2009年4月19日

ルカによる福音書　19章28〜40節
　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜ 主はあなたを用いてくださる ＞

※今回は伊那福音教会でのメッセージを載せています。

「主がお入り用なのです。」
　　　　　　　　　　　　　　（ルカによる福音書 19章31節）


１．今日は私が奉仕をし始めた青年の頃の証しを交えながら、御言をお伝え致します。二十数年前、高校を卒業しまして、そして次の大学にも無事入れる事が決まって、ホッとした時、これまでの人生をちょと振り返りました。

　　「考えてみれば、小学校、中学校、高校、大学と、今日に至るまで、神様からたっくさんのお恵みを頂いて、無事、歩んでこれた。子どもの時にイエス様を信じて救われて、色々悩んだ事もあったけれど、今日に至るまで、イエス様が共にいて下さって、導いて頂いた。でも、考えたら、お恵みを戴くばっかりで、今までロクに神様のお手伝いや、教会の奉仕をした事が無かったな」と思いました。

　　「よし、これからは青年にもなった事だし、今まで戴いた神様の恵みに感謝して、少しは教会のお手伝いをしたいなあ」と思ったんですね。

　　奉仕っていうのは、神様の愛や恵みに感謝する思いから、自然に出てきて、喜んでするのが本来の姿だと思います。


２．けれども、何か神様のお手伝いがしたいなあとは思ったんですけども、「一体、ボクに何が出来るんだろう」、と思いました。今まで、あんまり人の役に立った事が無かったんですね。何をやらせても今いち。学校でも、クラスの足を引っ張るんですね。一生懸命やるんだけれども、役に立たない、使えない。また、高校生の時に一回だけ皿洗いのアルバイトをしたんですが、私は皮膚が弱いので、洗剤とお湯で手の皮がボロボロにむけて、途中で出来なくなってしまいました。

　　だから私は何の役にも立たない。クラスでも役に立たない。世の中でも役に立たない。何のとりえも特技も無い。そんなボクが一体、何の神様のお手伝いが出来るだろう、何が出来るだろうと思ったんです。

　　ところがある時、教会で集会が終った時、皆でイスを片付けたんですね。その時、私は若かったですから、イスを人より多く持って運んでいました。　その時、伝道師の先生が「アラ、開夫君、力もちね」と言ったんです。その時、私は「そうか、ボクはイスを運ぶ事ができるのか」と思いました。それから、よく教会の掃除を手伝うようになりました。 「ボクには掃除のお手伝いが出来る」と。それから教会の掃除のお手伝いがとても嬉しくなったんです。

　　まあ、人間っていうのは、誰かの役に立つっていう事は嬉しい訳ですよね。しかも、それが人の役に立つどころか、イエス様の役に立つ、教会のお手伝いが出来るとなったら、これは格別に嬉しい訳ですね！

　　またある時、集会で普通に賛美歌を歌っていたら、「アラ、開夫くん、いい声してるね。聖歌隊を手伝ってくれない？」と。それから、聖歌隊にも参加するようになりました。

　　またある時、私は子供が好きだったので、肩車とかして普通に遊んでたら、「アラ、開夫くん、子供に好かれるのね。教会学校を手伝ってくれない？」と。

　　つまり、私は自分には何のとりえもない、何も出来ない、何の役にも立たない者だと思っていた。けれども、何か神様のお手伝いがしたい、何か主のお役に立ちたいという風に願った時、神様が用いて下さった訳ですね！私にも出来る役割を与えて下さったっ。そして、実はアレも出来る、コレも出来る、神様からちゃんと賜物・力を与えられていた事に気が付いたんですね！

　　そうして、遂には牧師になってしまった。なぜなら、イエス様が「開夫くん、牧師になって、わたしのお手伝いをしてくれませんか」って言われたから！


３．「主がお入り用なのです」。イエス様はあなたを必要としておられるのです！！！　ここにいる全員ですよ！　あなたは必要だけど、あなたは必要ありません、なんて事ないんです。イエス様は、皆さん一人一人全員を必要としておられるのです！

　　「主がお入り用なのです」っていう事は、言い換えれば、「主のお役に立つ」って事ですよ！あなたは、主のお役に立つんです！イエス様はあなたを「役に立つ！」って言って下さるんですよ！嬉しいじゃないですか！

　　イエス様がエルサレムに入城される時、ロバの子にお乗りになったと書いてあるでしょ。なんでロバの子だったんでしょう。馬の方が、良かったんじゃないだろうか。馬の方が大きいし、強いし、足も速いし、カッコイイ。でもイエス様はロバ、しかも更に小さいロバの子ども。でも、きっと可愛かったでしょう。小さくて、優しそうで、おとなしそうで。当時、馬っていうのは、戦争のために使う動物でした。日本でもお侍さんが。ロバは戦争の役には立ちません。でも、人を運んだり、荷物を運んだりは出来ます。イエス様はこの小さなロバの子を用いられたん。

　　私もどこでもあんまり役に立ちませんでした。もしかしたら私は、この世の普通の仕事は出来なかったかも知れない、勤まらなかったかも知れない、きっとそうだと思うんです。この世の中で、戦争のような生き方は出来ない（金儲けも出来ない）。ある意味、この世の中っていうのは戦争ですよね。弱肉強食。弱い者を食って、強い者が生き残るような。でもね、イエス様はこんな私でも使って下さるんですね！


４．賜物っていうのは色々あるんです。主が色んな役割を与えておられる。ある兄弟も言ってました、「人と比べない事」。 「自分には賜物があるだろうか。何が出来るだろうか。こんな私が役に立つんだろうか」なんて心配しなくても、主は自分を献げる人をちゃんと用いてさるんですね！主はせっかく献げられたものを、決して無駄になさいません！


５．イエス様にリストラはないんですね！もしかしたら、世の中では、あなたを受け入れてくれない事があるかも知れない。 「お前は役に立たない、使えない、要らない」と言う事があるかも知れない。また、あなたの個性・あなたらしさを受け入れてくれないかも知れない。でも、イエス様は絶対にそんな事はおっしゃらないっ！　誰がなんと言おうと、主はあなたをお入り用だ！ 必要だ！ 使える！ 役に立つ！ とおっしゃるのです！！！
　　「主よ、こんな私でよければ、どうぞ、どんな御用にでもお用い下さい」と、自分をそのままお献げして参りましょう！！！




　　　　　　このペ−ジのTOPへ　　　　　前週へ　　　　　翌週へ　　　　　一覧表へ戻る
礼拝メッセ−ジ