2007年8月5日

創世記　11章　1〜9節

　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　 ＜　人類の高ぶり ＞

「神は高ぶる者をしりぞけ、へりくだる者に恵みを賜う。」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ヤコブの手紙　4章6節）


１．先週までノアの箱舟のお話でした。今日はその後のお話です。洪水後、また長い年月がたち、箱舟で生き残った８人から、またどんどん多くの子孫が増えていきました。

　　たぶん、そうやって長い時間がたつ中で、もう洪水の事なんか、誰もが忘れていってしまったと思うんです。


２．　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【人形劇】

　　孫 　　：「おじいちゃん、話ってなーに？」

　　老人　：「よいか、ワシの言う事をよーく聞くのじゃ。昔、この世界には大変な洪水が
　 　　　　　　あったそうじゃ。それはな、天の神様を信じないで、心が高ぶっていた人
　 　　　　　　間達を滅ぼすためだったそうじゃ。じゃからな、神様に対して、決して偉そうな
　　　　　　　 事を言って高ぶってはならん。どんなに人間の頭が良くなっても、どんなに
　　　　　　　 色んな事が出来るようになっても、人間は神様の恵みが無かったら
　　　　　　　 生きられんのじゃ。へりくだって、神様を礼拝して生きるんじゃ。分かっ
　 　　　　　　たな。ゴホ、ゴホ…。」

　　　　　　　　（・・・それからしばらく経って・・・ここはバベルの塔の一番上）

　　ﾅﾚｰﾀ　：（１〜３節、朗読）

　　 仲間　：「ヨッコイショ。このレンガってすごいよなあ。まっ四角だもんなあ。今までは
　　　　　　　　石しかなくて、積んでも積んでもスグ崩れちゃったけど、レンガならドンドン
　　　　　　　　高い建物が作れるよなー。いやー科学の進歩ってスゴイ。人間って賢い！」

　　 孫　　：「そうだよな。ところでお前、知ってるか？俺のじいちゃんが前に言って
　　　　　　　　たんだけどよ、昔、すごい大洪水があったんだってよ。神様の裁きだったん
　　　　　　　　だって。」

　　仲間　：「へー…。でもさ、今はこんなに高い建物作れるようになったんだからさ、
　　　　　　　　この上に登っておけば、洪水になったって、全然大丈夫だよな。」

　　 孫　　：「それもそうだな。」

ニムロデ：「皆のもの、よく働いておるか？　『さあ、町と塔とを建てて、その頂を天に
　　　　　　　届かせよう！』（４節）　さあ、天に届くように、神に届くように、高く高く積
　　　　　　　み上げるのだあー！我々に出来ないことなど何もないっ！」


３．その様子を、神様はじーっと見ておられました。そうやって、人間の心がすごく高ぶって、神様の前にへりくだって礼拝するどころか、自分たちはだいぶ神に近づいたぞ、と威張っているのを、とても悲しまれました。人間はまた一緒になって悪い事をし始めた。そこで、神様は人間の言葉が通じないようにされました、（5〜7節）。

　ﾅﾚｰﾀ　：「さあ、われわれは下って行って、そこで彼らの言葉を乱し、互いに言葉が
　　　　　　通じないようにしよう。」

　神様　：ピカーッ（稲妻のような光）

　ニムロデ：「な、何だ今の光は？　…まあよい…。　さあ、早く作業を続けろっ。」

　孫　　：「ｴｸｽｷｭｰｽﾞﾐｰ？　ﾎﾜｯﾄ ﾃﾞｨﾄﾞｩﾕｰｾｲ？　ｱｲｷｬﾝﾄ　ｱﾝﾀﾞｰｽﾀﾝﾄﾞ」

　ニムロデ：「何を言っとるんだ、お前は？」

　仲間　：「ﾖﾎﾞｾﾖ？　ﾑﾗｺﾞﾏﾙｽﾑ　ﾊｾｯｽﾑﾆｶ？　ﾊﾝﾍﾞﾝ ﾄﾞ ﾏﾙﾌｪｽﾞｾﾖ？」

　ニムロデ：「わーお前たち、ふざけるなー」


４．こうして、神様は人々の言葉（と心）が通じないようにされました。今日、覚えて欲しい御言はこれです。“「神は高ぶる者をしりぞけ、へりくだる者に恵みを賜う。」”（ヤコブ4章6節）

　　人間は高ぶりやすいんですね。ちょっとでも何かが出来ると、「俺はスゴイ。私の力はスゴイ。私は神様なんて必要ない」と、高ぶって、神様の事を忘れやすい。

　　この前、ピアノのすごい上手なクリスチャンのピアニストの人が言っていました、「演奏をする時に、『私はピアノが上手いんだ。』と心に高ぶると、途端に失敗ばっかりになってしまうんです」って。

　　確かに人間は大きなビルディングも作れるようになりました。また、すごく高性能な携帯電話やパソコンも作れるようになった。

　　でもね、どんなに人間の頭が賢くなっても、色々出来るようになっても、神様に絶対にかなう筈ありませんね！だって、神様はこの宇宙を造られ、地球も造られたんですから。そして、私たちを造って下さったんですから！

５．“「神は高ぶる者をしりぞけ、へりくだる者に恵みを賜う。」”　人間は、神様の恵みを忘れる時に、高ぶります。バベルの塔を作った人たちも、箱舟で救われた恵みを忘れてしまったのです。　そうではなく、神様の前に心を低くして、「父なる神様、私はあなたによって造られました。そしてイエス様によって救われました。
　　あなたの愛と助けを頂かなくては、一日も生きていく事が出来ません。　神様、今日も助けて下さい、今日も導いて下さい。今日も御言を恵みを与えて下さい。」そうやって、礼拝する時、祈る時、そういう人に、神様は恵みを下さるのです！雨の水と同じように、恵みは低いところに流れていくのですから！



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