2007年9月2日

創世記　12章　4〜9節

　　　　　 　　　　　　　　　　　　 ＜　カナンの地に留まり続ける ＞

「そこに彼は主のために祭壇を築いて、主の名を呼んだ。」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（創世記　12章8節）


１．夏休みも終わって９月に入りました。９月からもみんなで一緒にイエス様を信じて、礼拝して行きましょうね。

　　さて、今日はアブラムさんのお話です。これはカナンの地の地図です。アブラムさんは最初、ここからすごく遠い「ウル」という町に住んでいました。本当の神様のことを全然知らないで、月を神様と思って礼拝してました（偶像礼拝）。でも、その月さえ造られた本当の神様がある時、アブラムさんに言われました・・・


２．　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【人形劇】

　　神様　：「あなたは国を出て、親族に別れ、父の家を離れ、わたしが示す地（カナンの地）
　　　　　　　　に行きなさい」。
　　　　　　　「わたしはあなたを大いなる国民とし、あなたを祝福し、あなたの名を大きくしよう。
　　　　　　　　あなたは祝福の基となるであろう。」

　　アブラム　：「今の声は、もしかして本当の、真の神様の声だろうか？　わ、分かりました。」

　　　　　（こうしてアブラムは、妻のサライと、甥のロトと一緒にカナンの地に行きました）

　　アブラム　：「はー、やっと着いた。ここがカナンの地か。これから、ずっとここに住んで、
　　　　　　　　　　真の神様を信じて生きていくぞ。神様がきっと助けて下さるだろう。」

　　　　　（アブラムはそこで祭壇を築いて礼拝しました。しかし、やがてその地が飢饉になり、食べるものがだんだん無くなってきました）

　　アブラム　：「あーお腹が空いた…。今日もほんの少ししか食べてない。神様はこの
　　　　　　　　　　カナンの地で祝福を下さるって言われたけど、もうこんな所、嫌だっ。
　　　　　　　　　　もうガマンの限界だ。そうだ、エジプトに行こうっ。あそこなら食べ物が
　　　　　　　　　　たくさんある筈だ。神様には申し訳ないけど…、神様、ゴメンナサイっ
　　　　　　　　　　（でも行く）」

　　　　　（そうしてアブラムたちはカナンの地を離れてしまって、エジプトに行ってしまいました）

　　パロ　：「私はエジプトの王、パロである。そなた、エジプトには何の用で来たのじゃ。」

　　アブラム　：「は、はい。いえ、何も怪しいもんじゃありません。ただ、私が住んでた所が
　　　　　　　　　　大変な飢饉になりまして…。そりゃあ、もうロクな所じゃないんです。
　　　　　　　　　　それで、この素晴らしいエジプトに住まわせてもらいたいと、そう思いまして…」

　　パロ　：「なるほど…。ところでその隣におる女、なかなかの美人じゃが、そなたの妻か？」

　　アブラム　：「え？　いえいえ、妻じゃありません。私の妹でございます。」

　　サライ 　：「ちょっとあなた、なんでそんなウソつくのよっ」

　　アブラム　：「声がでかいっ。こういう時はウソついた方が何かと都合がいいんだよ。
　　　　　　　　　　この世で生き抜いていくためにはな、ウソぐらいつかなかきゃならない
　　　　　　　　　　んだよっ」

　　パロ　：「そうか、妹か。じゃあ私の２０番目の妻にしてもいい訳じゃな？　ムフフ…。
　　　　　　　　アブラム殿、これからはこのパロが腹いっぱいご馳走するぞよ。」

　　アブラム　：「ほら見ろ、上手くいった。」

　　サライ 　：「そんな、私はどうなっちゃうのよっ」

　　　　　　（ところが、しばらくして神様は大変な病気をパロに与えられました）

　　パロ　：「く、苦しい…死にそうじゃ…。おいアブラム、ウソをついたな。この女はそなたの
　　　　　　　妻だそうではないか。私がこの女を妻にしようとしたから、神の怒りに触れて、
　　　　　　　私が病気にされてしまったではないかっ。さあ早く、この国から出て行ってくれ」


３．そうして、アブラムさんはまたカナンの地に帰りました。そうして、最初に祭壇を築いた場所にもう一度戻って、神様を礼拝しました。

　　本当はずっとカナンの地にいなければいけなかったのに、お腹がすいて辛かったので、神様に背を向けて、神様の元を離れて、エジプトに逃げてしまいました。ウソまでついて。そして勿論、アブラムさんはエジプトでは全然、神様を礼拝していなかったでしょう。

　　でもね、神様は「アブラムさん、ダメですよ。そこはあなたのいるべき所ではありませんよ。わたしの元に帰ってきなさい」と言うように、無理やりにでもカナンの地に戻されましたね。まるでお父さんの元を離れた放蕩息子のお話みたいですね。

　　このカナンの地っていうのは、神様の元、神様のところ、神様のそばです。私たちも、いつもいなければいけないのは、神様のところ、イエス様のところです。イエス様も言われましたね、「わたしはまことのぶどうの木･･･わたしにつながっていなさい。･･･その人は実を豊かに結ぶようになる。」（ヨハネ15章1〜5節）

　　神様を礼拝していても、イエス様を信じていても、教会に来ていても、ツライ出来事もあるかも知れません。時には「もうイエス様を信じるの止めようかなあ、礼拝するの止めようかなあ」なんて思うかも知れません。

　　でも、イエス様の元を離れて、エジプトのようなキラキラした所に行ったとしても、最初はいいと思うかも知れないけど、そこに本当の幸せと祝福は無いんですね。

　　みんながいるべき所は、イエスさまのところです！これからも、本当の幸せと祝福が与えられるイエス様を信じ続けて、礼拝し続けていきましょう！！！

　　“そこに彼は主のために祭壇を築いて、主の名を呼んだ。



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