2009年5月31日
使徒行伝 1章 1〜14節
＜ ひたすら祈る時 ＞
「聖霊があなたがたにくだる時、あなたがたは力を受けて、エルサレム、
ユダヤとサマリヤの全土、さらに地のはてまで、私の証人となるであろう。」
（使徒行伝 7章8節）
１．今日は「ペンテコステ」と言って、イエス様を信じるすべての人に聖霊なる神様が宿られるようになった事を記念し、特に覚える日です。聖霊様は私たちに何をして下さるのでしょうか。一言で言うなら、私たちに
「命と力を与えて下さる」のです！
譬えるなら、赤ちゃんがまず
命を与えられて誕生する。 そして生まれてから生きていくためには様々な
力が必要ですね。 まず肺呼吸する力、お乳を吸う力、やがて歩く力、バイ菌に負けない力、知恵の力…。
２．私たちもまず
クリスチャンとして、神の子どもとして、聖霊様が
霊の命を与えて、生まれさせて下さるのです。ヨハネ３：５
“だれでも、水と霊とから生れなければ、神の国にはいることはできない。肉から生れる者は肉であり、霊から生れる者は霊である。”
聖霊様は私たちを「神の子ども」として産んで下さるんですね。 そういう意味では、正に聖霊様はお母さんのような神様です。
「父なる神様」に対して、
「母なる聖霊」という言い方をする人もありますが、確かにそういう感じがします。
そして、神の子どもとして生まれた後、
クリスチャンとして生きていくための力が要ります。「祈り」という呼吸をする力。「御言」のお乳を、栄養を吸う力。神のこどもとして歩く力。この世の罪のバイ菌に負けない抵抗力。霊の知恵の力…。その力を聖霊様は与えて下さるのです！
３．さて、イエス様は十字架にかかって死なれてから、三日目によみがえられ、４０日の間、弟子たちに何度も姿を現されて、ご自分がよみがえられた事を示されました。
１章３〜５節、「
エルサレムから離れないで、かねてわたしから聞いていた
父の約束を待っているがよい。」
とにかく現代人というのは、常に忙しく動き回っていないといられない。 逆に言うと、落ち着いて静かにしたり、ただ待つことが苦手ではないでしょうか。
そんな私たちが、もしこの４節の言葉を言われたら苦痛でしょうがないかも知れません。現代人の私たちには、これは無理な命令なんでしょうか？
４．弟子たちも、やはりそうイエス様に言われても、とてもそんな気になれなかったんでしょう。じっと待つなんて出来ない。 「こうしてイエス様がよみがえられたんだから、今こそ動き出すんですかっ、活動開始ですかっ、戦いの時ですかっ」と。（６節）
そうじゃない、「待ちなさい」って言われたのに。 なぜそんなに急ぎたがるのか、なぜそんなに慌てるのか。
力も無いのに気ばかりあせる。 私も神学校にいる時、こんな所で４年もグズグズしてられるか、と思いました。まだ何の力も蓄えもないのに。
どうでしょう、もしこの時、弟子たちが聖霊様がくだるのを待たずに、気持ちのはやるまま、何かの活動を始めたなら・・・。しばらくはガムシャラに頑張るかも知れない。けれども、間もなくエネルギーが切れ、疲れ果て、燃え尽き、行き詰る事でしょう。
５．イエス様はそんな弟子たちにこう言われました、（７〜８節）。
「聖霊があなたがたに降る時、あなたがたは力を受ける…」どういう
力か、
「イエス様の証人となる力」！
「イエス様の証人となる」という事は、何も
口でイエス様の事を人に証しする、伝えるばかりではないでしょう。そのクリスチャンの
存在自体が、イエス様を信じて生きているその人の
生き方自体が、周りの人にとって「この人が信じてるイエス・キリストは本当に救い主かも知れない」と知らせる、そういう
証人になるという事です。
いかがでしょうか、クリスチャンである皆さんは、イエス様の
証人としての力、クリスチャンとして歩む
力、神の子どもとして日々生きていく力が充分にあるでしょうか？
それとも、力が足りない、乏しいと思われるでしょうか？
６．この後、イエス様は弟子たちの見ている前で天に昇って行かれました。 弟子達はあ然としたでしょう。やがて帰って来ると、天使は知らせました。という事はイエス様がやがて帰って来られるまでの間、イエス様の
証人としての役割を果たさないといけない。けれども、自分達は無力だ。あまりにも弱い。
でも、それが大事だったと思います。弟子達は自分の弱さをよーく分かっていました。私たちは、自分の弱さを知らなければ、必至に祈ろうとしません。あまり祈りもしないで、自分でバタバタ動き回って、自分の力で何とかしようとします。
でも、本当に自分の無力を知っている者･･･形や体裁はそれらしく見せる事が出来ても、そこに本当の命や力を宿す事は自分には出来ない、本当の力は神様しか持っていない事を知っている者は必至に祈ります！
１４節、
“彼らは…心を合わせて、ひたすら祈りをしていた。”
彼らは結局、１０日間ひたすら祈り続けたんですね。いかがでしょうか、１０日間もひたすら祈り続けたような事があるでしょうか？忙しい現代人の私たちには、１０日もひたすら祈り続けるなんて、あり得ないと思うでしょう。じゃあ１０日は無理でも、三日でも、いや一日でも、ひたすらじっくりと祈ったという事はあるでしょうか？では毎日の中で、１時間は？３０分はどうでしょうか？ そんなにじっくり祈ってられない、そんな時間があったら、あの事もこの事も、他にしたい事がいっぱいあるっ、と言うかも知れません。
でも、１０日の祈りの後、聖霊が降って、弟子達は全く変えられました。聖霊様の力を溢れるほど、豊かに頂いて、見事にイエス様の証人になった訳ですね！
７．ペンテコステ以後の私達は、クリスチャンであるなら既に聖霊は宿っています。
ただ、聖霊が宿っていても、聖霊様の力や助けや導きを、日々どれくらい求めているでしょうか？ 聖霊様はいつも共におられますが、日々どれくらい聖霊様の導きの声を聞こうとしているでしょうか？
弟子たちの祈りは１０日間で終わったのではありません。聖霊が宿った後も、毎日、聖霊様の力と助けと導きを祈り求め続けたのです！
“聖霊があなたがたにくだる時、あなたがたは力を受けて、エルサレム、ユダヤとサマリヤの全土、さらに地の果てまで、わたしの証人となるであろう。”
聖霊様は私たちに
命と
力を与えて下さるのです！ 私達が頼れば頼るほど、求めれば求める程、与えて下さいます！ もし私達がクリスチャンとして無力だと感じるなら、聖霊様に求めればいいのです！命がないと感じるなら、なるべくじっくり、ゆっくり、急ぐ心、慌てる心を落ち着かせて、忙しい仕事をひとまず置いて、ひたすら祈り求める事です！
主は、必ず、いや絶対にあなたに力を与えて下さいます！！！
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