と悪魔との戦いは、私たちの目に見えない、霊の世界、天使の世界においても現実になされています！それは、決しておとぎ話やファンタジーの話ではなく、現実に、激しく、そのような霊の世界の戦いがなされているのです！

　　7〜9節、ミカエルというのは天使の長、頭です。 サタンと悪霊たちは、ミカエルと天使たちに勝てなかった。だから、天の世界にはサタンはもう入れない。そして、サタンたちはこの地上に投げ落とされた、という。

　　ですからね、大変なんですよ。いよいよ終わりの時代っていうのは、サタンがもう自分がいよいよ滅ぼされる時が近づいているので、私たちのこの地上において、最後の悪あがき、大暴れをするって事なんですから！一人でも多くの人間を地獄の道連れにしようと、前にもまして必死に動き回る訳です。（10〜12節）

　　つまり、これからの時代は、私たちはいよいよ信仰をしっかり守る戦いをしなければならない、という事です！！！　信じてると思ってる人だって、下手すると悪魔の方に引っ張られてしまうのです！だから、エペソ6章11、12節に「悪魔の策略に対抗して立ちうるために、神の武具で身を固めなさい。わたしたちの戦いは、血肉に対するものではなく、もろもろの支配と、権威と、やみの世の主権者、また天上にいる悪の霊に対する戦いである。」とあるように、神の武具を身につけないといけないのです！

　　先ほど11節に、その勝利の秘訣が書いてありました、
　　“兄弟たちは、小羊の血と彼らのあかしの言葉とによって、彼にうち勝ち、死に至るまでもその命を惜しまなかった。”

　　「小羊の血」つまりイエス様の十字架の勝利の血、それを「信じます」というあかしの言葉すなわちイエス様の十字架による救いをしっかり信じて告白する事が、悪魔に打ち勝つ最大の武器であるという事です！！！


５．この後の部分を読みますと、サタンがいよいよこの女性、つまり教会を追いかける、迫害する事が記されています。その迫害はしつこい。けれども、その度に神様は様々な形で教会を守られる事が記されています。（13〜17節）

　　サタンは教会に対し、クリスチャンに対し、いよいよ攻撃してくるけれども、その度に神様の助けと守りがあるのです。　イエス様はもう悪魔に勝っていますし、十字架によって致命傷を与えている訳です！ただ最後に苦し紛れに暴れるのがやっかい。

　　それに巻き込まれないように、いよいよイエス様をしっかり信じ、神の武具を身につけ最後まで、死に至るまで信仰の戦いを全う致しましょう！！！


　　“兄弟たちは、小羊の血と彼らのあかしの言葉とによって、彼にうち勝ち、死に至るまでもその命を惜しまなかった。”



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