2008年11月02日礼拝

2008年11月2日

ピリピ人への手紙　1章12節
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜ プラス信仰 ＞

「

１．先週は先生は牧師先生たちがいっぱい集まる勉強会に行ってきたんですけども、すごいお爺ちゃんの牧師先生がいるんですね。岩田先生と言って、四国の教会の先生なんですけども、何がすごいかって言うと、普通なら、これは嫌な事だな、残念な事だな、悲しい事だな、と思える事でも、なんでも必ず良い方向に考える先生なんですね。

　　たとえばね、「自分はもう年をとってきて、お爺さんになってきて、若い時のようには体も元気に動かなくなってきた。お日様に例えるなら、夕日がどんどん沈んでいくみたいだ」。
　　普通なら、それを寂しく思うんですけども、そのお爺ちゃん先生は「でも、夕日がもっとも美しく輝くんです！」って言われたました。なるほど、確かに夕焼け小焼けの太陽は、真っ赤っかで、空をとってもキレイに照らすますね。そんなふうにね、普通なら、誰もがマイナスに思う、悲しい事のように感じる事でも、「いや、むしろこの事は良い事かも知れない。きっと神様がこの悪く思える事を、良い事に変えて下さるに違いない！」って信じるんですね。スゴイなと思いました。そういうのを一般には「プラス思考」って言うんですけども、それに「ん」をつけて、「プラス信仰」って言ったらいいと思います。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【人形劇】

２．パウロさんも、やはりそういう「プラス信仰」の人でした。（パウロ人形、登場）

　　パウロさんは虎のように熱心にイエス様のことを伝えてきました。しかも、船で遠くの町まで行って、イエス様の事を伝えたり、また、たくさん歩き回ってイエス様の事を伝えに行ったりしました。

　　ところが、そんなパウロさんも遂に捕まってしまったんですね。イエス様のことをどんどん伝えるもんですから、それをユダヤ人たちが止めさせようとして、ワーって大騒ぎになって、それでパウロさんは裁判を受けるためにローマに連れて行かれました。そして、ローマで捕われの身に（軟禁）なってしまったんですね。（牢屋に入れる）

　　これはとてもガッカリするような出来事ですね。悪い出来事。だって、今までは自由に色んな所に行って、イエス様の事を伝えられたのに、もうどこにも行けない、誰にもイエス様の事を伝えられなくなってしまった。その知らせを聞いて、教会の人たちも心配しました。

　　信徒Ａ：「パウロさんが遂に捕まってしまって、ローマに連れて行かれてしまったよっ。」
　　信徒Ｂ：「ええ？　ああ、なんて事だ。こんなふうに次々に私たちも捕まってしまったら、
　　　　　　　　もう誰もイエス様の事を伝えられなくなってしまうぞっ。ああ、もうダメだっ。
　　　　　　　　オシマイだっ。最悪だ。絶望だ－っ」。

　　教会の人たちもそんなふうに、パウロさんが捕まってしまった事をマイナスの事として、悪い事として考えたかも知れません。

３．さて、牢屋には毎日、牢屋の番をする番兵がいました。（番兵、登場）パウロさんが逃げないように、ずーっと見張ってるんですね。でも、別にパウロさんは逃げるつもりはありません。そうすると、一日中、長い時間パウロさんと一緒にいるんですね。そうすると、色々とお話をするんですね。

　　番兵Ａ：「お前、絶対に逃げてはいかんぞ。」
　　パウロ：「ハイ、逃げません。」
　　番兵Ａ：「・・・逃げないのか・・・それはそれで、私としては暇だな。
　　　　　　　　ところで、お前、どうして捕まったんだ。どんな罪を犯したんだ？」
　　パウロ：「いいえ、ただ私はナザレのイエス・キリストの事を伝えていただけなのです。」
　　番兵Ａ：「ナザレのイエス？ふーん、噂に聞いた事はあるが、一体どういう人物なのだ？」
　　パウロ：「ハイ、実はイエスという人物は神の御子なのです。
　　　　　　　　私も前は信じていなかったのです。むしろ、信じる者たちを迫害しておったのです。
　　　　　　　　ところが・・・」

　　そんなふうに、牢屋の番をする番兵にじっくりとイエス様の事を伝えたんですね。そうすると、「あ、もうそろそろ交代の時間だ」という事で、また他の人がやってくる。そうすると、その人にもイエス様の事を伝える事が出来ました。そうして、たくさんの兵隊にイエス様の事を伝える事が出来て、ローマの兵隊たちがイエス様を信じるようになったり、また色んな人が牢屋にいるパウロさんのところに、話を聞きに来るようになったんですね！（13節）
　　そして、その知らせを聞いた教会の人たちが、勇気づけられました。

　　信徒Ａ：「そうか。牢屋に捕われていても、神様はそうやって、
　　　　　　　　イエス様の事を伝えられるようにして下さったのかっ。」
　　信徒Ｂ：「そうだよ。たとえ、どんな事があったって、そういうふうに神様がちゃんと道を
　　　　　　　　開いて下さるんだよ。ボクたちも、恐れないで、イエス様を伝えればいいんだよ！」

４．今日の御言を見て下さい。 “わたしの身に起った事が、むしろ福音の前進に役立つようになったことを、あなたがたに知ってもらいたい。”

　　パウロさんの身に起こった、牢屋に捕まってしまうという、マイナスに思える事、悪い出来事に思える事が、「むしろ」、逆に、福音の前進、つまりイエス様の事が伝えられる事になった、むしろプラスになった、むしろ良い事になった、というのです！

　　この信仰を子どもも大人も持ちたいですね！人生には色々とマイナスと思える事、嫌な事と思える出来事が起きてきますけども、それをそのまま「あー悪いことが起きたー。なんて事だー。オーマイゴッドー」とか思わないで、「イヤ、むしろ、イエス様はこの事を逆にプラスにして下さるに違いない！良い事にして下さるに違いないっ」と信じる事が出来たら、とっても素晴らしいですね！

　　どうか、子どもも大人もパウロさんのように「プラス信仰」を持たせて頂きましょう！！！

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