2009年4月12日礼拝

2009年4月12日

マタイによる福音書　28章7節

　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜ よみがえりの主を信じる ＞

「イエスは死人の中から　よみがえられた。」

１．皆さん、イースターおめでとうございます！　先週は、受難週と言って、イエス様が十字架に架かって死んで下さった、そして、陰府に落ちて下さった週でした。

　　その意味を分かりやすく表わすと、こういう事です。私たちは皆、こーんなに大きくて重―い罪を背負っているんですね。（大きな黒いリュックいっぱいの罪）　男の人も女の人も、大人も子どもも。こんなに大きな罪の重荷（罪の借金）を、背負いきれませんね。

　　例えば、もしこのまま海に飛び込んだらどうなるでしょう？　当然ブクブク海の底まで沈んでしまいますね。　そのように、私たちが自分たちの罪を背負ったままなら、やがて地獄の底に落ちてしまうんですね。

　　けれども、イエス様が十字架に架かって下さったという事は、この大きな、皆の罪を身代わりに背負って（十字架のイエス様に背負わせる）、そして私たちの代わりに陰府に落ちて下さったという事なんですね。

２．それが金曜日。そして土曜日はイエス様は陰府におられました。　そして三日目、日曜日の朝、マグダラのマリヤさんとか、数人の女性たちが、イエス様が葬られたお墓に行きました。でも朝と言っても、まだ太陽が昇ってませんから、まだまだ真っ暗な時間。

　　まるで、この真っ暗さはマリヤさん達の心の様子を表わしているような感じです。イエス様が死んでしまったという悲しみ。一体、自分たちはこれからどうしたらいいのかしら、何を信じて、どうやって生きていったらいいのかしら、という不安。そして、やっぱり「死ぬ」っていう事に対する絶望があったと思います。

　　でもね、その悲しみと恐れと絶望の中だけど、そしてこの真っ暗な夜を、よくぞイエス様のお墓に行ったなあと思うんですね。　普通だったら、ただ家の中で悲しんで泣いているだけかも知れない。他の男の弟子たちは行かなかった。家にいたんでしょう。でも、この女の人たちは、それでもお墓に行こうと思った。　頭ではイエス様は死んだ事は分かってるし、気持ちも沈んでる、絶望してる。それでも、イエス様のお墓でもいいから、死んだ体でもいいから、イエス様の近くにいたいと思ったのでしょう。それが素晴らしいと思うんですね。

　　信仰っていうのは、頭で考えるものでもないし、気分や感情でするものでもない。そういうものを超えた、「魂」がイエス様を慕い求めるんですね！

　　どんなに悲しんでても、どんなに失望してても、どうせ泣くのなら、イエス様のそばに行って泣こう。同じ泣くのなら、一人で泣くんじゃなくて、イエス様の元に行って泣こう。そうしたら、真っ暗な心のまま終わるはずはありません！真っ暗な夜のまま、終わるはずはありません！

３．この女性たちも、まだ真っ暗な時に、イエス様のお墓に行きました。すると、お墓の石のフタは空いていて、真っ白に輝く姿の天使が現れて、こう言いました、
　「恐れることはない。あなたがたが十字架におかかりになったイエスを捜していることは、わたしにわかっているが、もうここにはおられない。かねて言われたとおりに、よみがえられたのだ。」

　　イエス様はよみがえられたんですよ、生きていますよ、と知らされて、まるで真っ暗な夜に、朝の太陽の光が差し込んできたように、急に、心に希望と喜びが与えられました！

　　そして、この喜びを弟子たちに知らせに行こうと走っていった、その道の途中でイエス様に出会いました！もう完全に心が明るくなりました。

　　スゴイですね。どんなに真っ暗な心の状態にあったとしても、イエス様を求めていったら、必ずイエス様がその人の心に出会って下さって、喜びを与えて下さるんですね！もう泣く必要はありません！

　　そしてイエス様は他の弟子たちにも姿を現されて、“安かれ”（安心しなさい）と言われました。なぜ、「安心しなさい」かって言うと、もう死ぬ事を恐れなくていい、罪の罰を受ける事を恐れなくていい、地獄に行かなければならないと恐れなくていい。なぜなら、皆の罪の罰を、罪の借金を、わたしが全部、陰府に行って支払ってきたから、受けてきたから。（パペット）

　　そして、もう一つ。「安心しなさい」、もうわたしは、あながたから離れる事はない、もういなくなる事はない。“見よ、わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいるのである。”と言われました！だから「安心しなさい」「平安あれ」。

４．この、よみがえったイエス様をハッキリ信じれるようになるまでは、人間は本当の安心と喜びが持てないんですね！女の人たちも弟子たちも、イエス様がよみがえった事をハッキリ信じられるまでは、真っ暗な心でした。でも、「イエス様は確かによみがえらたんだ。私たちはもう死ぬ事と地獄に行く事を恐れなくていいんだ。そしてイエス様は何でも出来るんだ。そして、いつも、ずーっと一緒にいてくれるんだ」、その事をハッキリ信じれるようになると、本当に平安、安心できるんですね！

　　“「イエスは死人の中から　よみがえられた。」”　イエス様は死んでしまった昔の人ではなく、よみがえって今も生きて、共におられる、なんでも出来る神の御子です！この事をしっかり信じて、安心して生きていきましょう！

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