2009年5月24日

ヨハネの黙示録　7章 9〜17節

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜ 患難の中で救われる人々 ＞

「彼らは大きな患難の中をとおってきた人たちであって、
　その衣を小羊の血で洗い、それを白くしたのである。」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ヨハネの黙示録　7章14節）


１．今日も黙示録を開いてまいります。前回のことを振り返りますと、小羊イエス様が父なる神様から一つの「巻物」を受け取った。７つの封印で厳重に閉じられている、その巻物の封印を開けるとどうなるのか。それは、今のこの世界、天地宇宙が滅ぼされていき、そして全く新しい世界が、新天新地が造られるという、そういう大変な事が起こるという事でした。

　　その時、真の神様を礼拝しない者、救い主イエス様を信じない者、チャンスが与えられたにも関わらず最後まで罪を悔い改めなかった者は、共に滅ぼされてしまいます！逆に最後ギリギリでも悔い改めて信じた者は、その新しい世界、天国に入れられるのです！


２．前回の６章で、小羊イエス様はその７つの封印の6つ目まで次々に開いていかれました。一つ一つ開かれる度に、世界中に大きな戦争や、飢饉（食糧不足）や、また伝染病（死の病）が蔓延する事が記されていました。またクリスチャンたちが迫害され（逆に言えばどんどん福音が世界中に伝えられるという事）、そして６番目の封印が解かれた時、大地震が起き、太陽も月も光を失い、星は落ちるという、天変地異が起きる事が記されていました。


３．そのように封印が６つまで次々と解かれ、さあ後は最後の７つめの封印が開かれるだけとなりました。この7つ目の封印が開かれたら、もうラストというか、最後が始まる訳です。けれども、その最後の封印が解かれる前に、今日のこの7章の記事がここに記されているんですね！　ここに大事な意味があると思われます。

　　では早速、読んでいきましょう。７章１〜３節、四人の御使いが東西南北、世界全地の四隅に立ち、そして別の四人のみ使いに向かって、（つまり６章に出てきた災いをもたらす四人のみ使いの事でしょうか、）彼らに向かって、「ちょっと待て」と。　神様のハンコを持っているみ使いが、「神の僕らの額（おでこ）に、わたしたちが印を押してしまうまでは、地と海と木とをそこなってはならない。」と言いました。

　　天変地異も起きるこの大患難の最中に、「ちょっと待て」と、神の僕である者たち、神を信じる者たちに、一人も間違えないようにちゃんと目印を着けるから、それまで手を下してはならない、というのです。

　　印鑑とかハンコというものは、「これは確かに私のものです」という印に押す訳です。　「この人は確かに神様のもの、ペタンッ。この人は…違う」と。　大患難の混乱の時代にあっても、ちゃんと真の神様を信じる者を見ておられる、区別しておられるのです！

　　４〜８節、「エホバの証人」という異端はここだけを見て「天国に入れるのは14万4千人だけです」と言うのですが、何度も言うように黙示録の数字は象徴的な意味があります。12,000人×１２＝144,000人　　１２や１２の倍数は選ばれた者や神の僕を象徴する数字ですから、額に印を押された「神の僕たち」を示している訳です。


４．果たして私達は、その額に神の印を押してもらえるでしょうか？　あなたがイエス様を救い主として信じ、そして真の神様を礼拝する者であるなら大丈夫です！

　　今回、改めて思わされましたが、イエス様を信じ、洗礼を受けてクリスチャンになる、これが必要なのは勿論ですが、その後、やはり礼拝をし続けるという事が非常に重要だと思わされました。ヨハネの福音書の４章２３節に“まことの礼拝をする者たちが、霊とまことをもって父を礼拝する時がくる。そうだ、今きている。父は、このような礼拝をする者たちを求めておられるからである。”とあります。

　　という事は、逆に言えば、礼拝をしない者は求めていない、という事ですよね！　幾らその人が「私はクリスチャンです。洗礼も受けました」って言っても、全然礼拝をしない人なら、天国に行く意味がないのではないでしょうか？　果たして神の印を押してもらえるのでしょうか？


５．天国は父なる神様と小羊イエス様を礼拝する所です！　世界中の国々から、礼拝をする者たちが呼び集められるのです！　９〜１０節、「数えきれないほどの大ぜいの群衆」が、神様とイエス様を礼拝していた！　救われた事を感謝していた！（１１〜１２節）

　　さて、この大勢の人たちは一体どうやって救われたのか？　（１３〜１４節）
　　“彼らは大きな患難をとおってきた人たちであって、その衣を小羊の血で洗い、それを白くしたのである。”

　　すなわち、その大患難時代の中を通ってきたクリスチャンたち。また、戦争や飢餓や伝染病や天変地異や様々な苦しみの中で、目が覚めた、やはり真の神様はおられるんだと自分の本心に立ち返り、今まで神を信じなかった罪を悔い改めて、救い主イエス様を信じて、小羊の血で心を洗ってもらった者たち！


６．前回も言いましたが、この世の終わりの大患難時代っていうのは恐ろしいんですけども、言い換えればそれは最後の大きな救いのチャンスなんですね！　人間っていうのは、物質的に豊かだったり、健康だったり、とりあえず平和だったりする時には、心が高ぶっていて、真の神様の前に遜ろうとも信じようともしない訳ですね。けれども、本当に様々な自分の力ではどうしようも出来ない大変な出来事にぶつかる時に、「神様、助けて下さいっ。赦して下さいっ」という切実なる思いが出てくる訳ですね！

　　ですから、世の終わりの大患難時代というのは、大変なんだけれども、世界中の多くの人々が悔い改め、救われる、最後の大きなチャンスなんですね！


７．しかし、そのような苦しみの中を通りながらも、イエス様を信じた人たちは、天国に入れられ、イエス様の慰めと恵を受けるのです！（１５〜１７節）

　　８章に入ると、最後の７つ目の封印が解かれます。しかし、その前に主は、世界中から真の神様を信じる者、小羊の血で衣を洗う者を、集められるのです！これらの事がいつ起きるか分かりませんが、確実に時は近づいています。　私たちは、今日という日に、罪を悔い改めて、御子イエス様をしっかりと信じ、罪の衣を白く洗って頂き、そして日ごと、日曜ごとに、主を心から礼拝する者でありましょう！！！




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