2008年8月17日礼拝

2008年8月17日

ヨハネの第一の手紙　4章7～12節

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜ 神様の愛に包まれて ＞

「

１．この前、子ども達と一緒に「ポニョ」の映画を見に行きました。金魚みたいな魚の女の子が出てくるんですけども、それを見ながらふと思いました、「人間は金魚に似てる、というか、魚に似ている」。魚っていうのは水の中にいなければ生きられない訳ですね。水から出されてしまうと呼吸も出来ないし、自由に動けないし、やがて死んでしまいます。

　　同じように、私たち人間は、愛が無ければ生きられません！　魚が水に包まれるように、人間は愛に包まれなければ生きていられないのです！どうでしょうか、愛なしに生きられる人間が一人でもいるでしょうか？　いません。しかも、少しの愛では足りません。ちょうど、海のような大きな愛に包まれなければ、生きていけないんですね！

　　（このバケツのような水では、すぐ酸素も足りなくなって息が出来なくなり、水も濁って、弱ってしまうでしょう。）　人間には海のように大きな愛が必要なんですね！

２．人間はオギャーと生まれ始めての時、誰を通して「愛」を知るでしょうか？　普通はお母さんでしょう。まーけれども、現代は特に家庭の事情、夫婦の事情、親子の事情も複雑ですから、必ずしも、幼い頃に親の愛を充分に受けられなかった、親の愛を注がれなかった、という場合もとても多いでしょう。それは確かに心に大きな傷や寂しさを残すでしょう。あるいは、大きくなってからも、回りの誰からも、あまり愛されずに生きてきた、イヤ、むしろ傷つけられて生きてきた、という場合があるかも知れません。

　　じゃあ、その人は一生「愛」というものを知る事が出来ないのか？いいえ、そうではないと思います。イザヤ書49章15節で、“女がその乳飲み子を忘れて、その腹の子を、あわれまないような事があろうか。たとい彼らが忘れるような事があっても、わたしは、あなたを忘れる事はない。”と、私たちを造られた産みの親である神様が言われています！

　　たとい人から充分、愛されなかったとしても、真の親である神様があなたを決して忘れる事なく、無くならない愛、変らない愛で、愛し続けて下さいます！

３．人間の愛は小さいものですし、変りやすいもの、失われやすいものです。けれども、なぜ神様の愛は無くならないのでしょうか？なぜなら、Ⅰヨハネ4章7節、“…愛は、神から出たものなのである。…神は愛である。”つまり、「愛」というものの出どころ、「源」は神様だから！　「愛」というものは、そもそも神様から出てきている。ちょうど、水っていうものが、その出どころは天から降ってくる雨であるように。

　　ですから、もし人の愛を知らなくても、親の愛を知らなくても、神様の愛を知る事が出来ます！

　　では、神様の私たちへの愛はどこに表されているかと言うと、まず根本は私たちを造られたという所です！神様は私たちを愛したいからこそ、造った、存在させた訳です！

　　誰もいらないものを造りはしません。　私たちがこうやって命を与えられている事自体、存在している事自体が、神様に愛されている証拠ですよ！

　　そして、次に、神様の愛から飛び出してしまった私たち、迷い出てしまった私たちにもう一度、命を与えるために、ひとり子イエス様を遣わして下さった事です！（9～10節）

　　言うなれば、私たちは悪魔という釣り人に、エサに誘惑されて吊り上げられた魚みたいなもんで、そのままならやがて、木の棒で串刺しにされて、炎で焼かれて焼き魚にされて、悪魔に命を食われてしまうところでした。しかし、御子イエス様が私たちの身代わりに罪の罰を受けて、死んで下さったのです。

　　親にとって一番辛いのは、子どもの苦しむ姿を見る事です。　けれども、父なる神様は私たちの罪を赦し、もう一度ご自分の元に戻すために、子どもであるイエス様に十字架の苦しみを味あわせなさったんです。そんな事は、イエス様を愛するぐらい私たちの事を愛していて下さらなかったら出来ない事でしょう。そして、イエス様を三日目によみがえらせなさいました！“神が私たちを愛して下さって、わたしたちの罪のためにあがないの供え物として、御子をおつかわしになった。ここに愛がある。”

　　それほどの犠牲を払うほどに、神様は私たちを愛して下さっている、お前が大事だっ、失いたくないっ、と思っておられるという事です！

　　この愛を受け取って、イエス様を自分の救い主として信じる時に、この神様の大きな愛の中に戻され、私たちは再び生きる者となるのです！

４．クリスチャンになるという事は、この海のように大きな神様の愛の中で生きるようになるという事です！最初は実感がわかないかも知れません。でも、しだいに自分が神様の愛に包まれている事を知っていくでしょう。

　　そして、その神様に愛されている愛をもって、互いに愛し合うようになる訳ですね！

　　私は妻と子どもが与えられている事をとても幸せに感じているんですが、何も理想的な完璧な愛の家族という訳ではありません。しばしば夫婦ゲンカもしますし、子どもは反抗期だし、私もそんなに妻と子どもをかまってやる訳でもないんですけども。結婚する前は、なんか私が愛に満ち溢れて、妻と子どもを愛して、理想的な温かい家庭を築くんだ、なんて気負ってた時もあるんですが、今、感じるのは、誰が頑張って家族を愛する、とかじゃなくて、神様の愛によって、家族が包まれているなあ、という事を感じるんですね！

　　別になにげない、平凡な日々なんですけども、主なる神様の、海のような大きな愛に、いつも包まれている感じがします。（12節）

５．クリスチャンになるという事は、そういう神様の愛の中に生きる生活が始まるという事です！そして、同じ神様の愛の中に生きている者たちの集まりを「教会」と呼ぶんですね！教会は神の家族です！クリスチャンになるという事は、神の家族の仲間入りをする、という事でもあります！信仰生活っていうのは一人で歩むんではないんですね。教会の神の家族と一緒に歩むんですね。

　　どうぞ、これから、父なる神様と共に、救い主イエス様と共に、助け主聖霊様と共に、そして神の家族と共に、愛に包まれた新しい人生を歩んでいきましょう！！！（7～10節）

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