2009年1月11日礼拝

2009年1月11日

ヨハネの黙示録　1章17～20節

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜ 主の再臨を恐れるな ＞

「恐れるな。わたしは初めであり、終わりであり、また、生きている者である。」

１．2007年の4月からずっと創世記を開いてきましたが、昨年の末でちょうど終わりました。2009年はどこを開くべきか、祈りつつ考えておりました。創世記は聖書の一番最初、はじまりの書ですが、やはり一番最初を開いたならば、また一番最後をも開くべきだと思わされました。単にそれだけの理由ではなく、やはり近年、世の終りの近づいている、その前兆が様々な形で更に表れて来ていると思います。

　　マタイ24章でイエス様は世の終りの前兆として、戦争、地震、飢饉、迫害があり、そして偽りがはびこり、人々の愛が冷える、と言われました。“しかし、最後まで耐え忍ぶ者は救われる。そしてこの御国の福音は、すべての民に対してあかしをするために、全世界に宣べ伝えられるであろう。そしてそれから最後が来るのである。”

　　私達は、世の終わりを恐れると言うよりも、この黙示録の御言を開きながら、心の備え、信仰の備えをしっかりしていきたいと思います。備えあれば、憂いなし。恐れなし。

２．まず、1章1～3節、「黙示」とは、覆いを取り除くこと。これから起きる事を、僕たち、クリスチャンたちに教えるために与えられました。「時が近づいているから」。

　　4～5節a、「恵みと平安とが、あなたがたにあるように」。世の終わりの時、イエス様がご自分の民を迎えに来られる訳ですけども、私達はイエス様を恐れる必要はない訳です。いつも心の中におられるイエス様を信じているけれども、イザ、見える姿で、面と向かってお会いするとなると、恐れを感じるかも知れません。

　　しかし、こうあります。5節b～6節、恐れる必要はありません。なぜなら、そのイエス様は私たちを愛しておられる方。そして十字架の救いによって、天国の民、天国に入れるようにして下さったイエス様が迎えに来られるんですから、イエス様を信じた人は安心して迎えたらいいのです！

　　では、イエス様が再臨される時にはどんな風に来られるのか？7節、今度は飼葉おけに乗られるのではありません。雲に乗って来られる。雲っていうのは、やはり天を象徴していると思います。全ての人が、全人類が再臨のイエス様の不思議な姿を見るという！イエス様を信じていた人たちは、喜んで再臨の主を見るけれども、迫害していた者たちや、敵対していた者たちは「あー本当にキリストは神の子だったのかーっ」と嘆きながら見る。

　　8節、「アルパであり、オメガ」。英語で言うなら、ＡでありＺ。　創世記のはじめにおいて、この世界を造り、そして私たち人間を造られた三位一体の神様が、この世界の締めくくり、そして全人類の総決算、卒業式をなさるのです！

３．さて、この黙示録を記録したのは、弟子のヨハネです。弟子の中で一番若かったヨハネも高齢になっていましたが、迫害によってパトモスという島に捕えられていました。その島で、この不思議な世の終わりの幻を見たんですね。９～１１節。

　　この黙示録を七つの教会に送りなさい、と。言うまでもなく、この黙示録は教会のクリスチャン宛に書かれたんですね。でも、七つの教会というのはどういう意味か？当時のたった７つの教会のためだけに書かれたのか？日本イエスだけでも１３０以上も教会があるのに。勿論、そういう事ではありません。「７」というのは聖書では完全数。七つの教会というのは、世界中の全ての教会、そして、イエス様が再び来られるまでの全ての時代の教会の事を指している訳です！イエス様は古今東西、全ての教会のかしら、全ての教会の真ん中におられる主、である訳です！

４．そしてヨハネが声の方を振り向くと、七つの金の蝋燭立てと、すごい姿のイエス様を見たというのです。12～16節、私達が知ってるイエス様の姿は、優しそうな人間の姿のイエス様ですけども、このイエス様の姿は、神の御子としての、神の輝きを放ったイエス様の姿ですね！太陽のような、星のような姿。

　　そのイエス様の姿を見た時、ヨハネも思わず死んだようになった。17～18節、けれどもイエス様は、ヨハネに右手を置いて「恐れるな」と言われました！

５．今日、一番お伝えしたい事は「恐れるな」という事です！　この世の終わりを恐れるな、イエス様の再臨を恐れるな、イエス様が輝く姿で、雲に乗って迎えに来られる事を恐れるな！という事です。

　　「この世の終わり」というと、何か一巻の終わりみたいな、全てが滅んでしまう、消えて無くなってしまうみたいに思ってしまうかも知れませんが、そうではなくて、むしろ新生、全てが新しくなるという事です！

　　「初めであり、終りであり」、「また生きている者である。」　
　　「わたしは死んだことはあるが、見よ、世々限りなく生きている者である。」
　　そして死を（鍵で）封じ込めるお方。

６．私は何年か前、それこそちょうど2000年の頃だったかも知れませんが、まだ神戸にいた時、この世の終わりというものを非常に不安に思った時がありました。イエス様が再び見える姿で来られるという事は、実際どんな風になるのか？　恐く思いました。

　　そんな時、新年の牧師会で徳島県にある美術館に行く事になったんですね。その美術館に入ってすぐにあるのが、ミケランジェロの描いた「最後の審判」という絵でした。実物大ですから高さ１５ｍもあるのです。イエス様が世の終りに来られて、全ての人を裁いている絵です。まースゴイ絵です。大きさにも圧倒されますけれども。

　　私はその絵を見て、非常に厳粛な思いになりました、「こういう事になるのかー」と。けれども、恐れは無かった。人間、不思議なもので、一度、目で見ると、最初はショックを受けるけれども、安心するというか、心備えが出来るんですね！勿論、絵ですよ。実際はそんなもんじゃないでしょう。けれども、ヨハネもイエス様の幻を見、この後、この世がどうなっていくかの幻を見させられた。あくまでも幻です。実際はもっとスゴイでしょう。けれども、予め、これからこの世がどうなっていくかの幻を見させてもらって、心備えが出来たと思いますね。　予め知っているなら、恐れなくていい。

　　更に、私はその後、その美術館でたくさんのイエス様の絵を見ました。　色んな画家がイエス様の絵を描いてますから、表情も様々です。その色んな顔のイエス様を見ている時に、まるでイエス様が私に語りかけているように思いました。「開夫、お前は世の終わりを恐れているのか。わたしが見える姿で迎えに来る事を恐れているのか。恐れる必要はない。お前のところに来るのは、このわたしじゃないか。お前といつも一緒にいる、お前と一緒に今日まで歩んできたわたしじゃないか。お前を愛しているわたしじゃないか。このわたしがお前を迎えに来るのだから、恐れる必要はない」と。そう思った時に、だんだん安心してきたんですね！

７．“恐れるな。わたしは初めであり、終りであり、また、生きている者である。”全てのクリスチャンが信仰の備えが出来るために、主が書いて下さったこの黙示録を読みながら、恐れることなく、世の終わり、主の再臨に心を備えて、歩んでいきましょう！！！

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