2008年3月23日礼拝

2008年3月23日

ルカによる福音書　24章　31節

　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜　みことばを思い出す ＞

「

１．皆さん、イースターおめでとうございます！　今日はイエス様が死から蘇えられた事を特に記念する日です。おとといの金曜日がイエス様が十字架にかかって死んで下さった日ですね。この絵の通り、イエス様は死なれて、布で巻かれてお墓に葬られました。

　　その時の弟子たちや女性たちの気持ちを想像してみて下さい。単に「悲しい」というだけじゃなく、本当にガッカリした、失望した訳です。だって、みんなイエス様の事を神の子だと信じてた訳です。何でも出来るお方だ、無敵の強いお方だ。病気も治せる、大嵐が来たって静める事が出来る、悪魔にも負けないし。そのイエス様が完全に死んでしまった。

　　皆さん、死んだ人の体とか顔に触った事がありますか？　本当に冷たいんですね。生きている人は暖かい。そして柔らかい。ところが、死んでしまった人は、冷たーくなって、しかも石のように固くなってしまうんですね。この時、十字架の上で死んだイエス様をお墓に運ぼうとして、イエス様の体に触った時、「あ、冷たいっ」と思った事でしょう。

　　イエス様は本当に死んでしまった。神の御子だと信じていたのに、まるで普通の人間と同じように死んでしまった。「あれ、イエス様は神の御子じゃなかったのか」、そう思って、本当に失望した事でしょう。光を失い、本当に目の前が真っ暗になるような心の状態。

２．私たちはイエス様を信じていても、クリスチャンでも、時々、本当にガッカリして、心が真っ暗になるような事があるかも知れません。イエス様に失望する。イエス様が分からなくなる。「イエス様って神の子じゃなかったのかな？そう信じてた。何でも出来る、救い主だと信じてたんだけど、信じるべき方を間違えたかな？今まで信じてきたのは間違いだったんだろうか？」と。

　　でも、なぜそうやってガッカリ、失望するかというと、それは「み言葉を忘れている」からです！み言葉の約束を忘れているから！

　　（ルカ18章33節、“人の子は･･･むち打たれてから、ついに殺され、そして三日目によみがえるであろう。”）

３．金曜、土曜、そして日曜日の朝早く、女性たちはお墓に行きました。せめてお墓の前で泣こうと思ったのでしょう（千の風？）。ところが、お墓の蓋の石がどけてあって、中を見るとイエス様の死体がありませんでした。そうするとみ使いが現れて、こう言いました、「あなたがたは、なぜ生きた方を死人の中にたずねているのか。そのかたは、ここにはおられない。よみがえられたのだ。」（5節～）

　　続いて、こう言いました、「まだガリラヤにおられたとき、あなたがたにお話しになったことを思い出しなさい。」この女性たちも忘れていたんですね、イエス様のみ言葉を！

　　「すなわち、人の子は必ず罪人らの手に渡され、十字架につけられ、そして三日目によみがえる、と仰せられたではないか」。

　　そう言われて、女性たちはやっとそのみ言葉を思い出した。そしたら希望が出てきた！

４．さて、ある二人の弟子が暗い顔をして、話をしながら歩いてていました。そこに、何とよみがえられたイエス様が近づいて来られました。けれども、それがイエス様だとは全然、気が付きませんでした。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【人形劇】

　　弟子たち：「はー・・・（ため息）」

　　イエス様：「もしもし、何の話をしているのですか。」

　　弟子A　：「へ…、ナザレのイエスの事ですよ。知らないんですか？私たちは
　　　　　　　　イスラエルを救ってくれるのはこの人だっ、て望みををかけていたんですよ。
　　　　　　　　ところが、祭司長や役人たちが十字架につけて殺してしまったんですよっ。
　　　　　　　　…ところが、私たちの仲間の女性たちが朝、墓に行ったらイエス様の
　　　　　　　　死体が無かったって言うんですよっ。しかもみ使いが現れて、
　　　　　　　　『イエスは生きておられる』って言ったって言うんですよ。
　　　　　　　　もう何を言うてるのか、訳が分からんのです…」

　　イエス様：「（首をふる）ああ、愚かで心が鈍いから、預言者たちが語った全てのみ
　　　　　　　　言葉を信じられない者たちよ。キリストは必ず、これらの苦しみを受けて、
　　　　　　　　その栄光に入るはずではなかったのか？」

　　弟子A　：「え…」　（イエス、二人の間に入る）

　　そしてイエス様は道を歩きながら、聖書全体から、救い主について（つまり自分の事を）お話されました。

　　イエス様：「出エジプト記にも、イザヤ書にも救い主について、こう書いてあります･･･」

　　弟子たち：「フムフムなるほど…確かにそうだ。やはり、あのイエス様こそ救い主だよな」
　　　　　　　　（やがてエマオという村につきました）

　　弟子たち：「もう、すっかり夜になりました。よかったらあなたも一緒に泊まりませんか」
　　　　　　　　（そうして食事の時、イエス様は祝福のお祈りをして、パンを渡されました）

　　イエス様：「（ベールを脱ぐ）天の父よ、このパンの食事を祝福して下さい･･･（渡す）」

　　弟子B　：「どうも…、あ、あれ、イエス様だっ！」

　　弟子A　：「え、…本当だ、イエス様だっ！」　（姿が見えなくなる）
　　　　　　　“彼らの目が開けて、それがイエスであることがわかった。”

　　弟子A　：「今、確かにイエス様だったよなっ」

　　弟子B ：「そうだよ。道の途中で話をして下さった時、また聖書を説き明して下さった時、
　　　　　　　　ボクたちの心の中が、熱く燃えてきたじゃないか！」

　　この二人の弟子も、聖書のみ言葉を思い出した時に、そのみ言葉の通りイエス様が本当によみがえられた事が分かった、目が開かれたんですね！

　　（そうして、他の弟子たちと合流しました）

　　弟子ＡＢ：「お、おい、今、ボクたち、道の途中でイエス様に会ったんだよっ」

　　ペテロ　：「本当か？　実はペテロも会ったらしいんだよっ。」

　　イエス様：「（現れる）安かれ！」

　　弟子たち：「ああーっっ、イエス様っっ！」

　　イエス様：「なぜ、恐れ惑っているのか。どうして疑うのだ。手や足を見なさい。
　　　　　　　　　本当に、わたしなのだよ。触ってみなさい。」

　　弟子たち：「え、え、でも、嬉しいけど、本当に本当かな。夢じゃないかな」

　　イエス様：「（まだ信じられないのか。そうだ）何か食べものはあるか」

　　弟子　　：「えと、魚が」

　　イエス様：「どれ、ムシャムシャ」

　　イエス様：「いいか。わたしがあなたがたと一緒にいた時、
　　　　　　　　話して聞かせた聖書の言葉は･･･必ず全部その通りになるのだ…」

５．このように、女性たちも弟子たちも、聖書のみ言葉やイエス様の言葉を忘れていた。だから、ガッカリしてしまった、失望し、絶望して、心が真っ暗になってしまいました。

　　イエス様がスグ隣にいても、全然気が付きませんでした。でも、イエス様がみ言葉を思い出させて下さった時、信仰と希望と喜びがよみがえってきたんですね！

　　私達も、すぐみ言葉を忘れて、失望しやすい者です。しかも、なかなかイエス様の事を信じられない。信じにくく、疑い深い。　けれども、よみがえられたイエス様は、いつも私たちと共にいて、「聖書になんて書いてある？」と語りかけて下さいます！

　　み言葉を忘れないで、しっかり握って、イエス様を信頼して、行きましょう！

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