2009年4月5日礼拝

2009年4月5日

ルカによる福音書　23章34節

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜ 受難週の歩み ＞

「父よ、彼らをおゆるしください。彼らは何をしているのか、
　わからずにいるのです。」

１．今週は受難週と言って、イエス様が十字架に架かられるために歩まれた事を、特に覚えて感謝する一週間なんですね。　その一週間の歩みを紙芝居で見てみましょう。

　　（日）まず今日の日曜日は、ロバの子に乗って、エルサレムに入っていかれた日です。
　　　　　みんな「ホサナ、ホサナ、イエス様、バンザーイ」と大歓迎しました！

　　（月）ところが次の日、神殿でお金儲けをしてる人たちを見て、物凄く怒りました。
　　　　　「出て行けっ。『わたしの家は、祈りの家と唱えられるべきである。』あなたがたは
　　　　　それを強盗の巣にしている。」
　　　　　そうすると、だんだん人々の心はイエス様を嫌いになってきたと思います。
　　　　　「なんだ怒りんぼっ。ちょっとぐらい商売してもいいじゃないか。」
　　　　　イエス様を歓迎した心がもう変ってきました…。

　　（火）火曜は、祭司長とかパリサイ人と議論をしました。「あなたがたは偽善者だ、
　　　　　わざわいだ。外側は立派そうに見えるが、内側は汚いものでいっぱいだ。」
　　　　　そうすると、祭司長たちはいよいよイエス様を憎みました。
　　　　　「イエスを殺す方法は無いだろうか。」

　　（水）水曜は弟子のユダが裏切りました。「この人についていけば俺も大臣ぐらいになれる
　　　　　と思ったけど…。そろそろ弟子も辞め時だな。今は目の前の銀貨の方が魅力的だ。」

２．そうやって、一般の多くの人々、そして祭司長たち、そして弟子のユダ…みんなの悪い心、罪の心を悪魔が、サタンが利用して、イエス様を憎むように、そしてイエス様を十字架につけるように追いやって行ったんですね！

　　私たち人間の心っていうのは本当に罪深いと思うんです。民衆のように、自分たちが気に入れば「万歳、万歳」って祭り上げるけど、ちょっとでも自分が気に入らなくなると、「やっぱり要らねえや。急に嫌いになった。もう飽きた。捨てちゃえ。殺しちゃえ。」物凄く自己中心でワガママですね。

　　また、祭司長たちのように、プライドが高くて（偉そうで）「あなたは悪いですよ。罪人ですよ」って言われても、なかなかゴメンナサイを言えない。神様の前にへりくだらない。

　　そしてユダのように、果てしなく欲張りで、一番大事なイエス様より他のものをもっと愛してしまう、偶像礼拝の心があるんですね。

　　しかも、本当に自分では自分の罪に気付きにくいんですね。人の罪は分かっても、自分の罪は分かりにくい。

　　でもイエス様はそういう人間の悪い心、罪の心をよーくご存知だったんですね。だからこそ、イエス様は私たち人間の罪が赦されるために、そういう人間の罪を全－部、背負って、十字架に付こうとしておられたんですね！

３．
　　（木）木曜は、最後の晩餐（食事）。弟子たちにパンとぶどう酒を与えて、言われました、
　　　　　「取って食べよ、これは私の体である。…この杯から飲め。これは罪のゆるしを
　　　　　得させるようにと、多くの人のために流す私の契約の血である。」
　　　　　その後、イエス様はゲッセマネの園で血の汗を流して祈られ、十字架に付く最後の
　　　　　覚悟を決められました。そしてその後、ユダと祭司長と群衆によって捕まってしまい
　　　　　ました。

　　（金）そして金曜、夜中じゅう何回も裁判を受け、背中に何十回もムチを打たれました。
　　　　　ピラトという裁判長は「この人には何の罪も見いだせない」と言ったのに、みんなが
　　　　　「十字架につけろ。十字架につけろ」と大きな声で叫び続けるので、もう恐くなって
　　　　　「好きなようにしろ」と、その声に負けてしまいました。

　　人間の心には悪魔のような罪の心があって、嫌いな人が苦しんでいる姿を見たいという、残酷な罪の心があるんですね。だから普通に殺すんじゃなく「十字架につけろ」と言ったのは、苦しませろ、苦しそうな顔を見させろ、という事なんです。それが人間の罪の心です。私たちの心にも、どこかにそういう心があるかも知れません。

　　そしてイエス様は、重い十字架を背負わされ、手と足にクギを打たれて、貼り付けにされました。

４．この苦しい十字架にかかりながら、イエス様が一番最初に言われた言葉がこれです、
　　“父よ、彼らをおゆるしください。彼らは何をしているのか、わからずにいるのです。”
　　普通だったら、こんなに悪い、汚い、恐ろしい、そんな人間の心を見たら、人間の事が大嫌いになっちゃうと思うんですね。「そのまま地獄に行ってしまえっ」て、思うと思うんですね。ところが、イエス様は、そんなに罪深い私たち人間を、嫌いにならないで、なんとか救いたい、たとえ自分が身代わりに十字架に苦しんでも、死んでも、彼らを救いたい、と思うほどに、私たち人間を愛して、「父よ、彼らをおゆるしください」と祈られたんですね！

　　本当にイエス様の愛はスゴイというか、やっぱりこれは人間の愛ではなく、神様の愛だと思うんですね！私たちはいつも良い子ではありません。むしろ悪い子のことが多い。けれども、イエス様は悪い子の私たちをも愛して下さるんですね！

５．私たちを愛して、罪を赦すために十字架に架かって下さったイエス様に心から感謝しましょう！

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