2008年3月2日礼拝

2008年3月2日

創世記　22章　18節
　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜　分からなくても信じる ＞

「

１．大人の礼拝では、ずっとアブラハムさんの事を見ています。アブラハムさんはここに至るまで、ずーっと、神様から色んな信仰の訓練を受けてきたんですね。どんな時でも、どんな場合でも父なる神様の事を信じるように、信じられるように、その信じる心を育てようと、神様は色々アブラハムさんを訓練されてきました。

　　大きくいうと、三つの信仰の訓練がアブラハムさんには与えられました。一つ目は「行き先」を知らなくても従う訓練。神様が最初にアブラ（ハ）ムさんに「あなたは国を出て、親族に別れ、父の家を離れ、わたしが示す地に行きなさい。」（12章1節）と言われた時、カナンの地なんて、行った事も無い、知り合いもいない、全く知らない場所。でも、神様が「行きなさい。祝福するから」と言われるので、不安だったけど信じて従いました。

　　二つ目は、「時」を知らなくても、信じて待ち続ける訓練。神様はアブラハムさんに子孫を与える、子どもを与える、と約束して下さったけど、いつ与えて下さるかは教えて下さらなかった。だから、アブラハムさんはずーっと長い間待ち続けました。「時」を知らなくても、祈りが聞かれるのが「いつなのか」知らなくても、信じて待ち続ける訓練。でも、遂にその待ちに待った子ども、イサクくんが前回、与えられたんですね。

２．そして今回、三つ目の訓練、三つ目にして最大の訓練がアブラハムさんに与えられました。それはどういうものか。イサクくんはすくすく成長しました。アブラハムさんはイサクくんが可愛くて可愛くてしょうがない。心の中はいつもイサクくんの事でいっぱいでした。そんなある時、神様がこう言われました、

　　神　様　：「アブラハムよ」
　　ｱﾌﾞﾗﾊﾑ：「ここにおります」
　　神　様　：「あなたの子、あなたの愛するひとり子イサクを連れてモリヤの地に行き、
　　　　　　　　　わたしが示す山で　彼を燔祭としてささげなさい。」
　　ｱﾌﾞﾗﾊﾑ：「ええっ？！」

　　燔祭っていうのは、神様を礼拝する時に、羊とかを殺して、自分の罪の身代わりに祭壇の上で火に焼いて、献げるものなんですね。だから「イサクを燔祭として献げなさい」というのは、イサクを殺して、火で焼いて神様に献げなさい、という事なんですね。アブラハムさんは神様にそう言われて、心の中で「ええっ？！」と思ったでしょう。

　　「なぜだ？！なんで神様はそんな事をしろと言われるのだろう？！分からない。祈って祈って、待って待って、やっと与えられた一番大事なイサクをなぜ献げろと言われるのか？！それに、神様は正しくて、愛のお方な筈なのに、なんでイサクを殺せなんて、ヒドイ事を言われるのか？！全く分からない。それに、私の子孫を星の数ほどに大勢にして下さると約束されたのに、イサクが死んでしまったら、もうその後の子孫が生まれないじゃないか？！分からない。神様が何を考えておられるのか、どういうおつもりなのか、頭でいくら考えても、まるで分からないっ。

　　・・・でも、従おう。従うしかない。神様にはきっと何か深いお考えが、ご計画があられるのだ・・・。」

　　これが三つ目の最大の訓練でした。つまり「理由」が分からなくても、「なぜなのか」を知らなくても、神様に従う訓練でした。

３．アブラハムさんは、イサクを連れてモリヤの山に行きました。

　　ｱﾌﾞﾗﾊﾑ：「サラ…イサクと一緒に礼拝を献げに行ってくる…」
　　サ　ラ　：「あなた、随分と顔色が悪いわよ。大丈夫？」
　　ｱﾌﾞﾗﾊﾑ：「ああ、大丈夫だ･･･、行ってくる」
　　イサク：「お父さん、火とたきぎはありますが、燔祭の小羊はどこにありますか？」
　　ｱﾌﾞﾗﾊﾑ：「ウウ･･･ッ、わが子よ、神様が燔祭の小羊を用意して下さるだろう。」
　　イサク：（ふーん、まあお父さんがそう言うなら、きっと大丈夫なんだろう）

　　そうして、示された場所につきました。

　　ｱﾌﾞﾗﾊﾑ:「イサク、祭壇の準備をしておくれ･･･」
　　イサク：「ハイ」（準備してるイサクを縛る）「あれ、お父さん、何をするの？え、
　　　　　　　何？」
　　ｱﾌﾞﾗﾊﾑ：「ゆるしてくれイサク、神様のご命令なのだ」
　　　　　　　　「主よ、イサクを献げますっ！」

　　　　　　　　（ナイフで刺そうとする）

　　天の声：「アブラハムよ、アブラハムよ」
　　ｱﾌﾞﾗﾊﾑ：「は、はい、ここにおります」
　　天の声：「子どもを手にかけてはならない。何も彼にしてはならない。あなたの子、
　　　　　　　　あなたのひとり子をさえ、わたしのために惜しまないので、あなたが神を
　　　　　　　　恐れるものであることをわたしは今知った。」
　　ｱﾌﾞﾗﾊﾑ：「ハ･･･ハァ･･･」（へたり込む）（そしてイサクの縄をほどく）
　　イサク：「お父さんっ！」
　　ｱﾌﾞﾗﾊﾑ：「イサクっ！」

　　目を上げてみると一頭の羊がいました。その羊を燔祭として献げました。

　　ｱﾌﾞﾗﾊﾑ：「やはり、主の山には備えがあった。主よ、感謝します。」
　　天の声：「あなたがこの事をし、あなたの子、あなたのひとり子をも惜しまなかったので、
　　　　　　　　わたしは大いにあなたを祝福し、大いにあなたの子孫をふやして、天の星の
　　　　　　　　ように、浜べの砂のようにする。･･･あなたがわたしの言葉に従ったからである。」

４．ねースゴイですねえ、アブラハムさんの信仰。　神様がなぜそんな事をしなさい、と言われたのか、理由は分からなかったけれども、でも、神様を信じて、お言葉に従いました！

　　私たちにもそういう事があるかも知れません。なんで神様はこんなに辛い事を、悲しい事を、嫌な事を私にされるんだろう。分からない。　でも、スグには理由が分からない時でも、神様を信じられたら素晴らしいですね！私たちはスグ神様を信じられなくなる、疑いを持つ、スグ分けわかんなくなる、怒りを覚える。でも、「分からないけど、信じよう。分からないけど、み言葉に従おう！」って出来たら素晴らしいですね！これは最も難しい信仰の訓練かも知れません。でも、そうやってみ言葉に従えたら、アブラハムさんのように未来にまで続く大きな祝福を頂けるんですね！信じて、従いましょう！

　　　　　　　このペ－ジのTOPへ　　　　　前週へ　　　　　翌週へ　　　　　一覧表へ戻る