2007年7月1日

創世記　6章　5〜9節

　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　 ＜　ノアのように ＞

　「ノアはその時代の人々の中で正しく、かつ全き人であった。
　　ノアは神とともに歩んだ。」　
　　　　　　　　　　　　（創世記　6章9節）


１．今日はみんなよく知っているノアさんのお話です。　その前にちょっと思い出して下さい。神様が一番最初、世界を造られ、植物や動物を造られ、そして人間を造られた時、それを見て、神様はどう思われました？）　そう「はなはだ良かった」、とっても良かった！

　　けれども、悪魔に誘惑されて、神様の言葉に背いてしまった。人間の心に罪の心、悪い心が入ってしまったんですね。　それからはドンドン罪が広がっていってしまいました。人間の数もドンドン増えていったけれども、みんな心に罪を持っているから、人が増えれば増えるほど、悪い事も大きくなって行きました。


２．人間は一人の時よりも、人数が増えるともっと悪い事をします。子どもでも大人でも、学校でも、会社でも、一人ではおとなしくても、仲間が集まると「なあ、みんな一緒に悪い事しようぜ。ゾクゾクして面白いしれえじゃねえか」と。イジメも一人ではしないけど、何人か集まって、誰かをイジメる。悪口も一人では言わないけど、集まると言う。

　　そんな風に、人が増えれば増える程、悪い事もドンドン大きくなっていきました。神様が最初に人間を造った時は、はなはだ良かったのに、逆にはなはだ悪くなってしまった。

　　6章5〜6節、「主は人の悪が地にはびこり、すべてその心に思いはかることが、いつも悪い事ばかりであるのを見られた。主は地の上に人を造ったのを悔いて、心を痛め」。

　　神様は世界中の人の様子を見られて、ものすごく悲しかった。ガッカリされた。

　　そして、７節。神様は洪水で世界を滅ぼそうと決心されました。　せっかく造ったのに滅ぼしてしまうのは、悲しいけれど、残念だけれど、造ったものの責任として、滅ぼさないといけない。だから、この時の洪水っていうのは神様の涙だと思うんですね。神様が人間の罪を悲しんでいる、泣いている、そのたくさんの涙のように、天から雨がドーッと降ってきて、洪水になったと思うんです。


３．でも、周り中がそんなふうに神様から離れて、罪深くなっている世の中にあって、一人だけ、神様を信じて、神様の前に正しく歩んでいる人がいました。それがノアさんでした。9節「ノアはその時代の人々の中で正しく、かつ全き人であった。ノアは神とともに歩んだ。」

　　これってスゴイ事だと思うんです。だって自分と自分の家族以外、みんな神様を信じてない人ばかり。神様を礼拝なんて勿論しない。自分のやりたい事ばかりしている。そして悪い事ばかりしている。そういう人ばかりの中にあって、自分一人だけでも、真の神様を信じて、礼拝して、その言葉に従っていこうとするという。


４．でもね、みんなもちょっとノアさんと似てる立場にあると思います。というのは、日本の国は特に本当の神様を信じている人、イエス様を信じている人がとっても少ないからです。だから、お家の中でもイエス様を信じてるのは自分一人だけ、幼稚園でも学校のクラスでも、会社でも、近所でも、イエス様を信じてるのは自分一人だけって言う事もけっこうあると思います。

　　だからね、この国の中でイエス様を信じ続けて生きていく、というのは結構大変です。ノアさんぐらい大変かも知れません。でも、ノアさんに家族がいたように、教会には、同じ神様を信じている「神の家族」がいます。だから教会に来ることは大事ですよ。

　　そして箱舟は教会に似ていると思います。今は悪い事がいっぱいある時代です。でも、この世の中と一緒に悪い事をするのでなく、神の家族と一緒に、教会に集まって、そしてイエス様を信じ続けて、御言に従っていきましょう！



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