2009年4月26日

ヨハネの黙示録　5章 11〜14節
　
　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　＜ 天上での礼拝�A ＞

「御座にいますかたと小羊とに、さんびと、ほまれと、栄光と、権力とが、
　世々限りなくあるように。」　　　
　　　　　　　　　　　　　　　（ヨハネの黙示録 5章13節）


１．黙示録を開くのは一ヶ月ぶりになりますので、前回のメッセージを振り返ります。

　　前回は＜天上での礼拝�@＞という題で4章から御言を開きました。この4章5章は天国での驚くべき礼拝の様子が記されている訳ですね！　ヨハネが幻のうちに天国に引き上げられ、天国の入り口・門から入って、その様子を見た訳です。まず最初に見たのは、天国の言わば王様のイスに、虹のようにまぶしく光り輝く父なる神様が座しておられる姿！

　　そして大きな雷の音のような、声のようなものが聞こえていた。そして御座の周りには24の席があって、24人の長老がいた。この24人の長老は救われた人たちの代表です。そして四つの不思議なケルビム（天使の一種）がいて、主なる神様を賛美していた。

　　そして、その四つのケルビムの賛美に導かれるようにして、24人の長老が父なる神様の前にひれ伏し、礼拝し、賛美していました。（8b〜11節）

　　“われらの主なる神よ、あなたこそは、栄光とほまれと力とを受けるにふさわしいかた。あなたは万物を造られました。み旨によって、万物は存在し、また造られたのであります。”


２．この11節にあるように、4章においては、造り主なる神様の事を賛美しています。あらゆる生命を生み、そして人間を造られた父なる神様の創造の御業について賛美しているのです！そして今日の5章では、特に神の御子イエス様の姿が描かれ、そして賛美し、礼拝している様子が記されています。

　　まず5章1節。父なる神様の右手に巻物があって、７つの封印で封がしてあったという。この巻物は何なのか？　聖書の時代、借金などをした場合、代わりに自分の土地を担保に取られる訳ですが、その土地の権利書をこういう巻物にして封をしたそうです。自分で借金を返すか、あるいは親戚などが代価を支払ってくれれば、その封は解かれて、また土地を回復する事が出来る。

　　言うなれば、正に私たち人間は、罪によって天国の居場所を失った、エデンの園を追い出された、元々与えられていた天国の土地を失った訳ですね！ 誰かがその罪の借金を払ってくれなければ、天国の土地を、嗣業の地を、天国の居場所を回復する事が出来ない。この七つの封印の巻物は、天国の土地の権利書、天国に入れるかどうか、救いがかかっている巻物である、と言われます。

　　誰かが私たちの罪の借金を支払ってくれなければ、その封印は解かれない、私たちは天国に入れてもらえない訳です！「ここはお前の土地ではない」、と言われてしまう。


３．そこで、ヨハネは激しく泣いていた。なぜなら誰もその封印を解く事の出来るものが見当たらなかったから。（2〜4節）

　　けれども、5節、24人の長老の一人が、「泣くな」と言った。封印を解く事の出来る方が一人だけいる！それはユダ族の王様の流れの中、ダビデ王の王様の系図の流れの中に、真の王様として来られた方、イエス・キリスト様がこの封印を解く事が出来る！だから泣くな、安心しなさい、と言うのです。

　　なぜ、イエス様はこの封印を解く事が出来るのでしょうか。更にヨハネが見ていると、小羊が立っていた。（６節）。「ほふられたと見える小羊」というのは、旧約時代、神様を礼拝する時に小羊を犠牲にささげた訳ですね。それは自分の罪の代償として白い小羊を殺して、赤い血を流して、そして火で焼いてささげた訳です。　そのように、赤い血を流した傷跡のある小羊が立っていた。だから死んだ筈だけども、生きている小羊が立っていた。

　　正にこれが、私たちの罪の身代わりに死んで下さった、そしてよみがえられたイエス様の事です！　私たちの罪の借金を、その命をもって支払って下さったイエス様だけが、この巻物の封印を解く事が出来る！　私たちに天国の土地を回復して下さるのです！

　　（7〜8節）、片手に「たて琴」、つまり賛美がある。そしてもう片手に「香りの立ち上る金の鉢」、これは祈り。賛美と祈りをもって、「小羊（イエス様）の前にひれ伏した。」

　　9節、正にイエス様こそはその巻物の封印を解くにふさわしい方。なぜなら、イエス様は十字架の上で死なれ、その流して下さった血によって、世界中の全ての人の罪の罰を受け、命の代価を払って全ての人の罪の借金を支払い、魂を買い取って下さった！そして信じた人を天国の国民にして下さった！


４．さらに11〜12節を見ると、何億何十億、とにかく大勢の、おそらく天の全てのみ使いが勢揃いで、しかも大声で賛美していた！ ほめ讃えていた！「ほふられた小羊こそは、力と、富と、知恵と、勢いと、ほまれと、栄光と、さんびとを受けるにふさわしい」。

　　大人数の聖歌隊でハレルヤ・コーラスを力いっぱい賛美するっていうのも素晴らしいんですね。大きな声で力いっぱい主を賛美するっていうのは本当に楽しい、心が喜びに溢れるものです！でも、それ以上、何十億の天使が大声で主を賛美するという。天国の礼拝というのは、正に大ホールの賛美コンサートのような感じかな、という感じがします。

　　さらに見ていると、天使たちだけではない。天使の聖歌隊に導かれるようにして、救われた人間たちは勿論のこと、あらゆる生き物が賛美をしていたというのです！

　　13節a、これをそのまま受け止めるなら、動物も、鳥も、魚も、いや、植物も、自然も、神様によって造られた全てのものは、きっと天国で新しい姿となって、全てのものが神様を賛美している、という事になりますよね！まあ実際、どんなふうになるのかは天国に行ってからのお楽しみにしておきましょう。

　　とにかく、救われた人間たちも、天使たちも、そして神様によって造られた全てのものが、父なる神様と、そして御子イエス様を、皆で大讃美しているという！　森のコンサートというか、大宇宙のコンサートのような、そういう天国の礼拝ですね！（13ｂ〜14節）


５．“「ほふられた小羊こそは、力と、富と、知恵と、勢いと、ほまれと、栄光と、さんびとを受けるにふさわしい」。”
　　“「御座にいますかたと小羊とに、さんびと、ほまれと、栄光と、権力とが、世々限りなくあるように。」”
　　私たちのために、救いの道を開いて下さった小羊イエス様に心いっぱい感謝し、天国を待ち望みつつ、主を賛美してまいりましょう！！！




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