2007年10月28日

ハガイ書　1章　1〜15節

　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　 ＜　主の家を建てよ ＞

「山に登り、木を持ってきて　主の家を建てよ。そうすれば
　わたしはこれを喜び、かつ栄光のうちに現れると主は言われる。」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ハガイ書　1章8節）


１．皆さん、毎日聖書を読んでおられますか？　毎日、聖書を読んでいると、驚く事がよくあります。それは、その日その時に必要なみ言葉がピッタリと与えられるという事ですね。特に最も苦しんでいる時とか、本当に道に悩んでいて、どう進めばいいのか迷っている時、そういう人生の重要な場面であればある程、驚くほどにピッタリのみ言葉の箇所が開かれる、という事がよくありますね。だから、気まぐれに聖書を開くんじゃなくて、少しずつでも毎日読む事が大切です。私たちに必要なみ言葉が毎日確かに与えられる聖書を読んで、それによって一歩一歩の歩みを決めていくなら、道を間違わずに歩む事が出来ます！


２．それで今、早天祈り会では毎朝、この教団で出している「ベラカ」を使って、聖書を開いているのですが、その水曜日にこのハガイ書が開かれました。さて、このハガイ書がどういう状況で書かれたかという事を簡単に説明しますと、時はバビロン捕囚が終わってからしばらく後です。イスラエルの人々は、神様に対する自分たちの罪が積もり積もって、遂に神様はバビロンという国を用いて、イスラエルの国をいったん滅ぼされました。かつてソロモン王が建てた立派な神殿も壊されてしまいました。そして、イスラエルの人々はバビロンの国に連れて行かれてしまいました。

　　けれども、７０年が経った時、これが不思議な事ですが、ペルシャという国がバビロンを征服して、バビロンに捕らえられていたイスラエルの民は解放されました。その時、神様はペルシャの王様クロスという人の心を動かして、主の宮を、つまり神殿をエルサレムに建てようという思いを与えられたのです！エズラ1章1〜4節。イスラエルの民が神殿を建てようと言ったんじゃないんです。イスラエル人でも何でもない、ペルシャ王の心を動かして、「神殿を建てよう」と言ったんです。


３．ところが、イスラエルの民は神殿を建て始めたんだけれども、途中、サマリヤ人に妨害されて、もう挫けてしまって、途中であきらめちゃったんですね。こりゃあ無理だわって言って、途中で工事を止めたまま、１４年間もたってしまったんですね。その時に語られたのがこのハガイ書です。

　　1章1〜2節、妨害されて挫けちゃったもんですから、皆、いい訳をしてたわけです。「まだ無理だったんだよ。まだ時期が早かったんだよ」と。

　　3〜5節、当然、神殿は崩されたまんまですからボロボロでした。けれどもバビロンからイスラエルに帰ってきた人々は、だんだん自分たちの生活の方は復興してきたというか、豊かになってきたので、板で張った家、ちょっと贅沢な家に住めるようになってきた。

　　でも、神の家のことを放っておいて、自分の家のことばかりしていても祝福は無かった。

　　6節、神様の事を差し置いて生活しても、破れた財布にお金を入れてるようなもんだと。

　　では、今、何をすべきか。７〜８節、“山に登り、木を持ってきて　主の家を建てよ。そうすればわたしはこれを喜び、かつ栄光のうちに現れると主は言われる。”

　　勿論、これは今の私たちに当てはめれば、「教会を建てなさい」という事になるでしょう。でも、ここで言われてるのは、まず何より「信仰生活を立て直しなさい。神様を礼拝することを第一とする礼拝生活を立て直しなさい」という事です。なぜ、バビロンに滅ぼされねばならなくなったのか、それは信仰生活が崩れていたからです。主なる神様を、また教会のことを、何よりも大切にしていくなら、主はこれを喜ばれ、栄光をあらわして下さる！神様がスゴイってことを見せて下さるっていう訳です。先週の礼拝のみ言葉、何でしたか？「もし信じるなら神の栄光を見るであろうと、あなたに言ったではないか。」（ヨハネ11章40節）

　　信じない者に栄光は見られない。神様を信じない者にその素晴らしさは一生分からない。

　　9〜11節、どうでしょうか、「あなたがたは、おのおの自分の家の事だけに、忙しくしている。」　正直、そうなんじゃないでしょうか？忙しいですね、東京は。何のために忙しくしているのか。主のために生きることは二の次にして、自分のため、自分の家のためだけに忙しくする生活を続けていると、やがて、天からの祝福の雨は降らなくなり、収穫が止まってしまう。「あなたがたは、自分のなすべきことをよく考えるがよい」。


４．次の2章の4節を見て下さい。4〜9節、　「勇気を出せ。」　「銀はわたしのもの、金もわたしのものである」と。　カネの心配をすんなってワケです。

　　そして9節、「主の家の後の栄光は、前の栄光よりも大きいと、万軍の主は言われる。

　　わたしはこの所に繁栄を与えると、万軍の主は言われる」。そこまで言われて、従わない訳には行かないと、私は思っています！

　　会堂の事だけに限らず、本当の主なる神様のことを第一していこうという決断は、少し勇気が要ります！　信仰が要ります。でも、その道こそが祝福の道なのです！！！　信じて従って行きましょう！！！　（8節）。



　　　　　　このペ−ジのTOPへ　　　　　前週へ　　　　　翌週へ　　　　　一覧表へ戻る