2008年8月3日礼拝

2008年8月3日

創世記　39章　23節

　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜ 主が共におられるので ＞

「

１．先週から大人の礼拝では、ヨセフさんのお話に入りました。ヨセフさんは男の兄弟が全部で12人いるんですね。その11番目です。で、この12人の兄弟のお父さんはヤコブさん、またの名をイスラエルと言います。このイスラエルお父さんはこのヨセフさんの事を一番可愛がったんですね。それで、こういう特別な服を与えてあげました。

　　でも、そんなの見たら、他の兄弟たちは怒りますね。「なんだい、ヨセフばっかり父さんに可愛がられて、あんな特別な服まで作ってもらって、ズルイじゃないか。」

　　そんなヨセフさんはこんな夢を見たりしました。これは実は神様が見せて下さった未来の幻なんだけれども、兄弟たちは「偉そうな夢だ」と言って、ますます怒りました。

２．そんなヨセフさんをある時、兄弟たちは穴の中に入れてしまいました。ヒドイですね。兄弟なのにね。　「さあて、ヨセフをどうしようか。」　するとそこに旅の商売人たちが通りかかりました。　「そうだ、殺すのはさすがにかわいそうだから、あの商売人たちに奴隷として売ってしまおう。そうすれば金も儲かるじゃないか」。

　　こうして、なんとヨセフさんは遠いエジプトの国に売られていってしまいました。ヨセフさんはどんなに辛い、悲しい思いだったでしょうね。「なんで、ボクがこんな目に会わなきゃいけないんだろうっ」って。神様に見捨てられた、と思ったでしょうかね？

　　「クソー、神様なんて大っ嫌いだ。もうこうなったら、不良になってやるっ。悪者になってやるっ」て思ったでしょうか？

　　そうでは無かったんですね。　ヨセフさんは「神様がきっと助けて下さる。きっと守って下さる。（さっきだって、兄さん達に殺されるかと思ったけど、守られたじゃないか。）きっと神様が何か巣晴らしい事をして下さるに違いないっ」と、この大変な中にあって、神様を信じていたんですね！　とっても悲しかったけど、でも希望を持っていました！

　　それで、ヨセフさんはある役人の家の奴隷になったけれども、そこで一生懸命、真面目に働いたんですね。ここが素晴らしいところですね。「なんで、こんな目に会わないといけないんだっ」と神様に文句を言わず、神様を信頼して、今自分のいる所で、精一杯働いたんですね。

　　その様子を、家の主人がじーっと見ていました。「あいつは他のヤツよりも真面目に働くなあ。時々お祈りしてる姿を見るが、きっとあいつが神様を信じているから一生懸命なのかも知れないな。しかもあいつがうちに来てから、うちはどんどん豊かになるぞ。あいつの信じている神様が祝福してくれてるに違いない」。

　　39章2節にこう書いてあります。　「主がヨセフと共におられたので、彼は幸運な者となり、その主人エジプトびとの家におった。その主人は主が彼とともにおられることと、主が彼の手のすることをすべて栄えさせられるのを見た。」

　　こんな奴隷に大変な状況でも、神様がヨセフと一緒にいて下さって、守って下さって、祝福を与えて下さった。

３．ところがね、また大変な事が起こりました。この役人さんの奥さんがご主人の留守の間にヨセフを近寄って来たんですね。「あら、ヨセフ。あなたって本当に若くてイケメンねー。ちょっと私にキスをしなさい。そして私を強く抱きしめてちょーだい。」
　　「そんな奥様、いけません。」
　　「キスしなさいって言ったらキスしなさいっ。」
　　「イヤです。」
　　「私の言う事が聞けないっていうのっ。悔しいっ。　こうなったら、
　　　ヒドイ目にあわせてやるわっ。誰かー、奴隷のヨセフが私に悪い事をしたのよー。
　　　乱暴したのよー。捕まえてー。」
　　「ええ、ボクは何も悪い事をしてないのにっ。」

　　こうしてヨセフは何も悪い事をしてないのに、なんと牢屋に入れられてしまったんですね。奴隷よりも、更にひどい目に会ってしまいました。ねーヨセフっていうのは次から次へと色んな辛い目に会いますねー。勿論、ヨセフはまたとんでもない目にあったと、とても悲しんだと思います。でも、それでも神様を信じる心を捨てないで、この牢屋の中で、一生懸命、他の人の食事のお世話をしたり、またそこにいる人の悩みを聞いてあげたりしました。そうすると、この牢屋を管理する人がヨセフを見て、「やっぱり、あいつはなんか他のやつと違うなあ。あいつは信頼できる。色々仕事を任せよう」という事になるんですね。それは“主がヨセフと共におられたからである。主は彼のなす事を栄えさせられた。”

　　ヨセフがどこにいても、神様が共におられました。そして、ヨセフもどこにいても神様を信じていました。そして、そこで自分に出来る事を精一杯、一生懸命しました。そうしたら、神様はヨセフを祝福してくださったんですね！　そして、実はこの後、ヨセフはエジプトの国の総理大臣になるんですね！

４．ハイ、みんな自分に当てはめてみましょうね。みんなも、そういう事があるかも知れません。なんで、こんな嫌な場所にいるんだろう、とか。なんでこんなクラスにいるんだろう、とか。大人の人でも、なんでこんな仕事を私がしなければならないんだろう、とか。やりたい仕事をしてる人なんて少ないかも知れません。多くの場合、やりたくない仕事をさせられてるかも知れません。

　　うちのＡちゃんが学校で掃除当番をするんだけれども、大体ね、男の子はまじめにやらないんだって。気がつくと、Ａちゃんが一人で真面目に掃除をしている事がよくあるんだって。あるいは飼育係で夏休みも時々行くんだけども、やっぱり他の係りの子は来ないで、Ａちゃん一人で掃除してるんだって。でも、そういうのも、ちゃんと学校の先生が見てて、「あ、さすがＡちゃんは教会に行って、イエス様を信じてるから、他の子と違うのかな。」って、思ってるかも知れないよね。もし、先生が見ていなくても、神様はちゃんと見ていて、祝福してくれると思いますね！

５．皆も、色々、大変な事があっても、イエス様が共にいて下さる事を信じて下さいね！　そして、そこで一生懸命に仕事をしたり、先生のお手伝いをしたり、困ってるお友達の相談に載ってあげたりしたら、必ず神様の祝福がありますからね！

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