2008年12月07日礼拝

2008年12月7日

イザヤ書　49章14～16節

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜ 主はあなたを決して忘れない ＞

「このわたしはあなたを忘れない。見よ。
　　わたしは手のひらにあなたを刻んだ。」

１．今日はアドベントの第二週ですので、ロウソクを２本つけました。これが４本つくとクリスマス礼拝の日です。

　　ところで皆さん、特に子どもの皆さんは、「私はもうパパやママに見捨てられたんだっ」て思った事ありますか？　「パパもママももう私の事なんか愛してないんだっ。私の事がもう大事じゃなくなったんだっ」って思う事。「ママは弟や妹の事ばかり可愛がって、私の事はもうどうでもいいんでしょっ」とかね。あるいは今日は私の誕生日なのに、ママが「あれっ、ゴメン。今日、誰々ちゃんの誕生日だっけ？すっかり忘れてたっ」とかね。

　　でも、そういう事は絶対に無いと思います、たぶん。特にみんなのママは、みんなをずーっとお腹の中で守っていて、そして産む時も、ものすごく苦しい思い、何時間も痛い思いをしながら、やっとの思いでみんなの事を産んだんだから、そうやって産まれたみんなの事を、決して忘れる事はないし、愛さなくなる事はないと思います！

　　もしかしたら、みんなはパパやママに厳しく怒られた時に、「もう私は愛されてないんだって思ってしまうかも知れないけれども、そんな事はないんです。ママが怖い顔してようがイライラしてようが、ママがみんなを愛してる事は、決して変わりません。

２．次の質問。じゃあね、「私はもう神様に見捨てられたんだっ。神様はもう私を愛してないんだっ。私の事を忘れたんだっ」って思う事はありますか？今日の聖書の時代の人はね、実はそういうふうに思っていました。

　　（紙芝居）この時ね、イスラエルの人たちは、ずーっと神様に対して悪いこと（偶像礼拝）をしていたので、神様に怒られて、バビロンという敵の国に攻撃されてしまって、国が滅びてしまったんですね。もう町も壊され、神殿も壊され、神殿の大事な道具も全部奪われてしまいました。そしてね、みんな捕まってしまって、バビロンの国に連れて行かれてしまったんですね。

　　そんな悲しい、辛い目にあったから、イスラエルの人たちは「もう私たちは神様から捨てられたんだ。私たちが悪い事ばかり、神様を悲しませる事ばかりしてきたから、私たちはもう神様から嫌われてしまったんだ。もう神様は私たちの事を愛しておられないんだ」と思って、本当に悲しみました。まあ確かにね、そんな目に会ったら、そう思うかも知れませんね。

３．けれども、そんな時に、イザヤさんという預言者を通して、神様はこういう言葉をイスラエルの人々に語られました。（49章15節）

　“女がその乳のみ子を忘れて、その腹の子を、あわれまないようなことがあろうか。”

　　これはさっきも言ったように、「お母さんが自分の子どもを忘れる事がありますか。自分のお腹から産んだ、その子どもを愛さない事がありますか。そんな事は絶対にないでしょう」という事です。　そしてね、

　“たとい彼らが忘れるようなことがあっても、わたしは、あなたを忘れることはない。”

　　「ましてや、真の神様があなたを忘れる事は絶対にありませんよ。あなたたち一人一人を造って、お母さんよりも、もっと愛している神様が、あなたの事を見捨てたり、嫌いになったり、愛さなくなる事なんか絶対にありませんよ」って言っておられるんですね！

４．実はね、イスラエルの人たちは、バビロンの国に連れて行かれてしまったけれど、（次の紙芝居）　70年たった時、神様はバビロンの国をやっつけてくれる、別の国の王様（ペルシャのクロス王）を使って、「イスラエルの人たち、あなたがたは自分の国に帰っていいですよ。そして真の神様を礼拝する神殿をもう一度、建て直しなさい」って言ってくれたんですね！それで、イスラエルの人たちは、大喜びで、また自分たちの国に帰る事が出来ました！そしてね、途中、色々と苦労があったけれども（邪魔されたり）、ついにまた神様を礼拝する神殿を建て直す事が出来たんですね！

　　その時、イスラエルの人たちは、「ああイザヤさんの言った事は本当だった！自分たちは神様に見捨てられたと思っていたけれども、そうじゃなかったっ。神様は決して私たちを忘れておられなかった！」と思ったでしょうね！

５．今日の御言を見て下さい。　これは新改訳聖書の言い方なんですけど、
　　“このわたしはあなたを忘れない。見よ。わたしは手のひらにあなたを刻んだ。”

　　皆さん、神の御子イエス様が十字架につけられた時、どうなりましたか？（絵）イエス様は私たちの悪い心が、罪が赦されるために、身代わりに十字架について死んで下さいましたけど、その時、手と足にクギを打たれて十字架について下さいましたね。イエス様の手には、クギを刺された跡が今でも刻みつけられています。この御言になんと書いてありますか？
　 “見よ。わたしは手のひらにあなたを刻んだ。”（新共同訳は「刻みつける」）

　　これはきっとイエス様の手の釘の跡の事を言っているんだと思います。父なる神様は、私たちを罪から、地獄から救うために、愛する御子イエス様を十字架に釘づけにしてくださいました。それくらい、私たちの事を愛して下さっているんですね！　だとするならば、そんなに愛している私たちの事を、絶対に忘れるはずも、見捨てるはずも無いんですね！

　　私たちは、バビロン捕囚みたいに、苦しい目に会ったり、ガッカリするような目に会うと、スグに「ああ、私はもう神様に見捨てられたっ」とか、「神様は何もしてくれないっ、助けてくれない、祈りも聞いてくれないっ」と言って、神様の愛を疑いやすいかも知れません。けれども、イエス様を十字架に付けるほどに私たちを愛しておられる神様の愛は、決してなくなりません！

　　“このわたしはあなたを忘れない。見よ。わたしは手のひらにあなたを刻んだ。”
　　こう言っておられる神様の愛を、どんな事がっても信じ続けていきましょう！！！

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