2007年12月23日

ヨハネによる福音書　3章　16節

　　　　　 　　　　　　　　　 　　　　　 ＜　プレゼント ＞

「神はそのひとり子を賜ったほどに、この世を愛して下さった。
　それは御子を信じる者がひとりも滅びないで、永遠の命を得るためである。」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ヨハネによる福音書　3章　16節）


１．クリスマスおめでとうございます！　今日は子どもも大人も一緒にクリスマス礼拝ですけども、後で、子どもと中高生には、特別にある人から可愛いプレゼントを頂きましたから、それを渡したいと思います。良かったですね。子どもと中高生だけ、ちょっと特別。大人には来年のカレンダーをプレゼントしますからねー。

　　まーでもね、そんな風にプレゼントっていうのは嬉しいものですね。なぜなら、それを贈ってくれた人の気持ちがよく分かるからですね。特に気持ちが込められてるプレゼントをもらった時は、不思議とその気持ちが伝わるもんですね。どういう気持ちが伝わるかなあ。たとえば、この女の人、「私の事なんて、誰も気にかけてくれないわ。私なんて誰にも愛されて無いわ。忘れられてるんだわ」と思ってる人が、「あなたにプレゼントです。」

　　「え、私に」「あなたの事をいつも心に覚えていますよ。忘れてませんよ。あなたを大切な人だと思っていますよ。あなたを愛していますよ。」　そういう気持ちが、プレゼントを通して、よく伝わるんですね。だから、プレゼントは気持ちを伝える、とても良いものです。


２．さて、今日のこのみ言葉を見て下さい。まず、赤い字の所だけを読んでみましょう。「神は・・・この世を愛して下さった。」　天の父なる本当の神様は、愛していますよ。誰を？　「この世を」　つまり、この世に生きる人々。この世界中に生きている全ての人たちを愛していますよ。

　　先生はね、まずこの言葉自体、改めてスゴイ事だなあと思いました。だってねー最近嫌な事件、嫌なニュースばっかりあるでしょう。「誰かが鉄砲で人を殺しました」　「親戚の人が、おばあちゃんと子どもを殺しました」　「お相撲さんの親方が若い相撲さんをいじめて殺しました」　「お役人さんが皆でお金（年金）を盗みました」　「誰々も誰々もウソをついていました」　そういうのを聞くと、うわー、なんて人間って、嫌な生き物だろう、って思ってしまうんです。

　　でもそれは、自分にもある。全ての人の心にある、罪、汚い心です。弟や妹をいじめる。幼稚園や学校のクラスの、自分よりも弱い子をいじめる。仲間はずれにしたり。いじめられた方も、心の中では「いつか必ず復讐してやる。この恨みは絶対忘れない」と心の中で思っている。なんて人間って、心の中が嫌なんだろう。美しくないんだろう。可愛くないんだろう。神様はそんな私たち人間を嫌いにならないのだろうか。

　　でも、神様はそんな、この世の人々を愛して下さった。心が全然キレイじゃない、私たちを、今でも愛しておられるんだって。　これが神様の愛のスゴイところだと思うんです。普通だったら嫌いになると思うんです。どうですか皆さん、「あの人、物凄く本当に悪い人で、私はあの人から本当に酷い目に会わされたんだけど、それでも私はあの人を愛してるんだ」って、そういう人いますか？いい人の事は愛せるけどね。

　　でも、真の神様は、そんな私たち人間を嫌いにならないで、愛しているって言うんです！　それがスゴイ事。


３．でもね、いくら「神様が、この世を愛している、私を愛してる」って言われてもね、正直、ピンと来ないんだよね。聖書の言葉で、いくら「愛してるよ、愛してるよ」って、何百回言われても、そうかも知れないけど、実感がわかない、みたいな。

　　でもね、神様は、私たちにその愛を伝えるためにプレゼントをしてくれました。愛の気持ちっていうのは、やっぱりプレゼントをするとよく伝わる。ここに青い字でなんて書いてありますか、「（神は）そのひとり子を賜わったほどに、（この世を愛して下さった）」

　　神様のひとり子って誰ですか？　そう、神のひとり子、イエス様の事ですね！

　　クリスマスに、天から生まれてきて下さった。　このイエス様は神様から、私たち一人一人へのプレゼント。このイエス様というプレゼントを受け取る時、はじめて神様の愛が分かるんですね！


４．先生も子どもの頃は、神様の愛がよく分かんなかったの。教会学校では、何回も何回も「神様は愛ですよ。あなたを愛してますよ」と言われるんだけど、なんかね、よく分かんなかったの。まだ、神様からのプレゼントをちゃんと受け取ってなかったからだろうね。神様に愛されてる、というよりも、「きっと神様はボクのこと嫌いなんじゃないかな。ボクは心がキレイじゃないから、怒ってるに違いない、天国に入れてもらえないに違いない」と思って、愛されてるっていう安心は無かったん。

　　でもね、小学５年生の時に、このイエス様というプレゼントを受け取ったんですね。

　　どうやって受け取るのか。普通のプレゼントは「手」で受け取りますね。でもイエス様っていうプレゼントは手では受け取れない。「心」で受け取るんですね！

　　神様がこんなふうに言われているように思いました、「わたしは、お前のことを嫌いな訳がないだろ。わたしはお前を愛してるんだ。確かにお前の心には悪い心がある。罪がある。それは分かってる。でも、わたしはお前を嫌いになったりしない。お前と天国でずっと一緒にいたいから、このイエスをお前に贈ったんだよ。お前が天国に入れるために、この子を身代わりに十字架につけたんだよ。」

　　「そうだったんだ！神様、信じます。イエス様を信じます」　そうやって、心でお祈りして、心でイエス様というプレゼントを受け取ったんですね！　そして洗礼を受けました。

　　それまで神様の愛って、なんか分からなかったけど、イエス様を信じたら、受け取ったら、神様の愛が分かったんですね！不思議ですね！

５．皆も、イエス様というプレゼントを心に受け取ったら、神様の愛が分かります！もう受け取ったんだけど、「アレー、神様に愛されてるだったかなー」って分からなくなった人は、イエス様の事を考えて下さい！せっかく、プレゼントもらったんだから、箱に入れたまましまっとかないで、ちゃんと見ないとね！神様の愛が分からなくなったら、イエス様の名前を呼びましょう！イエス様の名前には不思議な神様の力があるんです。



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